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#06
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「落ち着いた?」
しばらくして、駿也が声をかける。
両目の涙を手の甲で拭い、前髪を整えた。寝癖のついたふわふわの髪を、誤魔化すように手櫛でとく。
「うん。ごめんね。」
ふふっと無理に笑顔を向けたが、少し腫れた擦りすぎた目に、ぐしゃぐしゃな髪。余計に心配させてしまったかもしれない。
「大丈夫だよ。茉祐は昔から泣き虫だから。」
「そんなに私、泣いてたっけ…?」
駿也の用意してくれた制服に着替え、疑問をなげかける。
思い出そうとすればするほど、気が遠くなっていく。泣いていたのは私だったっけ…?
駿也とは産まれた時から一緒に過ごしている。今の今まで、離れたことがない。そもそも近所に住んでいるわけでもないのに、毎朝こうして来てくれている。…毎朝?
当たり前の日常に違和感を感じ、客観的に見ようとするが、どうにも拭いきれない違和感に、どうしていいのか分からなかった。
「うん?ほんとに今日はどうしちゃったの?」
ガチャッと扉を開きながら、後ろを向き話す駿也に、追いつこうと慌てて部屋を出る。
「なんでもな……わっ!」
何も無いところでつまづいた。
そのまま階段を踏み外し、体がふわりと浮く感覚を感じる。その体は真っ逆さまに落ちることなく、1本の腕に支えられた。
「大丈夫?」
「あ、ありがとう。」
茉祐子は階段の隅にへたりこんだ。危うく転がり落ちるところだった。朝から怪我はしたくない。
制服のポケットでカチャリと、何か金属のぶつかる音がしたが、ドキドキとうるさい心臓の音にかき消されてしまい、茉祐子の耳には届いていない。
「気をつけてね。この前も落ちたばっかりでしょ。」
(落ちたっけ…。)
駿也がこう言うってことは、つい最近のことのはず。なのに、その身に覚えがなくてゾクッとした。階段の1番上から落ちるなんて、そうそう忘れないだろう。
自分の頭がおかしいのか、どうも駿也の話していることが記憶と一致しない。でも、これ以上心配かけることも嫌で誤魔化すように茉祐子は「うん。」と呟いた。
トントン、と壁を触りながら、今度は足を踏み外さないように階下へ降りる。
朝ご飯のいい匂いが鼻を擽る。テレビはいつも通り、最後に駿也の母、早紀の占いがある情報番組だ。
ダイニングテーブルを茉祐子、両親、駿也の4人でテレビを横目で見ながら、朝食を囲む。茉祐子の父は新聞の代わりに週刊誌を片手で捲りながら、トーストを齧った。茉祐子の噂好きは父譲りだろう。
「ほら、茉祐。またパンくずこぼしてる。」
駿也の言葉にハッとする。
隣で母がクスクスと笑っている。
「茉祐ちゃんはいつになったら、駿くんみたいにしっかりするのかしらね。」
クスクスと笑みを含みながら言う母に、茉祐子は膨れっ面を向けた。その顔を見て、今度は駿也がクスクスと笑う。
「時間。大丈夫か?」
父の低く落ち着いた声を合図のように、時計を見ると家を出る時間直前だった。
いつの間にか朝食を食べ終わっている駿也は脇に置いた鞄を手に取り、少しだけ歪んだネクタイを直す。
