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最終話 更生
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俺「俺は言ってねぇぞ! 大学辞めろなんて言ってねぇぞおっ!」
俺「お前が勝手にやったんだ! 見ず知らずの奴に見返り求めて金渡す奴が馬鹿なだけだぁっ!」
俺「俺は悪くねぇっ!」
ピンポーン
俺「帰れよ……帰れよぉっ!」
俺「俺に付き纏うなよっ! クソ、クソ……この、ストーカー野郎がっ!」
俺「…………」
俺「か、帰ったか?」
ドア「ガチャ」
俺「……え?」
◆◆
父「俺……直接会うのは、久し振りだな」
俺「…………」
父「いや、本当の意味で顔を合わすのはこれが初めてなのかもしれん」
父「今まで私は、お前と向き合ってこなかった」
父「母さんが死んで孤独になってから……ようやく仕事一筋の馬鹿親父だったことに気がついたよ」
俺「…………」
父「俺、ネットゲームをやめろとは言わない。しかし……」
俺「やめたよ」
父「え?」
俺「もう、やめたよ」
父「そ、それで何か……アルバイトからでいいから……」
俺「うん、わかった」
父「えっ」
俺「俺、真っ当になるよ」
◆◆
俺「…………」
バイト仲間A「俺さぁん、今日20時上がりですよね?」
俺「ああ、そうだが」
バイト仲間B「やったぁ! じゃあ一緒に帰りましょうよ!」
バイト仲間A「帰りに喫茶店よりましょう! 喫茶店!」
俺「お前ら……未来のないフリータからあんまりたかるなよ」
バイト仲間A「いーじゃないですかぁ! 親金持ちなんでしょ!」
俺「その話やめろトラウマが蘇る」
俺「つーか、女子高生を連れ回せるかっつーの。最悪捕まるわ」
バイト仲間A「ヤダぁーなーに想像してるんですか俺さん?」クスクスッ
俺「あのな……」
女「ウチも、ウチも俺さんと一緒に上がるっす! それで奢ってもらうっす!」
バイト仲間A「げ……お、女さん」
俺「あなたは今日、朝まででしょう……」
女「大丈夫っす! 店長脅してシフト俺さんと合わせましたっ!」
俺「本当に大丈夫なの!?」
バイト仲間A「すいません! やっぱり用事思い出したんで、急いで帰ります」
バイト仲間B「ふえ?」
バイト仲間A「アンタも帰るんだよっ!」グイッ
バイト仲間B「ちょ、ちょっと! Aちゃん!?」
俺「何だあいつら?」
女「ふふ、それじゃ、一緒に帰りましょう俺さん」
俺「……その、俺達ってバイト以前にどこかで会ったことありましたっけ?」
女「ん、何の話っすか?」
俺「いや、なんでもない」
女(…………もう、逃がさないっすよ)
俺「お前が勝手にやったんだ! 見ず知らずの奴に見返り求めて金渡す奴が馬鹿なだけだぁっ!」
俺「俺は悪くねぇっ!」
ピンポーン
俺「帰れよ……帰れよぉっ!」
俺「俺に付き纏うなよっ! クソ、クソ……この、ストーカー野郎がっ!」
俺「…………」
俺「か、帰ったか?」
ドア「ガチャ」
俺「……え?」
◆◆
父「俺……直接会うのは、久し振りだな」
俺「…………」
父「いや、本当の意味で顔を合わすのはこれが初めてなのかもしれん」
父「今まで私は、お前と向き合ってこなかった」
父「母さんが死んで孤独になってから……ようやく仕事一筋の馬鹿親父だったことに気がついたよ」
俺「…………」
父「俺、ネットゲームをやめろとは言わない。しかし……」
俺「やめたよ」
父「え?」
俺「もう、やめたよ」
父「そ、それで何か……アルバイトからでいいから……」
俺「うん、わかった」
父「えっ」
俺「俺、真っ当になるよ」
◆◆
俺「…………」
バイト仲間A「俺さぁん、今日20時上がりですよね?」
俺「ああ、そうだが」
バイト仲間B「やったぁ! じゃあ一緒に帰りましょうよ!」
バイト仲間A「帰りに喫茶店よりましょう! 喫茶店!」
俺「お前ら……未来のないフリータからあんまりたかるなよ」
バイト仲間A「いーじゃないですかぁ! 親金持ちなんでしょ!」
俺「その話やめろトラウマが蘇る」
俺「つーか、女子高生を連れ回せるかっつーの。最悪捕まるわ」
バイト仲間A「ヤダぁーなーに想像してるんですか俺さん?」クスクスッ
俺「あのな……」
女「ウチも、ウチも俺さんと一緒に上がるっす! それで奢ってもらうっす!」
バイト仲間A「げ……お、女さん」
俺「あなたは今日、朝まででしょう……」
女「大丈夫っす! 店長脅してシフト俺さんと合わせましたっ!」
俺「本当に大丈夫なの!?」
バイト仲間A「すいません! やっぱり用事思い出したんで、急いで帰ります」
バイト仲間B「ふえ?」
バイト仲間A「アンタも帰るんだよっ!」グイッ
バイト仲間B「ちょ、ちょっと! Aちゃん!?」
俺「何だあいつら?」
女「ふふ、それじゃ、一緒に帰りましょう俺さん」
俺「……その、俺達ってバイト以前にどこかで会ったことありましたっけ?」
女「ん、何の話っすか?」
俺「いや、なんでもない」
女(…………もう、逃がさないっすよ)
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