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序章
子供の私たちと山頂の黄花
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「それで、そこのお姫様にはいったいどんな秘密があるんだい?」
二人が去った後、しばらくは沈黙のみが場を支配していたがループスは口を開いた
「あんたにそれをわざわざ教えてやる筋合いはないな自分だって頑なにその事情とやらを言わないくせしていいご身分だことだよ」
貴族様ってやつはよ。
そう吐き捨てたジェイソンは後ろからのセラの視線に気まずそうにたじろいだ
「私は貴族って人たちのことをよくは知らないけど、、そんなにひどいことは言わなくても・・・」
「ご、ごめん、」
「・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・」
二人に気まずいような空気が流れた
「君達僕のこと忘れてない?」
にこにことループスは笑っていた
「だまれ、犯罪者」
「犯罪者、ではないよ」
たぶんね。
言葉には出さずににこりと笑ってその場をごまかしたのだった
「で、見つからなかったてこんなにも咲いていてどの口が言うんだい、クレス」
場所は変わって山頂についた二人は目の前に見事に咲き誇る黄色の花々に見惚れつつもムーランはクレスに呆れた視線をよこす。
「いや、ほんとに俺が来たときはこんなに咲いてなんていなかったぜ」
おかしいなあっとクレスは首を傾げた
クレスは本来わかりやすい性格だからこそ、ムーランは嘘をついているようには見えずに余計に不思議がる
「まあ、これで目的の薬草は全部そろったことだし、セラたちのところに戻ろう」
「だな!」
「あの人なんなんだろうね」
ムーランはクレスの背を見ながら問いかけた
「本人が事情があるって言ってるだけに相当なんかめんどいことにはかわらないだろう、まあ、あの兄ちゃんがだれであったとしても、そこまで気にすることなんかよ」
クレスはムーランに振り返り両手を頭の後ろで組みながら後ろでに歩きながら語り続けた
「例え、誰であったとして、どんな事情があったとしても、俺らは俺らであの兄ちゃんは兄ちゃん
それに貴族ってことは俺ら平民となんて一生かかわることもねえだろうし、そんなに気にすることでもないとおもううんだよな」
「・・・・うん、そうなんだけど。なんか引っかかるんだよね」
クレスは普段はイノシシのように言うことは聞かないし、我が道を進む性格だ
だけど嘘をきらい、ただ何に対しても真っすぐにぶつかるしか脳のないこの男はそれでも人を見る目
だけは確かで、そういうからにはあの騎士の男も不審者ではあるが、僕たちにとっては害のある何かではないということだろう。少なくとも今の段階ではだけど。
風が吹き彼らの髪を靡かせた、木々の葉がざわざわと音をたてて揺れている
ムーランは自身が手に持つ黄色のゼラニウムを見つめた
山頂にそれは見事に咲き誇っていたゼラニウム採取してからそこそこの時間がたっていたがまだ生き生きとしている
「ん?どしたんだよ」
ゼラニウムをみつめるムーランをクレスは訝し気にみた
「ムーラン?」
「なぜだろう、胸のざわつきが消えない。何か良くないことが起きてしまうのではないかと不安が消えない。」
それは、何か、何かが起きるのではないかと
生き生きとするこの山頂の黄花を取りに来た僕達と謎の騎士。この出会いが一体どんな運命のイタズラなのか誰にも分らない
ただクレスは知っている。ムーランのその予感がきっとあたることを
誰も知らない、ただムーラン一人がその予感に恐怖を感じていたのだった
二人が去った後、しばらくは沈黙のみが場を支配していたがループスは口を開いた
「あんたにそれをわざわざ教えてやる筋合いはないな自分だって頑なにその事情とやらを言わないくせしていいご身分だことだよ」
貴族様ってやつはよ。
そう吐き捨てたジェイソンは後ろからのセラの視線に気まずそうにたじろいだ
「私は貴族って人たちのことをよくは知らないけど、、そんなにひどいことは言わなくても・・・」
「ご、ごめん、」
「・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・」
二人に気まずいような空気が流れた
「君達僕のこと忘れてない?」
にこにことループスは笑っていた
「だまれ、犯罪者」
「犯罪者、ではないよ」
たぶんね。
言葉には出さずににこりと笑ってその場をごまかしたのだった
「で、見つからなかったてこんなにも咲いていてどの口が言うんだい、クレス」
場所は変わって山頂についた二人は目の前に見事に咲き誇る黄色の花々に見惚れつつもムーランはクレスに呆れた視線をよこす。
「いや、ほんとに俺が来たときはこんなに咲いてなんていなかったぜ」
おかしいなあっとクレスは首を傾げた
クレスは本来わかりやすい性格だからこそ、ムーランは嘘をついているようには見えずに余計に不思議がる
「まあ、これで目的の薬草は全部そろったことだし、セラたちのところに戻ろう」
「だな!」
「あの人なんなんだろうね」
ムーランはクレスの背を見ながら問いかけた
「本人が事情があるって言ってるだけに相当なんかめんどいことにはかわらないだろう、まあ、あの兄ちゃんがだれであったとしても、そこまで気にすることなんかよ」
クレスはムーランに振り返り両手を頭の後ろで組みながら後ろでに歩きながら語り続けた
「例え、誰であったとして、どんな事情があったとしても、俺らは俺らであの兄ちゃんは兄ちゃん
それに貴族ってことは俺ら平民となんて一生かかわることもねえだろうし、そんなに気にすることでもないとおもううんだよな」
「・・・・うん、そうなんだけど。なんか引っかかるんだよね」
クレスは普段はイノシシのように言うことは聞かないし、我が道を進む性格だ
だけど嘘をきらい、ただ何に対しても真っすぐにぶつかるしか脳のないこの男はそれでも人を見る目
だけは確かで、そういうからにはあの騎士の男も不審者ではあるが、僕たちにとっては害のある何かではないということだろう。少なくとも今の段階ではだけど。
風が吹き彼らの髪を靡かせた、木々の葉がざわざわと音をたてて揺れている
ムーランは自身が手に持つ黄色のゼラニウムを見つめた
山頂にそれは見事に咲き誇っていたゼラニウム採取してからそこそこの時間がたっていたがまだ生き生きとしている
「ん?どしたんだよ」
ゼラニウムをみつめるムーランをクレスは訝し気にみた
「ムーラン?」
「なぜだろう、胸のざわつきが消えない。何か良くないことが起きてしまうのではないかと不安が消えない。」
それは、何か、何かが起きるのではないかと
生き生きとするこの山頂の黄花を取りに来た僕達と謎の騎士。この出会いが一体どんな運命のイタズラなのか誰にも分らない
ただクレスは知っている。ムーランのその予感がきっとあたることを
誰も知らない、ただムーラン一人がその予感に恐怖を感じていたのだった
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