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「いらっしゃいませ。ようこそ、地獄の入り口(カフェ)へ」
王都の下町、路地裏の一角。
かつて幽霊屋敷と呼ばれたボロ家は今、シックな黒塗りの壁と、怪しげな紫色の看板を掲げた『ウィックド・カフェ(悪女の喫茶店)』として生まれ変わっていた。
開店から一週間。
私の予想通り、店は「怖いもの見たさ」の客で連日満員御礼だ。
「お、おい見ろよ。メニュー名がヤバいぞ」
「『闇堕ちブレンド(ただのブラックコーヒー)』に、『嫉妬の炎タルト(ベリーの赤ワイン煮)』だってよ」
「厨二病心をくすぐるなぁ……すいませーん! 『処刑台の露(水)』一つ!」
客たちは面白がって注文し、私はその「ただの水」にレモンを一片浮かべただけで、市場価格の五倍の値段で提供する。
原価率? 計算するのも馬鹿らしいほどの低コストだ。
「はい、『処刑台の露』ですね。飲み干せば、あなたの罪も洗い流されることでしょう(嘘です)」
「うわ、店主のコメントが辛辣で最高!」
チャリン、チャリン。
レジスター代わりの金庫に硬貨が吸い込まれていく。
公爵様ことルーカスから借りた改装費も、このペースなら半年……いや、三ヶ月で完済できるだろう。
私はカウンターの中で、ほくほく顔でグラスを磨いていた。
カランカラン――。
その時、入り口のドアベルが鳴り、店の空気が一変した。
「うわっ、なんだあのキラキラした集団は……」
「ま、眩しい……」
入ってきたのは、場違いなほど真っ白なドレスを纏った少女と、それを守るように囲む二人の近衛騎士だった。
ふわふわのピンク髪に、うるんだ瞳。
元婚約者ジェラルド殿下の新しいお相手、男爵令嬢の聖女マシュマロだ。
「……あら?」
マシュマロは店の中を見回し、ハンカチで鼻を押さえた。
「くさい……貧乏の匂いがしますわ」
その一言で、店内の客(主に下町の職人や商人たち)の表情が凍りつく。
私は磨いていたグラスを置き、営業用スマイルを貼り付けてカウンターを出た。
「これはこれは、聖女マシュマロ様。下々の民の巣窟へようこそお越しくださいました」
「ココア様! まあ、本当にお店なんて始めてらしたのね。噂を聞いて、心配で見に来て差し上げましたのよ?」
マシュマロは上から目線で私を見下ろす。
騎士たちも、店の内装を見て顔をしかめている。
「こんな不衛生な場所で飲食物を提供するなど、元貴族として恥ずかしくないのか」
「万が一、聖女様が腹を壊されたらどうするつもりだ」
騎士たちの言葉に、マシュマロが「まあまあ」と制止するふりをする。
「やめてあげて。ココア様はご実家を追い出されて、こうやって日銭を稼ぐしかないのですから。かわいそう……」
マシュマロが私の手を取ろうとする。
私はそれをスッと避けた。
「ご心配には及びません。見ての通り、商売は繁盛しておりますので。それで、ご注文は?」
「注文? まさか。こんな汚いお店のものなんて、口にできるわけないじゃありませんか」
マシュマロは大げさに身震いをした。
「テーブルも椅子も、なんだかベタベタしてそうですし……ああっ!」
彼女は突然、悲鳴を上げた。
「虫! 今、虫がいましたわ!」
「えっ?」
「嫌だ、怖い! 不潔! 不潔ですわー!」
マシュマロは持っていた香水瓶を取り出し、あたり構わず振り撒き始めた。
シュッシュッ! シュッシュッ!
強烈なバラの香りが店内に充満する。
コーヒーの芳しい香りが、一瞬で安っぽい化粧品の臭いにかき消された。
「ゴホッ! なんだこの臭い!」
「コーヒーの味がわからなくなったぞ!」
客たちが咳き込み、苦情の声を上げる。
私はピクリと眉を動かした。
(営業妨害……!)
