愛妻弁当

月詠嗣苑

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寄り道

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 カチャッ···

 静かに鍵を回し、玄関に入ると···

「おかえり···」と彼女が出迎えてくれる。

「うん。腹減ったよ。今夜は、なに?」そう聞くと、彼女は笑いながら、

「かーんたんなものよ。もう少し早く連絡してくれれば、好きなもの作っておいたのに···」少し拗ねた口調でいう。

 ソファに脱いだスーツを置くと、

「まーた、そんなとこに置いて。シワになっちゃう」と言いながらも笑顔で脱いだスーツをハンガーにかけてくれる。

「美味そうな匂い···。あー、腹減った!」腹を摩り椅子に座ると、目の前にご飯や味噌汁が並ぶ。

 ズッ···

 味噌汁を、一口飲んで溜息をつく。

「どうかな?急いで作ったんだけど···」彼女が、不安げな表情で俺を見る。

「美味しいよ。味にブレがない。でも、いつまであの仕事してるの?いい加減引退しなよ。俺の給料だって、ちゃんと食べていけるだろ?」

 そう言っても、彼女は首を横に振って、

「いいの。私は今のままで···。あなたが、会いに来てくれるのが嬉しいの···」白米を一口頬張りながらも、目は少し潤んでいる。

「今夜は···泊まるから···」そう言うと彼女は、嬉しそうに頷き笑顔を見せる。

 食卓での会話は、専ら彼女が中心に喋るが、それはそれで楽しい。


 パタンッ···

「お風呂、入れてきたから···」食器を洗ってる彼女の背後に周り、肩に手を回す。

「ありがと。助かるなぁ···ふふ」彼女の手が、肩に置いた手に重なり、彼女が少し俺を見上げる。

 ンッ···ンンッ···

 キュッ···

 唇を塞ぎながら彼女を抱き締めると、彼女の手が後ろに周り、流しの蛇口を閉めた。

「だめ···よ······まだ···」彼女は、拒みそうな声を発するが、手は俺の背中に回っていた。

「会いたかったよ···。すごく···」淡い水色のサマーセーターの中に手を滑らせ、窮屈に収められている乳房を解放させ、揉んでいく。

 んっ···ぁ···っ···

 彼女の熱を帯びた息遣いが、耳に届き、その手でスカートを巻上げる。

「もう、またこんなの履いて···」ツルツルとしたストッキングに包まれたふくよかな両脚。

「だ···んっ!」

「足···開いて?」開いた足をゆっくりと撫で上げ、緩やかな丘を掌で包みながら、

「ここ···どうされたい?」小さく囁くと、彼女は少し笑って「ばかね」と返す。

 ピィーッピィーッと場を白けさせるように、湯たまりのセンサーが耳に届いた。

「ふふっ···。そんな寂しそうな顔をして···」彼女がそう言い、俺の手の中をすり抜けバスルームへと向かい、直ぐ様後を追う。


「ほら、拗ねないのぉ···」シャツの下から手を入れ、俺の乳首を優しくなぞる彼女。

「好きだ···」服を脱がされながら、彼女の服を脱がし、互いに裸になる。

「ここは···いつも、元気ね」彼女は、しゃがむと天を仰いでる男根を軽く指でつつき、口にゆっくりと含んでいく···

「アァッ···たまらない···」脱衣場の中で、風呂に入る前からジュバジュバと湿った音を立て、巧みな舌使いに翻弄される。

「ウウッ···ハッ···ミーチャン」彼女の名を呼び、腰を動かす。

「挿れ···っ···たい···」彼女を男根から離し、壁際に押し付けると、背後から強引に茂みを掻き分けクリを摘む。

「うはっ···んっ」彼女の身体は、小さいがこと男を悦ばす部分は大きく···

「グチョグチョだよ?ミー」中からは、トロトロとした蜜が流れ、湿った音をたてる。

「あなた···」壁に手を付き、尻をグッと押し付ける彼女···

 ズッ···

「んはぁっ!」少し挿れただけで、彼女のにくい壁は、俺をゆっくりと飲み込んでいくのがわかる。

 ズチュッ···ズッ···

「ふんっ!」勢いよく奥まで突き上げ、彼女は嬉しそうに啼く。

「嬉っ···しい」彼女が、吐く声···絡みつくような肉壁···

「激しくしてもいい?会えなかったから···」彼女に覆いかぶさり、耳元で囁くと小さく返事を返す。

 パンッ···

 あぁっ!あっ!

 ひと突きする度に彼女は、尻を振り悦ぶ。

 パンッ!パンッ!パンッ!

 あっ!いいっ!んっ!んっ!

 湯気の立つバスルームの中で、何度も何度も突き、彼女を啼かし続け···

「ミー?出すよ、出すよ···」

 激しく突き、中に出していく···

「あなた···はぁっ」彼女の肩が荒く上下し、乳房を弄りながら落ち着くのを待ち、シャワーで軽く身体を流す。

「んもぉっ···。エッチなんだから」湯の中でも弄り過ぎたせいか、軽く彼女はご機嫌斜めになるが、その後ベッドの上でも何度も抱き、眠りについた。

「え?もう帰るの?もう少しいてほしいのに」拗ねた顔を見せる彼女の唇を塞ぎ、家へと帰った。


「ただいま」
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