7 / 10
第七話 吸血侯爵の筆頭騎士
しおりを挟む
女の子「俺さん、大丈夫ですか?」オロオロ
俺「……ああ、手当してもらったおかげで随分よくなったよ」
俺「今日、明日はこのまま寝させてもらうけどな」
俺「悪いな、ゴロツキがいたから根性直してやろうと思ったら、このザマだよ」ハッ
女の子「……危険なことは、しないでくださいね。俺さんがいなくなったら私、どうすればいいのか……」グスッ
槍使い「…………」
俺「いたのか、お前」
槍使い「少し、俺さんと二人で話したいことがある。席を外してくれ」
女の子「え……? わ、わかりました」ペコッ
◆◆
槍使い「どういうことだ?」
俺「…………」
槍使い「竜種を一人で仕留めたS級冒険者の貴方が、たかだかゴロツキ相手に苦戦するとは思えないのだが」
俺「……お前、あいつのこと好きか?」
槍使い「え……? あ、ああ、そりゃあもう!」ダンッ
俺「命を懸けて、持ってるもん全部放り出して守れって言われて、頷けるか?」
槍使い「え……?」
俺「……無茶なこと言っちまったな、忘れてくれ」
槍使い「…………で、できる」
俺「!」
槍使い「できるって言ったんだ! やってやるさ! 俺のことを見縊ってくれるな!」グッ
俺「……」
槍使い「……」フーフーッ
俺「そっか、ありがとうな」ニコッ
槍使い「あ、ああ! 礼には及ばんともさ!」
俺「……あいつは、多分だが、貴族か、それに準ずる権力持ちに狙われている」
俺「相手は、街中で兵を嗾けることもいとわない連中だ」
槍使い「な……!」
俺「実家に帰って貴族に戻って、正式にあいつを娶ってやってくれ」バッ
槍使い「お、俺があの子を……」
俺「そうすれば、連中も手出しはしづらくなるはずだ」
俺「……もっとも、もしかしたら以降も何かの嫌がらせを受けるかもしれないがな」
槍使い「…………」
俺「さすがに……呑めないか」
槍使い「わ、わかった! やってみせる!」
◆◆
―天魔の塔・再奥地―
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」
長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!
紅緋竜「ギオッ!?」
長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」
長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」
長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」
長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ
蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ
長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
◆◆
―ある酒場―
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」
女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」
長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」
長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」
女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」
長髪「……」ニマァ
長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
俺「……ああ、手当してもらったおかげで随分よくなったよ」
俺「今日、明日はこのまま寝させてもらうけどな」
俺「悪いな、ゴロツキがいたから根性直してやろうと思ったら、このザマだよ」ハッ
女の子「……危険なことは、しないでくださいね。俺さんがいなくなったら私、どうすればいいのか……」グスッ
槍使い「…………」
俺「いたのか、お前」
槍使い「少し、俺さんと二人で話したいことがある。席を外してくれ」
女の子「え……? わ、わかりました」ペコッ
◆◆
槍使い「どういうことだ?」
俺「…………」
槍使い「竜種を一人で仕留めたS級冒険者の貴方が、たかだかゴロツキ相手に苦戦するとは思えないのだが」
俺「……お前、あいつのこと好きか?」
槍使い「え……? あ、ああ、そりゃあもう!」ダンッ
俺「命を懸けて、持ってるもん全部放り出して守れって言われて、頷けるか?」
槍使い「え……?」
俺「……無茶なこと言っちまったな、忘れてくれ」
槍使い「…………で、できる」
俺「!」
槍使い「できるって言ったんだ! やってやるさ! 俺のことを見縊ってくれるな!」グッ
俺「……」
槍使い「……」フーフーッ
俺「そっか、ありがとうな」ニコッ
槍使い「あ、ああ! 礼には及ばんともさ!」
俺「……あいつは、多分だが、貴族か、それに準ずる権力持ちに狙われている」
俺「相手は、街中で兵を嗾けることもいとわない連中だ」
槍使い「な……!」
俺「実家に帰って貴族に戻って、正式にあいつを娶ってやってくれ」バッ
槍使い「お、俺があの子を……」
俺「そうすれば、連中も手出しはしづらくなるはずだ」
俺「……もっとも、もしかしたら以降も何かの嫌がらせを受けるかもしれないがな」
槍使い「…………」
俺「さすがに……呑めないか」
槍使い「わ、わかった! やってみせる!」
◆◆
―天魔の塔・再奥地―
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」
長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!
紅緋竜「ギオッ!?」
長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」
長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」
長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」
長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ
蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ
長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
◆◆
―ある酒場―
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」
女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」
長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」
長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」
女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」
長髪「……」ニマァ
長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる