愛妻弁当

月詠嗣苑

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狂心

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(嘘よ! そんな筈はない! だって、あの時あの女に殺されそうになって、無我夢中で抵抗したら急に静かになって···)

 コンコンッ···

「どうだ? 調子は···」夫が飲み物を持って寝室に入ってきた。

「ママ? これ」庭で咲いたのであろう、一本の花を差し出すも···

 伸ばした手が震えるのが判る。

「今日は、天気がいいみたいだからさ、みんなでドライブにでも行かないか? 桃子、お前と出掛けたがってるし」

「桃子···」ぼんやりとした目で桃子を見ると、大好きなアニメ·ポポロの服を着ていた。

「あー、あれ? なんかクローゼットに入ってたから、着せてやったけどまずかった?」と夫がいうが、首を振るのが精一杯だった。

 お風呂の件があった時、不覚にも私は妊娠していたが、その赤ちゃんは既に死亡していて、中で腐敗していたらしい。

「うん。いこっか」泣きたくてももう涙すら出ず、笑い、喋るのも疲れていた。


 夫が、チャイルドシートに桃子を座らせ、助手席に私がいつも座るのだが、座った瞬間妙な違和感を覚えた。

「この車、洗車した?」と聞くと夫は、笑い頷いた。

(なんだ。気のせいか)座っているシートがやけに濡れてると感じるが、手で触ってもそんな感覚はなかった。

「動物園でいいだろ? 桃子まだ小さいし」それを聞きつけた桃子が騒ぎ出す。

「動物園か。昔行ったよね? 付き合ってた時とか」なんとなく昔を思い出しながら、夫と話す。桃子は、後ろの席でおとなしくポポロを見ていた。

 車を駐車場に停め、桃子を降ろすとすぐ様美月に駆け寄り手を掴む。

「やっぱ母親が一番かぁ」なんとなく寂しく言ったら、美月が少し笑って手を伸ばす。

 桃子も手を伸ばして、繋いだら···

「歩けないから、お前はこっち」と美月と俺の真ん中にいさせた。

 受付で、料金を支払いMAPを見ながらゆっくりと進む。筈だったが···

「はやっ! また消えたし」双六みたいに1つの動物を見てると、桃子はその先の動物へと行く。

「覚えてるのかな?」美月が、道を進む桃子を見て言う。

「まさか。いくらよく来てるとはいえ、まだ三歳···ってまたいねーし。あのばかっ!」

「あそこ、あそこ」と近くの売店の前に置いてあるぬいぐるみをジッと見ていた。

「桃子! 駄目じゃないかっ!」夫が怒ると、桃子はくまのぬいぐるみを私に差し出す。

「欲しいの?」と聞くと頷き笑う。

「ちゃっかりしてるなぁ···」夫は、苦笑い。

 売店で先にそれを買い、持ちながら歩くも、今度は桃子が先に歩いては戻って、

「くまさん、あるー!」とわざわざ確認してくる。

「家にもあるだろ? こんなの」

「くま? はないなぁ。うさぎとかネコが多いから」桃子の部屋を思い浮かべながら答えた。

「大丈夫だよ。また出来るさ!」夫は、そう言うと握っていた手に力がこもった。

「うん···」

 園内のレストランで遅めのランチを取り、少し離れてるけど桑名湖で遊覧船に乗った。

「気持ちいいな」

「うんっ!」風に桃子の柔らかな髪が踊り、真っ白なおでこが見える。

(桃子は、夫に似てる)

 そう思うと安心する。私なんかに似たらだめ。

 船上30分の旅も終わる頃には、桃子が夫の胸で眠り始めた。

「さっきまで騒いでいたのにな」

「うん」

 起こさないように桃子を車に載乗せ、ゆっくりと家へ帰るも···

「おうちだぁーーーーっ! くまさぁーーーんっ!!」寝てフルパワーになった桃子は、上を下へと大移動。

「ははっ、すごっ」

「ご飯作るから、手伝って」そう言い、夫の好きな料理を一緒に作った。

 遊び疲れたのか、桃子はソファの上でくまと一緒に寝ていた。

「こうか?」

「そう···。静かにね。起きちゃうから···」

 夕食の支度を終え、しばらくはお茶を濁す飲んで夫と話した。

(専ら、私が話す方だったけど)

