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「た、大変です! クラーク殿下とミーナ様が、こちらへ向かっています!」
息を切らせた若い文官が、執務室に飛び込んできた。
その報告からわずか三秒後。
バーン!!
ドアが破壊されるのではないかという勢いで開かれ、例のバカップル……失礼、元婚約者と現婚約者が姿を現した。
「見つけたぞ、ヨーネリア! また貴様か!」
クラーク殿下が、親の敵を見るような目で私を睨みつける。
その背後には、ピンク色のふわふわしたドレスを着た男爵令嬢、ミーナ様が控えている。俯いていて表情は見えないが、肩が小刻みに震えているようだ。
私は手に持っていたペンを置き、こめかみを押さえた。
「……殿下。入室の際はノックをする。これ、幼児教育で習う基本マナーですわよ」
「うるさい! マナーを語る資格がお前にあるか!」
殿下は大股で部屋に入ってくると、私の机をドンと叩いた。
「聞いたぞ! ミーナが『ヨーネリア様に会いたい』と言って部屋を飛び出したと! 貴様、裏でミーナを脅迫したな!?」
「は?」
「『呼び出しに応じなければ実家を潰す』とかなんとか言って呼びつけたんだろう! この悪女め! ミーナが怖がって震えているのが見えないのか!」
殿下は背後のミーナ様を指差した。
確かに、彼女は震えている。
ブルブルと、それはもう激しく。
アレクセイ閣下が、不快そうに眉を寄せた。
「殿下。言いがかりも甚だしい。彼女はずっと私の目の前で仕事をしていた。脅迫状など送る暇はない」
「黙れアレクセイ! お前もグルなんだろう! 可哀想なミーナ……僕が守ってやるからね!」
殿下はヒーロー気取りでミーナ様の肩を抱こうとした。
その時である。
「……ま……」
ミーナ様の口から、小さな声が漏れた。
「え? なんだいミーナ? 怖いのかい?」
「……様……」
「うんうん、ヨーネリア様が怖いんだね。よし、僕が代わりに言ってやる!」
「ああっ、もう! 邪魔です殿下!」
ドカッ!
「ぐはっ!?」
鈍い音が響いた。
なんと、ミーナ様が殿下を突き飛ばしたのである。
しかも、かなり腰の入ったタックルで。
殿下は無様に床を転がり、私は目を丸くした。
「えっ」
「あ」
時が止まる。
障害物を排除したミーナ様は、猛然と私に向かって突進してきた。
「ひっ、来るな!」
私は反射的に身構えた。
ナイフか? 毒か? それとも平手打ちか?
しかし、私の目の前まで来た彼女は、私の両手をガシッと握りしめた。
そして、キラキラと輝く瞳で私を見上げたのだ。
「あああ……っ! 本物だぁ……っ!!」
「……は?」
「お初にお目にかかります、ヨーネリアお姉様! ずっと、ずーっとお会いしたかったんですぅぅぅ!」
ミーナ様は、感極まって泣き出した。
恐怖の涙ではない。これは……推しアイドルに遭遇したファンの涙だ。
「ど、どういうこと……?」
私の思考回路がショートしかける。
ミーナ様は私の手をブンブンと振り回しながら、早口でまくし立てた。
「あの婚約破棄の夜! 私、感動しました! あの潔さ! あの冷徹な視線! そして去り際の『御意』! もう最高にクールで痺れました! 一生ついていきます!」
「……えっと、ミーナ様?」
「私のことはミーナで結構です! いや、むしろ『下僕一号』と呼んでください!」
「呼びません」
私は助けを求めて閣下を見た。
閣下もポカンとしている。あの氷の宰相を呆然とさせるとは、この子、ただ者ではない。
床から這い上がってきた殿下が、ふらつきながら叫んだ。
「ミ、ミーナ!? 何を言っているんだ! そいつは君をいじめた女だぞ!?」
「はあ? 何言ってるんですか殿下」
ミーナ様はクルッと振り返り、殿下を真顔で見下ろした。
先ほどまでの「ふわふわ令嬢」の面影はどこにもない。
「いじめ? あれは『ご指導』です。私がドジをして階段から落ちそうになったのを、ヨーネリア様は的確な重心移動で支えてくださったんです。あれは神業でした」
「え、でも教科書を隠されたって……」
「私が忘れただけです! ヨーネリア様は無言で予備を貸してくださいました! その時の『次は忘れんなよ』という無言の圧力が、ゾクゾクして素敵だったんです!」
ミーナ様は頬を染めてうっとりしている。
……どうやら彼女は、極度のマゾヒストか、あるいは私の言動をすべて好意的に解釈する特殊なフィルターをお持ちのようだ。
「じゃ、じゃあ、なんでいつも僕の後ろで泣いていたんだ!」
「感動泣きです。ヨーネリア様と同じ空気を吸っていると思ったら、尊すぎて涙が止まらなくて」
「震えていたのは!?」
「武者震いです。いつかあのお美しい靴で踏まれたいなと思って」
「……」
殿下は口をパクパクさせている。
私も言葉が出ない。
想像していた「腹黒ヒロイン」でも「聖女系ヒロイン」でもなかった。
これは「狂信者(ファン)」だ。一番厄介なタイプだ。
「と、いうわけで!」
ミーナ様は再び私に向き直った。
「ヨーネリアお姉様! 私、お姉様の近くにいられるなら何でもします! お掃除でも、靴磨きでも、殿下の相手(サンドバッグ)でも!」
「いや、殿下の相手は貴女の仕事でしょう。婚約者なんだから」
「あ、それはどうでもいいです。私が王城に入り込んだのは、お姉様にお近づきになるための手段でしたから」
爆弾発言が出た。
殿下が白目を剥いて倒れそうになっている。
私は頭痛をこらえながら、なんとか論理的に状況を整理しようと試みた。
「……ミーナ様。貴女の熱意は理解しました(理解したくないですが)。しかし、私は今、宰相閣下の補佐として働いています。貴女の相手をしている暇はありません」
「働き者……素敵……!」
「聞いてますか?」
「はい! じゃあ、私も手伝います! お姉様の役に立ちたいです!」
ミーナ様はドレスの袖をまくり上げた。
「私、実家が貧乏男爵家なので、家事全般は得意なんです! お茶汲みでもコピーでもなんでもやります!」
「……ふむ」
アレクセイ閣下が、興味深そうに顎を撫でた。
「ヨーネリア嬢。彼女の言動は支離滅裂だが、目は本気だ。それに、先ほど殿下を突き飛ばした身のこなし……なかなか良い体幹をしている」
「閣下、何を評価しているのですか」
「人手は足りない。使えるものは猫の手でも借りたい状況だ。……特に、殿下を黙らせることができる人材は貴重だぞ」
閣下は悪い顔で笑った。
確かに。
殿下が何か喚き散らしても、ミーナ様が一喝すれば静かになる。これは非常に効率的だ。
私はため息をつき、ミーナ様を見た。
「……わかりました。ただし、邪魔をしたら即刻つまみ出します。それと、私のことは『ヨーネリア様』と呼びなさい。『お姉様』は禁止です」
「はい! ありがとうございます、ヨーネリア様! 一生ついていきます!」
ミーナ様は満面の笑みで敬礼した。
「ちょ、ちょっと待て! 僕を置いていくな! ミーナ、君は僕の婚約者だろ!?」
殿下が縋り付こうとするが、ミーナ様は冷たく言い放った。
「殿下、うるさいです。ヨーネリア様がお仕事中ですよ。邪魔をするなら、廊下で反省文を書かせますよ?」
「えええ……」
殿下はしゅんとして、部屋の隅で膝を抱えた。
カオスだ。
執務室のカオス度が、さらに増した気がする。
「では、ヨーネリア様! まずはお茶をお淹れしますね! 私の淹れるお茶は、疲れが吹き飛ぶ特製ブレンドなんです!」
ミーナ様は甲斐甲斐しく動き始めた。その動きは意外にもテキパキとしていて、無駄がない。
「……なんか、変なのが増えましたね」
私が呟くと、閣下は肩を震わせて笑った。
「賑やかでいいじゃないか。君の周りには、面白い人間が集まるらしい」
「迷惑なだけです」
私はペンを握り直した。
書類の山に、新たなトラブルメーカー。
私の平穏なスローライフは、もはや銀河の彼方へと飛び去ってしまったようだ。
でも、不思議と悪い気分ではなかった。
ミーナ様が淹れてくれたお茶が、思いのほか美味しかったからかもしれない。
「ヨーネリア様、このお茶菓子も実家の手作りなんです! どうぞ!」
「……いただきます」
「やったぁ! 食べた! ヨーネリア様が私のクッキーを食べたぁ!」
「いちいち実況しないでください」
こうして、私たちの奇妙な労働生活に、新たな仲間(?)が加わったのである。
息を切らせた若い文官が、執務室に飛び込んできた。
その報告からわずか三秒後。
バーン!!
