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「革命だ! これは革命だぁぁぁ!」
アデレード公爵邸の玄関ホールに、父様の情けない悲鳴が響き渡った。
父――アデレード公爵は、私の隣に立つサイラス様を指差してガクガクと震えている。
「ま、マーガレット! お前、まさか国を乗っ取るつもりか!? 宰相補佐を人質に取り、この領地を独立国家『マーガレット帝国』にする気だろう!?」
「父様。寝言は寝てから言ってください」
私は冷ややかな視線を向けた。
「誰がそんな面倒くさいことをするものですか。独立国家なんて作ったら、外交から通貨発行まで全部自分でやらなきゃいけないんですよ? 非効率の極みです」
「で、でも、そこにいるのは『氷の宰相補佐』サイラス殿ではないか! なぜ彼がここに!? まさか、すでに王都は火の海で、彼だけが命からがら逃げてきたとか……!」
「半分正解で、半分不正解だ」
サイラス様が眼鏡の位置を直し、一歩前に出た。
「公爵閣下。私はただの休暇中です。火の海から逃げてきたのは事実ですが、それは物理的な炎ではなく、『業務過多』という名の地獄の業火からです」
「きゅ、休暇……?」
「ええ。貴方の娘さんに、タダ働きさせられている哀れな観光客ですよ」
サイラス様が肩をすくめる。
父様はポカンとして、私と彼を交互に見た。
「な、なんだ……革命じゃないのか。よかった……私の隠居生活が守られた……」
父様はその場へへなへなと座り込んだ。
やれやれ。
この小心者が当主でいる限り、我が家の未来は私にかかっている。
「安心したところで、父様。早速ですが業務報告があります。父様がいない間に、商会との癒着の解消、不良在庫の現金化、そして使用人の意識改革を行いました」
「は、早すぎないか!? 私がいないの三日だぞ!?」
「三日あれば国の一つも傾きます。……ほら、噂をすれば」
その時だった。
屋敷の外から、バタバタとけたたましい羽音が聞こえてきた。
窓の外を見ると、王家の紋章が入った『伝令鳩』が、窓ガラスに激突しそうな勢いで突っ込んできたのだ。
バンッ!
「痛そう……」
鳩は窓枠に止まり、足につけられた筒を差し出した。
サイラス様が眉をひそめて窓を開ける。
「……王宮からの緊急連絡用(ホットライン)だ。最高レベルの警戒色(コード・レッド)がついている」
「あら、またポエムですか? 今度は『星が泣いている』とか?」
「いや、違う。……これは、宰相閣下直筆のSOSだ」
サイラス様が小さな羊皮紙を取り出し、広げた。
その瞬間、彼の顔からスゥッと血の気が引いていくのが見えた。
「……マーガレット。笑い事じゃなくなった」
「どうしました?」
「王都が……機能不全(パンク)した」
◇
サイラス様が読み上げる報告書の内容は、想像を絶するものだった。
『緊急事態発生。王城機能停止。至急帰還されたし』
「具体的な被害状況は?」
私が尋ねると、サイラス様は震える声で読み上げた。
「まず一つ目。『ジェラルド殿下、外交文書をコースター代わりに使用し、隣国との条約を破棄』」
「はあ!?」
父様が素っ頓狂な声を上げた。
「ど、どういうことだ!?」
「殿下が机の上の『邪魔な紙』にコーヒーカップを置き、輪染みがついたので捨てたそうです。それが、隣国との通商条約の原本だったと」
「バカなの!?」
私は思わず叫んだ。
原本管理の杜撰さもさることながら、王子のデスクに重要書類を置きっぱなしにした側近も悪い。
いや、私がいた頃は、王子のデスクには『幼児向けの絵本』と『塗り絵』しか置かないようにしていたのだが。
「二つ目。『ミミ嬢、王宮のバラ園を更地にし、シロツメクサ畑に改造』」
「……は?」
「『庶民的で可愛いお花がいいの』との理由で、樹齢百年の希少なバラを全て引き抜いたそうです。これに激怒した王属庭師団二十名が、集団辞職しました」
「あ、あのバラは一本金貨十枚はする品種よ!? それを雑草に変えたの!?」
私の悲鳴に近いツッコミなどお構いなしに、報告は続く。