しかし、マシュマロは止まらない。
「ココア様のためを思って、私が浄化して差し上げますね! エイッ!」
彼女はさらに、懐から小瓶を取り出し、床に水を撒き始めた。
「これは教会で祈りを込めた聖水です! これで貧乏神も退散しますよ!」
ビシャッ、ビシャッ。
磨き上げたフローリングが水浸しになる。
騎士たちは「さすが聖女様、慈悲深い」などと感動しているが、私の目は完全に冷え切っていた。
カチャリ。
私はカウンターの下から、あるものを取り出した。
「……お客様」
「はい? 感謝してくださ……」
マシュマロが振り返った瞬間、私は彼女の目の前に一枚の紙を突きつけた。
「今月の『特別清掃料金』および『営業損害賠償請求書』になります」
「……は?」
「まず、店内での異臭散布による空気汚染。これによりコーヒーの香りが損なわれました。被害額、金貨十枚」
「い、異臭ですって!? これは最高級のバラの香水で……」
「珈琲店においては、コーヒーの香り以外は全て異臭です。次、床への液体散布による転倒リスクの発生、および清掃作業費。金貨五枚」
「聖水ですよ!?」
「成分分析に出せばただの水でしょう。そして何より……」
私は店内の客たちを指差した。
彼らは皆、マシュマロの暴挙に腹を立て、殺気立っている。
「大切なお客様への『不快感』という精神的ダメージ。これが最も罪深い。慰謝料として金貨二十枚。締めて金貨三十五枚になります」
「なっ……! お金を取るんですか!? 私は善意で!」
「善意なら、私の店の床を濡らす前に、金を落としてください。それが商売における唯一の善意です」
私は請求書を騎士の胸に押し付けた。
「さあ、お支払いを。もし持ち合わせがないなら、そちらの聖女様が身につけている宝石類で代用させていただきますが?」
「き、貴様! 聖女様になんて無礼な!」
騎士が剣の柄に手をかける。
店内が緊迫した空気に包まれた、その時だ。
「……騒がしいな。僕の投資先で何事だ?」
店の奥、事務室として使っている部屋から、一人の男が現れた。
シンプルなシャツ姿だが、その圧倒的な存在感は隠せない。
「ル、ルーカス公爵様!?」
マシュマロと騎士たちが仰天する。
ルーカスは不機嫌そうに、濡れた床を見下ろした。
「床材が湿気るだろう。誰だ、この『汚水』を撒いたのは」
「お、汚水!? 聖水です!」
マシュマロが叫ぶが、ルーカスは冷ややかな目で彼女を一瞥しただけだった。
「成分がH2Oである以上、床に撒けばただの水だ。木材腐敗の原因になる。……ココア、請求額は?」
「金貨三十五枚です」
「安すぎる。湿気による建物の減価償却費と、僕の不快指数分を上乗せしろ。金貨五十枚だ」
「承知しました。では、五十枚で」
私が数字を書き直すと、ルーカスは騎士たちを睨みつけた。
「聞こえなかったか? 支払え。それとも、ヴァレンタイン家とガナッシュ家の連名で、王家正式に抗議文を送ろうか? 『聖女が民間店舗を破壊した』と」
「ひっ……!」
隣国の公爵にして経済界の重鎮であるルーカスを敵に回せば、国の経済が止まる。
騎士たちは青ざめ、慌てて財布の中身をかき集めた。
「こ、これで勘弁してください!」
カウンターに置かれたのは、金貨五十枚きっかり。
「まいどあり。……マシュマロ様、お出口はあちらです」
私は笑顔でドアを開けた。
マシュマロは悔しそうに唇を噛み締め、涙目で私を睨んだ。
「お、覚えてらっしゃい! こんな店、すぐに潰れますからね!」
「ご忠告痛み入ります。またのご来店、お金を持って心よりお待ちしております」
捨て台詞を残して逃げ出す聖女と騎士たち。
その背中が見えなくなると、店内からはワッと歓声が上がった。
「すげえぞ姉ちゃん! あの聖女を追い払った!」
「公爵様もかっこいい!」
「祝いだ! 一番高いメニュー持ってこい!」
店は先ほど以上の盛り上がりを見せ、注文が殺到する。
私はルーカスと顔を見合わせ、肩をすくめた。
「やれやれ。床掃除の手間は増えましたが、臨時収入としては悪くないですね」
「ああ。時給換算すれば驚異的な利益率だ。……さて、掃除は僕も手伝おう。あの香水の臭いは早急に消臭する必要がある」
「あら、公爵様がモップがけを?」
「君の手を荒れさせたくないからな……というのは建前で、清掃業者を呼ぶコストがもったいない」
「ふふっ、さすがオーナー。ブレませんね」
私はモップを二本用意し、一本を彼に渡した。
「では、どちらが早く床をピカピカにできるか、勝負としましょうか。負けた方が今日のまかないを作るということで」
「望むところだ。僕のモップさばきを見せてやろう」
「スタート!」
賑わう客たちの足元を縫うように、私と公爵様は高速でモップを走らせる。
「悪役令嬢」と「冷徹公爵」。
世間からどう呼ばれようと、今の私たちは世界で一番、息の合ったビジネスパートナーだった。
(それにしても……マシュマロ様。あんな捨て台詞を吐いていくなんて、また何か仕掛けてくる気ね)
私はピカピカになった床に映る自分の顔を見ながら、次なる「カモ」の襲来を予感して口角を上げた。
来るなら来なさい。
全部、売上(すうじ)に変えて差し上げますから。
王都の下町、路地裏の一角。
かつて幽霊屋敷と呼ばれたボロ家は今、シックな黒塗りの壁と、怪しげな紫色の看板を掲げた『ウィックド・カフェ(悪女の喫茶店)』として生まれ変わっていた。
開店から一週間。
私の予想通り、店は「怖いもの見たさ」の客で連日満員御礼だ。
「お、おい見ろよ。メニュー名がヤバいぞ」
「『闇堕ちブレンド(ただのブラックコーヒー)』に、『嫉妬の炎タルト(ベリーの赤ワイン煮)』だってよ」
「厨二病心をくすぐるなぁ……すいませーん! 『処刑台の露(水)』一つ!」
客たちは面白がって注文し、私はその「ただの水」にレモンを一片浮かべただけで、市場価格の五倍の値段で提供する。
原価率? 計算するのも馬鹿らしいほどの低コストだ。
「はい、『処刑台の露』ですね。飲み干せば、あなたの罪も洗い流されることでしょう(嘘です)」
「うわ、店主のコメントが辛辣で最高!」
チャリン、チャリン。
レジスター代わりの金庫に硬貨が吸い込まれていく。
公爵様ことルーカスから借りた改装費も、このペースなら半年……いや、三ヶ月で完済できるだろう。
私はカウンターの中で、ほくほく顔でグラスを磨いていた。
カランカラン――。
その時、入り口のドアベルが鳴り、店の空気が一変した。
「うわっ、なんだあのキラキラした集団は……」
「ま、眩しい……」
入ってきたのは、場違いなほど真っ白なドレスを纏った少女と、それを守るように囲む二人の近衛騎士だった。
ふわふわのピンク髪に、うるんだ瞳。
元婚約者ジェラルド殿下の新しいお相手、男爵令嬢の聖女マシュマロだ。
「……あら?」
マシュマロは店の中を見回し、ハンカチで鼻を押さえた。
「くさい……貧乏の匂いがしますわ」
その一言で、店内の客(主に下町の職人や商人たち)の表情が凍りつく。
私は磨いていたグラスを置き、営業用スマイルを貼り付けてカウンターを出た。
「これはこれは、聖女マシュマロ様。下々の民の巣窟へようこそお越しくださいました」
「ココア様! まあ、本当にお店なんて始めてらしたのね。噂を聞いて、心配で見に来て差し上げましたのよ?」
マシュマロは上から目線で私を見下ろす。
騎士たちも、店の内装を見て顔をしかめている。
「こんな不衛生な場所で飲食物を提供するなど、元貴族として恥ずかしくないのか」
「万が一、聖女様が腹を壊されたらどうするつもりだ」
騎士たちの言葉に、マシュマロが「まあまあ」と制止するふりをする。
「やめてあげて。ココア様はご実家を追い出されて、こうやって日銭を稼ぐしかないのですから。かわいそう……」
マシュマロが私の手を取ろうとする。
私はそれをスッと避けた。
「ご心配には及びません。見ての通り、商売は繁盛しておりますので。それで、ご注文は?」
「注文? まさか。こんな汚いお店のものなんて、口にできるわけないじゃありませんか」
マシュマロは大げさに身震いをした。
「テーブルも椅子も、なんだかベタベタしてそうですし……ああっ!」
彼女は突然、悲鳴を上げた。
「虫! 今、虫がいましたわ!」
「えっ?」
「嫌だ、怖い! 不潔! 不潔ですわー!」
マシュマロは持っていた香水瓶を取り出し、あたり構わず振り撒き始めた。
シュッシュッ! シュッシュッ!
強烈なバラの香りが店内に充満する。
コーヒーの芳しい香りが、一瞬で安っぽい化粧品の臭いにかき消された。
「ゴホッ! なんだこの臭い!」
「コーヒーの味がわからなくなったぞ!」
客たちが咳き込み、苦情の声を上げる。
私はピクリと眉を動かした。
(営業妨害……!)
しかし、マシュマロは止まらない。
「ココア様のためを思って、私が浄化して差し上げますね! エイッ!」
彼女はさらに、懐から小瓶を取り出し、床に水を撒き始めた。
「これは教会で祈りを込めた聖水です! これで貧乏神も退散しますよ!」
ビシャッ、ビシャッ。
磨き上げたフローリングが水浸しになる。
騎士たちは「さすが聖女様、慈悲深い」などと感動しているが、私の目は完全に冷え切っていた。
カチャリ。
私はカウンターの下から、あるものを取り出した。
「……お客様」
「はい? 感謝してくださ……」
マシュマロが振り返った瞬間、私は彼女の目の前に一枚の紙を突きつけた。
「今月の『特別清掃料金』および『営業損害賠償請求書』になります」
「……は?」
「まず、店内での異臭散布による空気汚染。これによりコーヒーの香りが損なわれました。被害額、金貨十枚」
「い、異臭ですって!? これは最高級のバラの香水で……」
「珈琲店においては、コーヒーの香り以外は全て異臭です。次、床への液体散布による転倒リスクの発生、および清掃作業費。金貨五枚」
「聖水ですよ!?」
「成分分析に出せばただの水でしょう。そして何より……」
私は店内の客たちを指差した。
彼らは皆、マシュマロの暴挙に腹を立て、殺気立っている。
「大切なお客様への『不快感』という精神的ダメージ。これが最も罪深い。慰謝料として金貨二十枚。締めて金貨三十五枚になります」
「なっ……! お金を取るんですか!? 私は善意で!」
「善意なら、私の店の床を濡らす前に、金を落としてください。それが商売における唯一の善意です」
私は請求書を騎士の胸に押し付けた。
「さあ、お支払いを。もし持ち合わせがないなら、そちらの聖女様が身につけている宝石類で代用させていただきますが?」
「き、貴様! 聖女様になんて無礼な!」
騎士が剣の柄に手をかける。
店内が緊迫した空気に包まれた、その時だ。
「……騒がしいな。僕の投資先で何事だ?」
店の奥、事務室として使っている部屋から、一人の男が現れた。
シンプルなシャツ姿だが、その圧倒的な存在感は隠せない。
「ル、ルーカス公爵様!?」
マシュマロと騎士たちが仰天する。
ルーカスは不機嫌そうに、濡れた床を見下ろした。
「床材が湿気るだろう。誰だ、この『汚水』を撒いたのは」
「お、汚水!? 聖水です!」
マシュマロが叫ぶが、ルーカスは冷ややかな目で彼女を一瞥しただけだった。
「成分がH2Oである以上、床に撒けばただの水だ。木材腐敗の原因になる。……ココア、請求額は?」
「金貨三十五枚です」
「安すぎる。湿気による建物の減価償却費と、僕の不快指数分を上乗せしろ。金貨五十枚だ」
「承知しました。では、五十枚で」
私が数字を書き直すと、ルーカスは騎士たちを睨みつけた。
「聞こえなかったか? 支払え。それとも、ヴァレンタイン家とガナッシュ家の連名で、王家正式に抗議文を送ろうか? 『聖女が民間店舗を破壊した』と」
「ひっ……!」
隣国の公爵にして経済界の重鎮であるルーカスを敵に回せば、国の経済が止まる。
騎士たちは青ざめ、慌てて財布の中身をかき集めた。
「こ、これで勘弁してください!」
カウンターに置かれたのは、金貨五十枚きっかり。
「まいどあり。……マシュマロ様、お出口はあちらです」
私は笑顔でドアを開けた。
マシュマロは悔しそうに唇を噛み締め、涙目で私を睨んだ。
「お、覚えてらっしゃい! こんな店、すぐに潰れますからね!」
「ご忠告痛み入ります。またのご来店、お金を持って心よりお待ちしております」
捨て台詞を残して逃げ出す聖女と騎士たち。
その背中が見えなくなると、店内からはワッと歓声が上がった。
「すげえぞ姉ちゃん! あの聖女を追い払った!」
「公爵様もかっこいい!」
「祝いだ! 一番高いメニュー持ってこい!」
店は先ほど以上の盛り上がりを見せ、注文が殺到する。
私はルーカスと顔を見合わせ、肩をすくめた。
「やれやれ。床掃除の手間は増えましたが、臨時収入としては悪くないですね」
「ああ。時給換算すれば驚異的な利益率だ。……さて、掃除は僕も手伝おう。あの香水の臭いは早急に消臭する必要がある」
「あら、公爵様がモップがけを?」
「君の手を荒れさせたくないからな……というのは建前で、清掃業者を呼ぶコストがもったいない」
「ふふっ、さすがオーナー。ブレませんね」
私はモップを二本用意し、一本を彼に渡した。
「では、どちらが早く床をピカピカにできるか、勝負としましょうか。負けた方が今日のまかないを作るということで」
「望むところだ。僕のモップさばきを見せてやろう」
「スタート!」
賑わう客たちの足元を縫うように、私と公爵様は高速でモップを走らせる。
「悪役令嬢」と「冷徹公爵」。
世間からどう呼ばれようと、今の私たちは世界で一番、息の合ったビジネスパートナーだった。
(それにしても……マシュマロ様。あんな捨て台詞を吐いていくなんて、また何か仕掛けてくる気ね)
私はピカピカになった床に映る自分の顔を見ながら、次なる「カモ」の襲来を予感して口角を上げた。
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