残りのトーストを詰め込み、母の入れてくれたココアで流し込むと、テレビでは丁度、早紀の占いコーナーがランキング形式で発表を始めたところだった。
自分の順位を見て、ガックリとする。
(今日のラッキーカラーは青か。…青い物。何か鞄に入れてたかな。)
占いを信じている訳では無いが、少しでも良いことは起こって欲しいと願ってしまうのが、人間なのかと、茉祐子は毎朝の占いを見ながら、つい思ってしまう。
「茉祐。行くよー。」
玄関の方から聞こえる駿也の声に返事をし、鞄を手に取り、待たせてはいけないと無意識に急いだ。
…それがいけなかった。
廊下を出る直前、入口の角に足をぶつけた。音はしないものの、痛みに反射的にしゃがみ込んだ。意味が無いとわかっていても、今更庇うように足を抑える。
(占いのせいだ…。)
信じていないといいながらも、悪いことが起きると心の中で占いの順位のせいにする。実際のところ、何も関係ないのは茉祐子にだってわかっているが。
---
「ねえねえ、今日は何か新しい情報ないの?」
いつも通りの登校。いつも通りの授業。特になんの代わり映えもなく、進む中で、茉祐子の唯一好きな時間だ。
目の前には香瑠。斜め後ろの席には奈和。
いつも昼休みや放課後、茉祐子の仕入れた噂話やその日の授業の先生のモノマネをして、時間を潰している。他愛もない話をするその時間が、癒しだった。
「うーん、じゃあね。2人ともメリーさんって知ってる?」
昨日、古本屋の隅で見た本で仕入れた茉祐子の最新情報だ。かなり古い出版だったため、親世代よりも上の世代で流行った、コックリさん的な遊びか何かかもしれない。
もっとしっかり読んでみればよかったと、少し後悔している。
「あの歌の羊?」
奈和のぶっきらぼうな声が飛ぶ。
相変わらず、持参した小説に目を落としている。本を読む片手間に話しているといった感じなのに、しっかり話を聞いているもんだ。
「違うよ。羊を飼ってる方でしょ。」
奈和の声に反論するように、香瑠の明るい声が飛ぶ。ビタミンカラーの似合いそうなその声は、よく通る。
なんならその勢いで有名なメリーさんの歌を歌い始めそうな香瑠を、茉祐子は慌てて止めた。
「違う違う。そのメリーさんじゃなくてさ。幸せをくれるメリーさん。」
満足気に、茉祐子はニマッと笑う。ぷっくりとした頬に幼さを感じさせ、優越感に浸った。
(やっぱり誰も知らなかった。)
自分だけが仕入れることの出来た情報だと分かったのが嬉しくて、心の中でクスクスと笑った。「メリーさんはね、」と得意気に話を進める。まるで話の主役にでもなった気分だ。
しばらくして、駿也が声をかける。
両目の涙を手の甲で拭い、前髪を整えた。寝癖のついたふわふわの髪を、誤魔化すように手櫛でとく。
「うん。ごめんね。」
ふふっと無理に笑顔を向けたが、少し腫れた擦りすぎた目に、ぐしゃぐしゃな髪。余計に心配させてしまったかもしれない。
「大丈夫だよ。茉祐は昔から泣き虫だから。」
「そんなに私、泣いてたっけ…?」
駿也の用意してくれた制服に着替え、疑問をなげかける。
思い出そうとすればするほど、気が遠くなっていく。泣いていたのは私だったっけ…?
駿也とは産まれた時から一緒に過ごしている。今の今まで、離れたことがない。そもそも近所に住んでいるわけでもないのに、毎朝こうして来てくれている。…毎朝?