「三つ目。『厨房スタッフ、ストライキ決行』。理由は、ミミ嬢が『みんなで楽しくお料理しましょう♪』と厨房に乱入し、砂糖と塩を間違えてスープに投入。それを指摘した料理長に対し、殿下が『ミミの料理にケチをつけるな! これは愛の味だ!』と逆ギレして解雇したため」
「……終わったわね」
私は額を押さえた。
衣食住の「食」と、環境の「住」が崩壊。
そして外交という「外壁」も崩れた。
「四つ目。これが致命的だ。『財務省、決裁印の紛失』」
「紛失?」
「殿下が『はんこ遊び』に使った後、どこかへやったらしい。現在、国庫からの支出が一切できない状態だ。兵士への給料も、官僚への報酬も止まっている」
シーン……。
部屋に、重苦しい沈黙が落ちた。
父様は白目を剥いて泡を吹いている。
セバスチャンは天井を仰いでいる。
「……サイラス様」
「なんだ」
「国が滅びるまで、あと何日持ちそうですか?」
「現状の加速度を考慮すると、あと二週間……いや、十日だな」
サイラス様は羊皮紙を握りつぶした。
「戻らなければならない。今すぐ」
「そうですね。貴方は宰相補佐ですから」
「君もだ、マーガレット」
「はい?」
私はきょとんとした。
「なぜ私が? 私はクビになった身ですよ。慰謝料もまだ振り込まれていませんし」
「慰謝料どころの話じゃない! 国庫が凍結されているんだぞ! このままだと、国が破産して、君の請求した金貨も紙切れになる!」
「あっ」
盲点だった。
債務者が破産したら、債権回収は不可能になる。
私の老後資金(予定)が!
「それに、この報告書の最後にこう書いてある」
サイラス様が苦渋の表情で、最後の一行を読み上げた。
『ジェラルド殿下、錯乱状態。「マーガレットならなんとかしてくれる」「ママどこー?」と叫びながら、執務室に立て籠もり中』
「……」
「……」
殺意。
純粋な殺意が、ふつふつと湧き上がってくるのを感じた。
「あのバカ……! 三十過ぎた幼児ならまだしも、十八歳でママ呼び!? 気持ち悪いにも程があります!」
「同感だ。だが、今の彼を動かせるのは、残念ながら君しかいない」
サイラス様は私の肩を掴んだ。
「マーガレット。取引だ」
「取引?」
「私と共に王都へ戻り、この混乱を鎮火してくれ。そうすれば、私が責任を持って、君の慰謝料を『国家予算の最優先事項』として計上させる。さらに、アデレード領への特別補助金もつけよう。……どうだ?」
悪魔の囁きだ。
いや、非常に魅力的なビジネスの提案だ。
補助金があれば、領地の道路整備も一瞬で終わる。
慰謝料も確実に手に入る。
しかし、あのバカ王子の顔をまた見なければならないのか?
「……条件を追加します」
「言ってみろ」
「一、私の身分は『王子の婚約者』ではなく、『特別経営顧問(コンサルタント)』とすること。復縁は絶対にしません」
「承知した」
「二、ミミ嬢の隔離。彼女が視界に入ると、私のストレス指数が上がって業務に支障が出ます」
「善処しよう。地下牢か、修道院か、好きな方を選べ」
「三、私の残業代は、サイラス様のポケットマネーから『別枠』でいただくこと」
「……私の財布が死ぬが、背に腹は代えられん。飲もう」
商談成立。
私はガッチリとサイラス様と握手を交わした。
「決まりですね。セバスチャン! 出立の準備を!」
「はっ! 直ちに!」
「父様! 私は出稼ぎに行ってきます。その間、領地の留守は頼みましたよ! 変な壺を買ったら、その壺の中に父様を詰めて出荷しますからね!」
「ひぃぃぃ! わ、わかった! 行ってらっしゃい!」
父様は涙目で手を振った。
娘を戦場に送り出す父親の顔ではない。
厄介払いができてホッとしている顔だ。
「行くぞ、マーガレット。……私の『休日』は、これにて終了だ」
「残念ですね。でも、王都の混乱を鎮めるのも、ある意味『大掃除』だと思えば、やりがいがありますわ」
私は懐中時計をパチンと鳴らした。
「さあ、見せてあげましょう。プロの『尻拭い』というものを」
王都崩壊のカウントダウンが迫る中、最強(かつ最恐)の二人が、再び王宮へと舞い戻る。
ジェラルド王子、首を洗って待っていろ。
今度の説教は、三時間では終わらないわよ。
アデレード公爵邸の玄関ホールに、父様の情けない悲鳴が響き渡った。
父――アデレード公爵は、私の隣に立つサイラス様を指差してガクガクと震えている。
「ま、マーガレット! お前、まさか国を乗っ取るつもりか!? 宰相補佐を人質に取り、この領地を独立国家『マーガレット帝国』にする気だろう!?」
「父様。寝言は寝てから言ってください」
私は冷ややかな視線を向けた。
「誰がそんな面倒くさいことをするものですか。独立国家なんて作ったら、外交から通貨発行まで全部自分でやらなきゃいけないんですよ? 非効率の極みです」
「で、でも、そこにいるのは『氷の宰相補佐』サイラス殿ではないか! なぜ彼がここに!? まさか、すでに王都は火の海で、彼だけが命からがら逃げてきたとか……!」
「半分正解で、半分不正解だ」
サイラス様が眼鏡の位置を直し、一歩前に出た。
「公爵閣下。私はただの休暇中です。火の海から逃げてきたのは事実ですが、それは物理的な炎ではなく、『業務過多』という名の地獄の業火からです」
「きゅ、休暇……?」
「ええ。貴方の娘さんに、タダ働きさせられている哀れな観光客ですよ」
サイラス様が肩をすくめる。
父様はポカンとして、私と彼を交互に見た。
「な、なんだ……革命じゃないのか。よかった……私の隠居生活が守られた……」
父様はその場へへなへなと座り込んだ。
やれやれ。
この小心者が当主でいる限り、我が家の未来は私にかかっている。
「安心したところで、父様。早速ですが業務報告があります。父様がいない間に、商会との癒着の解消、不良在庫の現金化、そして使用人の意識改革を行いました」
「は、早すぎないか!? 私がいないの三日だぞ!?」
「三日あれば国の一つも傾きます。……ほら、噂をすれば」
その時だった。
屋敷の外から、バタバタとけたたましい羽音が聞こえてきた。
窓の外を見ると、王家の紋章が入った『伝令鳩』が、窓ガラスに激突しそうな勢いで突っ込んできたのだ。
バンッ!
「痛そう……」
鳩は窓枠に止まり、足につけられた筒を差し出した。
サイラス様が眉をひそめて窓を開ける。
「……王宮からの緊急連絡用(ホットライン)だ。最高レベルの警戒色(コード・レッド)がついている」
「あら、またポエムですか? 今度は『星が泣いている』とか?」
「いや、違う。……これは、宰相閣下直筆のSOSだ」
サイラス様が小さな羊皮紙を取り出し、広げた。
その瞬間、彼の顔からスゥッと血の気が引いていくのが見えた。
「……マーガレット。笑い事じゃなくなった」
「どうしました?」
「王都が……機能不全(パンク)した」
◇
サイラス様が読み上げる報告書の内容は、想像を絶するものだった。
『緊急事態発生。王城機能停止。至急帰還されたし』
「具体的な被害状況は?」
私が尋ねると、サイラス様は震える声で読み上げた。
「まず一つ目。『ジェラルド殿下、外交文書をコースター代わりに使用し、隣国との条約を破棄』」
「はあ!?」
父様が素っ頓狂な声を上げた。
「ど、どういうことだ!?」
「殿下が机の上の『邪魔な紙』にコーヒーカップを置き、輪染みがついたので捨てたそうです。それが、隣国との通商条約の原本だったと」
「バカなの!?」
私は思わず叫んだ。
原本管理の杜撰さもさることながら、王子のデスクに重要書類を置きっぱなしにした側近も悪い。
いや、私がいた頃は、王子のデスクには『幼児向けの絵本』と『塗り絵』しか置かないようにしていたのだが。
「二つ目。『ミミ嬢、王宮のバラ園を更地にし、シロツメクサ畑に改造』」
「……は?」
「『庶民的で可愛いお花がいいの』との理由で、樹齢百年の希少なバラを全て引き抜いたそうです。これに激怒した王属庭師団二十名が、集団辞職しました」
「あ、あのバラは一本金貨十枚はする品種よ!? それを雑草に変えたの!?」
私の悲鳴に近いツッコミなどお構いなしに、報告は続く。
「三つ目。『厨房スタッフ、ストライキ決行』。理由は、ミミ嬢が『みんなで楽しくお料理しましょう♪』と厨房に乱入し、砂糖と塩を間違えてスープに投入。それを指摘した料理長に対し、殿下が『ミミの料理にケチをつけるな! これは愛の味だ!』と逆ギレして解雇したため」
「……終わったわね」
私は額を押さえた。
衣食住の「食」と、環境の「住」が崩壊。
そして外交という「外壁」も崩れた。
「四つ目。これが致命的だ。『財務省、決裁印の紛失』」
「紛失?」
「殿下が『はんこ遊び』に使った後、どこかへやったらしい。現在、国庫からの支出が一切できない状態だ。兵士への給料も、官僚への報酬も止まっている」
シーン……。
部屋に、重苦しい沈黙が落ちた。
父様は白目を剥いて泡を吹いている。
セバスチャンは天井を仰いでいる。
「……サイラス様」
「なんだ」
「国が滅びるまで、あと何日持ちそうですか?」
「現状の加速度を考慮すると、あと二週間……いや、十日だな」
サイラス様は羊皮紙を握りつぶした。
「戻らなければならない。今すぐ」
「そうですね。貴方は宰相補佐ですから」
「君もだ、マーガレット」
「はい?」
私はきょとんとした。
「なぜ私が? 私はクビになった身ですよ。慰謝料もまだ振り込まれていませんし」
「慰謝料どころの話じゃない! 国庫が凍結されているんだぞ! このままだと、国が破産して、君の請求した金貨も紙切れになる!」
「あっ」
盲点だった。
債務者が破産したら、債権回収は不可能になる。
私の老後資金(予定)が!
「それに、この報告書の最後にこう書いてある」
サイラス様が苦渋の表情で、最後の一行を読み上げた。
『ジェラルド殿下、錯乱状態。「マーガレットならなんとかしてくれる」「ママどこー?」と叫びながら、執務室に立て籠もり中』
「……」
「……」
殺意。
純粋な殺意が、ふつふつと湧き上がってくるのを感じた。
「あのバカ……! 三十過ぎた幼児ならまだしも、十八歳でママ呼び!? 気持ち悪いにも程があります!」
「同感だ。だが、今の彼を動かせるのは、残念ながら君しかいない」
サイラス様は私の肩を掴んだ。
「マーガレット。取引だ」
「取引?」
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悪魔の囁きだ。
いや、非常に魅力的なビジネスの提案だ。
補助金があれば、領地の道路整備も一瞬で終わる。
慰謝料も確実に手に入る。
しかし、あのバカ王子の顔をまた見なければならないのか?
「……条件を追加します」
「言ってみろ」
「一、私の身分は『王子の婚約者』ではなく、『特別経営顧問(コンサルタント)』とすること。復縁は絶対にしません」
「承知した」
「二、ミミ嬢の隔離。彼女が視界に入ると、私のストレス指数が上がって業務に支障が出ます」
「善処しよう。地下牢か、修道院か、好きな方を選べ」
「三、私の残業代は、サイラス様のポケットマネーから『別枠』でいただくこと」
「……私の財布が死ぬが、背に腹は代えられん。飲もう」
商談成立。
私はガッチリとサイラス様と握手を交わした。
「決まりですね。セバスチャン! 出立の準備を!」
「はっ! 直ちに!」
「父様! 私は出稼ぎに行ってきます。その間、領地の留守は頼みましたよ! 変な壺を買ったら、その壺の中に父様を詰めて出荷しますからね!」
「ひぃぃぃ! わ、わかった! 行ってらっしゃい!」
父様は涙目で手を振った。
娘を戦場に送り出す父親の顔ではない。
厄介払いができてホッとしている顔だ。
「行くぞ、マーガレット。……私の『休日』は、これにて終了だ」
「残念ですね。でも、王都の混乱を鎮めるのも、ある意味『大掃除』だと思えば、やりがいがありますわ」
私は懐中時計をパチンと鳴らした。
「さあ、見せてあげましょう。プロの『尻拭い』というものを」
王都崩壊のカウントダウンが迫る中、最強(かつ最恐)の二人が、再び王宮へと舞い戻る。
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