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教頭の名前が出ただけで、進学を考えている生徒は、進路に影響が出るかもしれない不安があるのも無理ないだろう。その不安を逆手にとって行われているのが、篠原の退屈しのぎで始まった虐め。
「それがどうした。そんなことよりクラスで女子が1人で虐められてんの黙ってみてる方が俺は嫌だね。俺を虐めたいなら、虐めればいいじゃねぇか。」
人を虐めて楽しんだり面白がったりするやつらは、どんな立場であろうとも惨めだと感じる。憐れみさえ覚える。そんな環境、わざわざ自分のクラスに作らなくてもいいじゃないか。
「咲夜、やっぱお前すげぇよ。惚れ直した。よくそんなん言えるよな。今まで黙って見てたけど、俺も反逆者になろっかな。」
「反逆者は違うだろ、亮。」
亮が咲夜にツカツカと近付き、ニヤッと笑う。惚れ直したも何も、俺には惚れてないくせに。クラスの中でも目立つ存在の亮が加わったことにより、クラスは一層ざわめく。瀬津を虐めていた取り巻きたちは、居心地が悪そうに、唇を噛んだ。
「ありがとう。…本当にありがとう。君谷くん。竜木くん。」
「あ、俺のことは亮でいいよ。苗字で呼ばれんの慣れねぇから。」
「ずりぃぞ亮!!じゃあ俺、咲夜って呼んで。あと、神無月のことは瀬津って呼んでもいい?」
瀬津の顔を覗き込みながら、2人は徐々に近づく。瀬津は戸惑い、目を泳がせた。その困った顔ですら、可愛いと思った。髪は...昨日の惨状のまま。整えられていることもなければ、切りそろえたり結んで誤魔化したりしているわけでもない。それでも、どんな女子よりも可愛く思えた。
しばらく見つめ合う形になり、ようやく瀬津が口を開く。
「瀬津でいいよ。…あの、咲夜......そろそろ離してもらっても...」
「あぁ、悪い。」
瀬津の声で、自分がいつまでも後ろから腕を回していたことに気が付いた。慌てて手を離す。亮はヒューッと、わざと口笛を鳴らした。自分が好きだと言っていたくせに、他のやつが近づいていてもこの態度。全く...どうしたいのかが分からない。
でももう、周りの目を気にしない。周りにとやかく言われても、間違えていることを野放しにして後悔したくない。
「やめろって。そんなガキみたいなことして、ちゃんと守れんのかよ。」
教室の中は、咲夜の言葉で静まり返った。周りの生徒からは冷たい視線を感じる。自分に向けられている訳では無いと分かるまで、数秒かかった。
これから、また何か神無月の身に何か起こると、直感で感じた。目を離さないよう気をつけようと、亮と目で会話する。
放課後になり、荷物をまとめた瀬津は一目散にどこかに向かった。追いかけようと腰をあげるが、前の席の男子に話しかけられてしまい、動けなくなる。亮も女子に囲まれていた。他愛もない会話を受け流しながら「じゃあな」と、軽く手を挙げ廊下へ急いで出た。もう、神無月の姿はどこにもない。
昇降口で亮と合流する。
「神無月、どこいったか知らね?」
「俺、さっきの女子たちから、神無月の机に取り巻きたちがメモ入れてたって情報聞いたぜ。」
やっぱり...あいつらのとこか。でもどこだ...例の女子トイレは、多分もう使わないだろう。2度連続で同じ場所は考えにくい。空き教室...?ダメだ、キリがない。
頭を抱える咲夜に、亮は靴を渡しながら「しっかりしろよ。」と背中を叩いた。背中を伝うじんわりとした痛みに、嫌な考えが消されていくようだった。全く、容赦のないやつだ。
「...あいつらが呼び出すなら、人目の少ないところだと思う。」
ポツリと、呟く。声に出さなきゃ頭の中が整理出来なかった。亮はその言葉を聞き、考え込むように顎に手を当てた。「あ...」という亮の声に、振り返る。
何か思いついたのか、と期待を込めて、続く言葉を待った。
「俺さ、バスケの助っ人でこの前練習試合出たじゃん?その時に知ったんだけど、体育倉庫の奥の、プールに続くまでの小道。今ゴミの溜まり場みたいになってて、誰も使ってないって......」
亮の言葉を全て聞き終わる前に、走り出していた。後ろから「おい、待てって。」と亮の叫び声と、足音が追いかけてくる。
瀬津がその小道にいるという確信はない。もしかしたら校舎内かもしれない。そんな不安を考える余裕もなく、咲夜は走った。周りの部活の音、声出しの叫び声は何一つまともに咲夜の耳に届かなかった。
早く行かなくてはいけないと、気持ちが逸る。ドキドキと、心臓は嫌な音を立てていた。
体育倉庫の奥の、プールに続くまでの小道。亮の言葉を頼りに、体育倉庫の奥を目指して走った。目の前に現れた光景に、一気に頭に血が上った。1人の生徒を、数人で足蹴にし、それだけでは飽き足らず、サンドバッグにしている。周りを囲っている人物は篠原とその取り巻きたちだろう。じゃあ、そこに横たわっているのは...。
嫌な予感がした。現状が見えてしまい、体育倉庫の影で立ち尽くしてしまう。亮が追いかけてきて「マジかよ」と一言だけ、呟いた。その声に我に返る。気付けば走っていた。頭にカッと血が上った。怒りと悔しさでどうにかなってしまいそうだ。後ろから亮の足音も聞こえる。
篠原と取り巻きたちの前に仁王立ちし、腕を組む。すぐに声をかけることは出来なかった。...が、咲夜と亮の姿に気付いた篠原取り巻きは、瀬津を踏み付けていた足を引っ込め、口を閉じた。
しばらくして、瀬津はゆっくりと目を開ける。生きていたことに、ほっとする。
「あのさぁ、やめろって。」
「瀬津、傷つけんなって何度言ってもわかんねぇの?」
自分でも驚くほど、低い声が出た。怒りで震えそうになるのを必死に我慢する。手を出してしまいそうになるのを、グッと我慢して腕組みをしている腕に力を入れる。手を出してしまえば、こちらの方が悪くなる。悪いことをわざわざわかっていてしたくはない。
「なんで...なんで、こんなとこに来たの?」
瀬津が口を開く。戸惑い、揺れる声に余計にその精神状態が心配になる。瀬津は口を閉じ、下唇を噛んで下を向いてしまった。
思っていた通り、篠原たちの呼び出しは人気のない、暗くて狭いゴミの溜まり場だった。部活動で通ることもないような小道。
「竜木くんと...君谷くん?2人とも、こんな所来たこと無かったわよね?」
主犯のボスが沈黙に我慢しきれず、声をかけてくる。その声は、いつも瀬津に浴びせる荒々しい言葉遣いでも無く、ドスをきかせた声でもなく、ただのぶりっ子の猫なで声。俺たちが瀬津に向かってどう声を出してるのか、どういう態度をしているのかを知らないとでも思っているのか。その姿はあまりに滑稽だった。言い方を変えても、声を変えても、彼女がやっていことは何も変わらない。
「んで?何してたのー?」
彼女の精一杯のぶりっ子声も聞こえて居ないかのように、亮はニコッと笑いかけ、首を傾げる。その目は全く笑っていない。優しい声に、似つかわしくない、どこか棘のある言い方。
隣に立つ、咲夜はただじっと黙って、彼女たちを睨みつけている。その姿は、普段爽やかな咲夜には似つかわしくなく、殺気立っていた。1人1人、目を合わせていく。
「な、なんでも…ないです……。」
「失礼します!」
彼女たちは顔を青くし、バタバタとその場を去っていった。そんなに早く走ることが出来たのかと、思わず感心してしまう。
「なんなんだよ、あいつら。…瀬津、大丈夫か?」
チッ、と舌打ち交じりに彼女たちの背中を見て、すぐに瀬津に向き直る咲夜。亮は瀬津を抱き起こす。
「うん。ありがとう。大丈夫だよ…私、バイトいかな…きゃ……」
立ち上がって、校舎伝いに歩き出そうとした瀬津は、一歩踏み出そうとして、バランスを崩しその場に倒れた。
