二度目の勇者は我が道を行く

眠たいカラス

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依頼達成!

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達成依頼書をもって冒険者ギルド支部に向かったユウキは途中の道でミーナと会う。どうやらお客さんの呼び込みをしているようだ。

「ミーナ!」

「ユウキさん!お仕事どうでしたか?」

「おかげさまでしっかりと達成依頼書を手に入れてきました。ミーナは呼び込みですか?」

「はい!ですが、今日は馬車の流れが早くて馬車に乗っている都市外から来た人に声がかけられないので…あまり、収穫はなさそうです。昨日はユウキさんの近くにいてユウキさんが何かを探してるようだったから声をかけたんですけど…」

馬車の流れが早いのはユウキのせいなのだがユウキはそんなことは露知らず、ミーナを休憩に誘った。

「一息入れるか?」

「いいですね!」

「串焼きとかどうだ?ちょうどそこにあるみたいだが…」

「あれは…牛串なので高いですよ?あっちの豚串の方が美味しいです」

「ほぅ…なるほど、何回か食べてる口だな?ミーナにオススメ教えてもらおう。その代わり、代金は俺が払う」

「分かりました!ん~、何食べよっかなぁ…」

豚串屋の屋台の前まで来ると熱い熱風がユウキたちを襲う。
しかし、同時に豚の焼けた良い香りがユウキたちを襲った。

「おぉ、美味そうだな…」

「いらっしゃい!お!ミーナちゃん!今日はなんにするんだい?」

「おじちゃん!豚串と豚の宝箱を2本ずつ!」

「あいよ!1本大銅貨2枚だよ!合計で大銅貨8枚だ!」

ユウキは支払いを終えると作り終わるのを待つ。
豚の宝箱はすごく気になるが、ミーナはユウキに1本挟んでから食べるようにアドバイスをした。
ユウキとミーナは出来上がった豚串を持って近くのベンチに座る。

「まずは豚串からね!」

「おぅ!」

むぐむぐ…
ほぅ…美味い!塩味が効いている!1回目の召喚のときには塩なんて海の近く…もしくは、貴族の所でしか使われていない高級品だったというのに…。
内陸部にも塩が届くようになった…というより、塩の重要性が理解されたということなのだろうか?
こういった屋台でも塩を使った料理が出るようになったのか…嬉しいな。

「塩味が効いてて美味いな…」

「ん~!美味しい!」

あっという間に1本を食べ終わってしまった…次の串に手を伸ばすと「熱いから気をつけて」と忠告をされる。
豚の宝箱と呼ばれた串は豚肉が丸い形をしていた。
どうやら、薄く切った肉を丸い形にしているようだ。
1つパクリと口の中に丸々入れて、ひと噛みすると…ビュッ!…っと中から熱い熱い液体が飛び出してきた。

「んぉ…あふぃ…!」

ユウキが口の中の熱を逃がすために口をOの字で開いていると横から見ていたミーナに笑われてしまった。

「ほらぁ…だから、気をつけてって言ったのに…」

「いやぁ…まさかだったね…熱すぎて味がわからなかったよ」

もう一口食べると少し味がわかった…どうやら、ミニトマトのようなものを豚肉で巻いているようだ。

「ふむふむ…なるほど、トマトを豚肉で巻いているのか…」

…うん、確かに美味い。
しかし、意外性があるか…と言われると九州に住んでいる俺からしたら意外性はない。
ただ、ミーナの手前…そういうことを言う訳にはいかないだろう。
だって反応を楽しんでるんだもん…ここは、初めて食べた感じを装って…

「いや、驚いた…舌がまだヒリヒリするよ…」

「でしょ!私も初めて食べたとき驚いたの!お母さんに食べさせようと思って買って帰ったら冷めてていい反応が貰えなかったんだよね…だから、共感できる人が出来て嬉しい!」

うん、成功…したんじゃないか?
おそらくバレてはいないだろう。
うん、そう思っておこう。
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