「明日から仕事だからさ。幼稚園、明日振替で休みだろ? のんびりしてろよ?」

「うん···」

 賑やかな夕食を終え、夫は桃子とお風呂、私はテレビを見ながらココアを飲む。


 チュルッ···チュルッ···

「桃子···可愛いよ」

「ふふっ···だめよ? 浮気なんかしちゃ」小さな口を懸命に動かし、笑う。

「アァッ···」

「あなた···」小さな手が、玉袋を掴み握る。

「いいよ、それ···アァッ···今度は」

 桃子をマットの上に寝かし、股に顔を埋める。

 んふっ···んっ···

 小さな手で、俺の上をしっかりと掴み、離さない。

 クニュクニュと、自身のをしごきながら桃子の小さな小さなクリを舐める。

「アァッ···出そうだよ。桃子···桃子···」美月にバレる危険度は高いが、この桃子に対する···いや、母さんに対する性欲は止まらない。

「イクッ···イクッ!!」で勢いよく精液があたりにほとばしる。

「ふふっ···凄いわ」桃子は、小さくささやき湯に浸かった。

 シャワーで周りを掛け流し、湯に浸かり、桃子を出させる。

「パパ、まだお風呂に入るの?」小さなお尻をこちらに向けた桃子が言う。

「うん。そうだ、桃子! ママ呼んできて!」そう言うと、桃子は笑って手を振った。


「なぁに? 話って」桃子から、パパが呼んでると聞き、扉から顔を出す。

「一緒に入るか? たまには」夫が突然そう言った時には、驚いたが、桃子の様子をチラッと見て、入る事にした。

 チャプッ···

「んもぉ···えっち」背後から美月の乳房をゆっくりと揉んでいった。

「そう? でも、たまには、ここでヤルのもいいだろ?」首筋に舌を何度か這わせながら、力強く吸って印をつけた。

「愛してる···美月」そっと足の中に手を滑らせ、揺れる茂みを開くと美月の身体が少し動いた。

「だめ···声が···」

「大丈夫だって。まだ桃子にはわからないから···」そう言い、茂みの奥のクリを弄りながら乳首を捏ねる。

 んっ···

「啓ちゃ···あっ···」

「ここ、俺を待ってた?」とヌルヌルとした蜜の絡む壺へと侵入させた。

「そ···あぁっ···だめ···んっ···もっ···ぁ」バスタブを掴んでる美月の手に、筋が立つのが見えた。

「出よう。愛してあげる」美月を洗い場に出させ、尻をこちら側に向けさせ覆いかぶさった。

「美月···」下を向いた乳房が、鏡に映り、段々と男の手により鷲掴みにされる。

 あっ···あっ···

 クチュクチュとしたぬめりけも少し肥大したクリ···

「お前が、可愛い」そう言い静かに中に挿っていった。

 ヌチュッヌチュッと自身の肉棒に絡む蜜が、どことなく糸をひいている。

 あぁっ! あぁっ···んっ!

 腰を打てば、パンッという軽い音がする。

「美月っ!」

 パンッ!

 あぁっ!!

 パンッパンッパンッ···

 突き上げ···美月を啼かし、尻をパチンッと叩いてはまた美月が啼く。

「どうだ? 美月。気持ちいいだろ?」

「は···い···んっ」

 パンッパンッパンッ···

 あっ! あっ! あっ!

 揺れる腰を掴み、激しく突き上げる。

「どうだっ! 美月っ!」

「いいっ。気持ち···いい」

 ギュッ···と美月の長い髪を引っ張り、

「どこがだ? あぁっ?!」言葉を吐く度に突く。

「おまんこ···気持ちいい···お願い」

 パンッパンッパンッ···

 パンッパンッパンッ···

 無言になり、ガンガン打ち付け、中に放った。

「アァッ···美月···オォッ···アァッ···アァッ」

 シャワーで身体を流しながらも、愛撫をやめることはなく···

 暫くの間は、裸のまま身体を弄っていた。

「えっち」

「そうか? 好きだろ?」


 ジィーッ···プッ···

「きゃ! なに? 停電?」

「電球が切れたんだよ。アッチついてるし。ほら、危ないから」

 夫が差し伸べた手を掴み、暗くなったバスルームを出た···
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