当たり前の日常に違和感を感じ、客観的に見ようとするが、どうにも拭いきれない違和感に、どうしていいのか分からなかった。
「うん?ほんとに今日はどうしちゃったの?」
ガチャッと扉を開きながら、後ろを向き話す駿也に、追いつこうと慌てて部屋を出る。
「なんでもな……わっ!」
何も無いところでつまづいた。
そのまま階段を踏み外し、体がふわりと浮く感覚を感じる。その体は真っ逆さまに落ちることなく、1本の腕に支えられた。
「大丈夫?」
「あ、ありがとう。」
茉祐子は階段の隅にへたりこんだ。危うく転がり落ちるところだった。朝から怪我はしたくない。
制服のポケットでカチャリと、何か金属のぶつかる音がしたが、ドキドキとうるさい心臓の音にかき消されてしまい、茉祐子の耳には届いていない。
「気をつけてね。この前も落ちたばっかりでしょ。」
(落ちたっけ…。)
駿也がこう言うってことは、つい最近のことのはず。なのに、その身に覚えがなくてゾクッとした。階段の1番上から落ちるなんて、そうそう忘れないだろう。
自分の頭がおかしいのか、どうも駿也の話していることが記憶と一致しない。でも、これ以上心配かけることも嫌で誤魔化すように茉祐子は「うん。」と呟いた。
トントン、と壁を触りながら、今度は足を踏み外さないように階下へ降りる。
朝ご飯のいい匂いが鼻を擽る。テレビはいつも通り、最後に駿也の母、早紀の占いがある情報番組だ。
ダイニングテーブルを茉祐子、両親、駿也の4人でテレビを横目で見ながら、朝食を囲む。茉祐子の父は新聞の代わりに週刊誌を片手で捲りながら、トーストを齧った。茉祐子の噂好きは父譲りだろう。
「ほら、茉祐。またパンくずこぼしてる。」
駿也の言葉にハッとする。
隣で母がクスクスと笑っている。
「茉祐ちゃんはいつになったら、駿くんみたいにしっかりするのかしらね。」
クスクスと笑みを含みながら言う母に、茉祐子は膨れっ面を向けた。その顔を見て、今度は駿也がクスクスと笑う。
「時間。大丈夫か?」
父の低く落ち着いた声を合図のように、時計を見ると家を出る時間直前だった。
いつの間にか朝食を食べ終わっている駿也は脇に置いた鞄を手に取り、少しだけ歪んだネクタイを直す。
残りのトーストを詰め込み、母の入れてくれたココアで流し込むと、テレビでは丁度、早紀の占いコーナーがランキング形式で発表を始めたところだった。
自分の順位を見て、ガックリとする。
(今日のラッキーカラーは青か。…青い物。何か鞄に入れてたかな。)
占いを信じている訳では無いが、少しでも良いことは起こって欲しいと願ってしまうのが、人間なのかと、茉祐子は毎朝の占いを見ながら、つい思ってしまう。
「茉祐。行くよー。」
玄関の方から聞こえる駿也の声に返事をし、鞄を手に取り、待たせてはいけないと無意識に急いだ。
…それがいけなかった。
廊下を出る直前、入口の角に足をぶつけた。音はしないものの、痛みに反射的にしゃがみ込んだ。意味が無いとわかっていても、今更庇うように足を抑える。
(占いのせいだ…。)
信じていないといいながらも、悪いことが起きると心の中で占いの順位のせいにする。実際のところ、何も関係ないのは茉祐子にだってわかっているが。
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「ねえねえ、今日は何か新しい情報ないの?」
いつも通りの登校。いつも通りの授業。特になんの代わり映えもなく、進む中で、茉祐子の唯一好きな時間だ。
目の前には香瑠。斜め後ろの席には奈和。
いつも昼休みや放課後、茉祐子の仕入れた噂話やその日の授業の先生のモノマネをして、時間を潰している。他愛もない話をするその時間が、癒しだった。
「うーん、じゃあね。2人ともメリーさんって知ってる?」
昨日、古本屋の隅で見た本で仕入れた茉祐子の最新情報だ。かなり古い出版だったため、親世代よりも上の世代で流行った、コックリさん的な遊びか何かかもしれない。
もっとしっかり読んでみればよかったと、少し後悔している。
「あの歌の羊?」
奈和のぶっきらぼうな声が飛ぶ。
相変わらず、持参した小説に目を落としている。本を読む片手間に話しているといった感じなのに、しっかり話を聞いているもんだ。
「違うよ。羊を飼ってる方でしょ。」
奈和の声に反論するように、香瑠の明るい声が飛ぶ。ビタミンカラーの似合いそうなその声は、よく通る。
なんならその勢いで有名なメリーさんの歌を歌い始めそうな香瑠を、茉祐子は慌てて止めた。
「違う違う。そのメリーさんじゃなくてさ。幸せをくれるメリーさん。」
満足気に、茉祐子はニマッと笑う。ぷっくりとした頬に幼さを感じさせ、優越感に浸った。
(やっぱり誰も知らなかった。)
自分だけが仕入れることの出来た情報だと分かったのが嬉しくて、心の中でクスクスと笑った。「メリーさんはね、」と得意気に話を進める。まるで話の主役にでもなった気分だ。
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