俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」

道楽時計

文字の大きさ
3 / 10

第三話 白魔導士

しおりを挟む
―冒険者の酒場― 
俺「どうしよう……どうしよう……あれからいくら探しても、一向に見つからない……」ガリガリ 

槍使い「……なぁ、オッサンよ」 

俺「お前は……」 

槍使い「悪い、以前、とんでもないデマを教えてしまったようだな」 

俺「いや……噂でいいから教えてくれと言ったのは俺だ」 

槍使い「あれから俺も、調べてみた。都市長が、隠し子の治療のために極秘で白魔導士を読んでいたらしい」 
槍使い「これは、恐らく間違いない」 

俺「ほ、本当か!」ガタッ


◆◆ 


―宿屋二階― 
デブ「なんだね、チミ。私は忙しいのだがね」 

俺(身なりがいい……そうだ、真っ当な白魔導士なら、かなり金を持ってないとおかしいんだ) 

◆◆ 
種族:ヒューマン 
年齢:45 
性格:傲慢、怠惰 
技能:【白魔導:A】 
◆◆ 

俺(ま、間違いない、本物だ! ありがとう、槍使い……!)ジワッ 
俺「お、お願いです! 病気の治療をしてほしい子がいるんです!」バッ 

デブ「はー、どっから話が漏れたのか」ハナホジー

俺「お願いします!」 

デブ「う~ん、まずどういう病気なのかもしらんし」 

俺「そ、それは……」 
俺「コボルト腫瘍、マンドラゴラ病、ゴブリン疣、魔毒、ゼウス風邪、スライム赤痢……あとは、膣ゴレーム症……」 

デブ「よくわかるね」 

俺「こ、これは間違いないです!」

デブ「ま、私ならいけるね、付きっ切りでかかれば」 

俺「ほ、本当ですか!」 

デブ「五十万ゴールド」 

俺「っ! か、返します! 払って見せます! すぐには用意できませんが……」 

デブ「一日五十万ゴールド」 

俺「……え?」 
俺「そ、それは、何日掛かるんですか……? あの、目安とか……」 

デブ「わかるわけないじゃんそんなの見てもないのに」

俺「一日に、五十万……」ブツブツ 

デブ「三日以内に百万ゴールド用意出来たらとりあえず見てあげるわ」 

俺(【聖剣】を売れば、行けるか……?) 

デブ「勿論、チミが逃げられないように患者は私が預かるし、破れば死に至る、魔縛りの契約書も書いてもらうけどね」 

俺「……わかりました、絶対に、用意してみせます」ザッザッ 

デブ「ん、頑張ってね」 
デブ「馬鹿な奴だ、何十日でも居座ってやる」ニチャア


◆◆ 


―試練の洞窟・再奥地― 
翡翠竜「ガアアアアア!」 

キンキンキィン! 

俺(さすがにA級モンスター、強すぎる……) 
俺(だが、翡翠竜の角は、一本で三十万ゴールドになる。手っ取り早く集めるには、これしかない!) 

俺「らああっ!」ブゥン 

翡翠竜「ギッ」 

俺「力を貸してくれ、【聖剣】!」 

俺「俺はどうしようもないクズだったけど……初めて誰かを守りたいと、そう思えたんだ!」ザクッ 

翡翠竜「ギャアアアアアアアッ!」 

俺「……やった、のか?」ハァハァ


◆◆ 


―当日― 
俺「ごめん、ごめん……」ボロボロ 

女の子「……」 

俺「百万ゴールドあれば、助けてあげられるはずだったのに……!」 
俺「市場で足元を見られて、半分しか溜められなかった……!」 

女の子「……」 

俺「いつもさ、そうなんだ。前の世界でも、勉強とか必死に頑張っても、過去問もらってる奴らには敵わないし……部活だって、恋愛だって、何一つ上手く生きやしなかったんだ」 
俺「この世界でもさぁ……!」

女の子「ありがとう……」ギュッ 

俺「!」 

女の子「俺さん、ありがとう……。私、あのまま生まれて来なければよかったって思いながら、死ぬところだった」 
女の子「でも、俺さんのお陰で、私、すごく幸せだった」 

俺「う、うう……」ガクッ 

奴隷商人「キキ、旦那、邪魔するよ」

俺「お、お前は、あのときの……」 

奴隷商人「随分ヘンな奴があちこち奔走してるって、噂になっててね」 
奴隷商人「そういやお釣りを忘れたマヌケな人がいたなって、思い出したのさ」ドサッ 

俺「!」 

奴隷商人「七十五万ゴールドだ」 

俺「な、なんで……!」 

奴隷商人「ぼったくったって言われちゃ、看板に傷がつくのさ。アタシの店は、信用が売りなんでね」 

俺「ど、奴隷商人さん!」ジワア
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル 14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり 奥さんも少女もいなくなっていた 若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました いや~自炊をしていてよかったです

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

処理中です...