真っ青なその顔に、焦り、動悸がうるさく鳴り響く。目の前で倒れた瀬津に、今自分が出来る最善のことはなにか、必死に頭を巡らせるが、体を起こし、呼びかけることしか出来ない。
「それがどうした。そんなことよりクラスで女子が1人で虐められてんの黙ってみてる方が俺は嫌だね。俺を虐めたいなら、虐めればいいじゃねぇか。」
人を虐めて楽しんだり面白がったりするやつらは、どんな立場であろうとも惨めだと感じる。憐れみさえ覚える。そんな環境、わざわざ自分のクラスに作らなくてもいいじゃないか。
「咲夜、やっぱお前すげぇよ。惚れ直した。よくそんなん言えるよな。今まで黙って見てたけど、俺も反逆者になろっかな。」
「反逆者は違うだろ、亮。」
亮が咲夜にツカツカと近付き、ニヤッと笑う。惚れ直したも何も、俺には惚れてないくせに。クラスの中でも目立つ存在の亮が加わったことにより、クラスは一層ざわめく。瀬津を虐めていた取り巻きたちは、居心地が悪そうに、唇を噛んだ。
「ありがとう。…本当にありがとう。君谷くん。竜木くん。」
「あ、俺のことは亮でいいよ。苗字で呼ばれんの慣れねぇから。」
「ずりぃぞ亮!!じゃあ俺、咲夜って呼んで。あと、神無月のことは瀬津って呼んでもいい?」
瀬津の顔を覗き込みながら、2人は徐々に近づく。瀬津は戸惑い、目を泳がせた。その困った顔ですら、可愛いと思った。髪は...昨日の惨状のまま。整えられていることもなければ、切りそろえたり結んで誤魔化したりしているわけでもない。それでも、どんな女子よりも可愛く思えた。
しばらく見つめ合う形になり、ようやく瀬津が口を開く。
「瀬津でいいよ。…あの、咲夜......そろそろ離してもらっても...」
「あぁ、悪い。」
瀬津の声で、自分がいつまでも後ろから腕を回していたことに気が付いた。慌てて手を離す。亮はヒューッと、わざと口笛を鳴らした。自分が好きだと言っていたくせに、他のやつが近づいていてもこの態度。全く...どうしたいのかが分からない。
でももう、周りの目を気にしない。周りにとやかく言われても、間違えていることを野放しにして後悔したくない。
「やめろって。そんなガキみたいなことして、ちゃんと守れんのかよ。」
教室の中は、咲夜の言葉で静まり返った。周りの生徒からは冷たい視線を感じる。自分に向けられている訳では無いと分かるまで、数秒かかった。
これから、また何か神無月の身に何か起こると、直感で感じた。目を離さないよう気をつけようと、亮と目で会話する。
放課後になり、荷物をまとめた瀬津は一目散にどこかに向かった。追いかけようと腰をあげるが、前の席の男子に話しかけられてしまい、動けなくなる。亮も女子に囲まれていた。他愛もない会話を受け流しながら「じゃあな」と、軽く手を挙げ廊下へ急いで出た。もう、神無月の姿はどこにもない。
昇降口で亮と合流する。
「神無月、どこいったか知らね?」
「俺、さっきの女子たちから、神無月の机に取り巻きたちがメモ入れてたって情報聞いたぜ。」
やっぱり...あいつらのとこか。でもどこだ...例の女子トイレは、多分もう使わないだろう。2度連続で同じ場所は考えにくい。空き教室...?ダメだ、キリがない。
頭を抱える咲夜に、亮は靴を渡しながら「しっかりしろよ。」と背中を叩いた。背中を伝うじんわりとした痛みに、嫌な考えが消されていくようだった。全く、容赦のないやつだ。
「...あいつらが呼び出すなら、人目の少ないところだと思う。」
ポツリと、呟く。声に出さなきゃ頭の中が整理出来なかった。亮はその言葉を聞き、考え込むように顎に手を当てた。「あ...」という亮の声に、振り返る。
何か思いついたのか、と期待を込めて、続く言葉を待った。
「俺さ、バスケの助っ人でこの前練習試合出たじゃん?その時に知ったんだけど、体育倉庫の奥の、プールに続くまでの小道。今ゴミの溜まり場みたいになってて、誰も使ってないって......」
亮の言葉を全て聞き終わる前に、走り出していた。後ろから「おい、待てって。」と亮の叫び声と、足音が追いかけてくる。
瀬津がその小道にいるという確信はない。もしかしたら校舎内かもしれない。そんな不安を考える余裕もなく、咲夜は走った。周りの部活の音、声出しの叫び声は何一つまともに咲夜の耳に届かなかった。
早く行かなくてはいけないと、気持ちが逸る。ドキドキと、心臓は嫌な音を立てていた。
体育倉庫の奥の、プールに続くまでの小道。亮の言葉を頼りに、体育倉庫の奥を目指して走った。目の前に現れた光景に、一気に頭に血が上った。1人の生徒を、数人で足蹴にし、それだけでは飽き足らず、サンドバッグにしている。周りを囲っている人物は篠原とその取り巻きたちだろう。じゃあ、そこに横たわっているのは...。
嫌な予感がした。現状が見えてしまい、体育倉庫の影で立ち尽くしてしまう。亮が追いかけてきて「マジかよ」と一言だけ、呟いた。その声に我に返る。気付けば走っていた。頭にカッと血が上った。怒りと悔しさでどうにかなってしまいそうだ。後ろから亮の足音も聞こえる。
篠原と取り巻きたちの前に仁王立ちし、腕を組む。すぐに声をかけることは出来なかった。...が、咲夜と亮の姿に気付いた篠原取り巻きは、瀬津を踏み付けていた足を引っ込め、口を閉じた。
しばらくして、瀬津はゆっくりと目を開ける。生きていたことに、ほっとする。
「あのさぁ、やめろって。」
「瀬津、傷つけんなって何度言ってもわかんねぇの?」
自分でも驚くほど、低い声が出た。怒りで震えそうになるのを必死に我慢する。手を出してしまいそうになるのを、グッと我慢して腕組みをしている腕に力を入れる。手を出してしまえば、こちらの方が悪くなる。悪いことをわざわざわかっていてしたくはない。
「なんで...なんで、こんなとこに来たの?」
瀬津が口を開く。戸惑い、揺れる声に余計にその精神状態が心配になる。瀬津は口を閉じ、下唇を噛んで下を向いてしまった。
思っていた通り、篠原たちの呼び出しは人気のない、暗くて狭いゴミの溜まり場だった。部活動で通ることもないような小道。
「竜木くんと...君谷くん?2人とも、こんな所来たこと無かったわよね?」
主犯のボスが沈黙に我慢しきれず、声をかけてくる。その声は、いつも瀬津に浴びせる荒々しい言葉遣いでも無く、ドスをきかせた声でもなく、ただのぶりっ子の猫なで声。俺たちが瀬津に向かってどう声を出してるのか、どういう態度をしているのかを知らないとでも思っているのか。その姿はあまりに滑稽だった。言い方を変えても、声を変えても、彼女がやっていことは何も変わらない。
「んで?何してたのー?」
彼女の精一杯のぶりっ子声も聞こえて居ないかのように、亮はニコッと笑いかけ、首を傾げる。その目は全く笑っていない。優しい声に、似つかわしくない、どこか棘のある言い方。
隣に立つ、咲夜はただじっと黙って、彼女たちを睨みつけている。その姿は、普段爽やかな咲夜には似つかわしくなく、殺気立っていた。1人1人、目を合わせていく。
「な、なんでも…ないです……。」
「失礼します!」
彼女たちは顔を青くし、バタバタとその場を去っていった。そんなに早く走ることが出来たのかと、思わず感心してしまう。
「なんなんだよ、あいつら。…瀬津、大丈夫か?」
チッ、と舌打ち交じりに彼女たちの背中を見て、すぐに瀬津に向き直る咲夜。亮は瀬津を抱き起こす。
「うん。ありがとう。大丈夫だよ…私、バイトいかな…きゃ……」
立ち上がって、校舎伝いに歩き出そうとした瀬津は、一歩踏み出そうとして、バランスを崩しその場に倒れた。
真っ青なその顔に、焦り、動悸がうるさく鳴り響く。目の前で倒れた瀬津に、今自分が出来る最善のことはなにか、必死に頭を巡らせるが、体を起こし、呼びかけることしか出来ない。
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