ドアが破壊されるのではないかという勢いで開かれ、例のバカップル……失礼、元婚約者と現婚約者が姿を現した。
「見つけたぞ、ヨーネリア! また貴様か!」
クラーク殿下が、親の敵を見るような目で私を睨みつける。
その背後には、ピンク色のふわふわしたドレスを着た男爵令嬢、ミーナ様が控えている。俯いていて表情は見えないが、肩が小刻みに震えているようだ。
私は手に持っていたペンを置き、こめかみを押さえた。
「……殿下。入室の際はノックをする。これ、幼児教育で習う基本マナーですわよ」
「うるさい! マナーを語る資格がお前にあるか!」
殿下は大股で部屋に入ってくると、私の机をドンと叩いた。
「聞いたぞ! ミーナが『ヨーネリア様に会いたい』と言って部屋を飛び出したと! 貴様、裏でミーナを脅迫したな!?」
「は?」
「『呼び出しに応じなければ実家を潰す』とかなんとか言って呼びつけたんだろう! この悪女め! ミーナが怖がって震えているのが見えないのか!」
殿下は背後のミーナ様を指差した。
確かに、彼女は震えている。
ブルブルと、それはもう激しく。
アレクセイ閣下が、不快そうに眉を寄せた。
「殿下。言いがかりも甚だしい。彼女はずっと私の目の前で仕事をしていた。脅迫状など送る暇はない」
「黙れアレクセイ! お前もグルなんだろう! 可哀想なミーナ……僕が守ってやるからね!」
殿下はヒーロー気取りでミーナ様の肩を抱こうとした。
その時である。
「……ま……」
ミーナ様の口から、小さな声が漏れた。
「え? なんだいミーナ? 怖いのかい?」
「……様……」
「うんうん、ヨーネリア様が怖いんだね。よし、僕が代わりに言ってやる!」
「ああっ、もう! 邪魔です殿下!」
ドカッ!
「ぐはっ!?」
鈍い音が響いた。
なんと、ミーナ様が殿下を突き飛ばしたのである。
しかも、かなり腰の入ったタックルで。
殿下は無様に床を転がり、私は目を丸くした。
「えっ」
「あ」
時が止まる。
障害物を排除したミーナ様は、猛然と私に向かって突進してきた。
「ひっ、来るな!」
私は反射的に身構えた。
ナイフか? 毒か? それとも平手打ちか?
しかし、私の目の前まで来た彼女は、私の両手をガシッと握りしめた。
そして、キラキラと輝く瞳で私を見上げたのだ。
「あああ……っ! 本物だぁ……っ!!」
「……は?」
「お初にお目にかかります、ヨーネリアお姉様! ずっと、ずーっとお会いしたかったんですぅぅぅ!」
ミーナ様は、感極まって泣き出した。
恐怖の涙ではない。これは……推しアイドルに遭遇したファンの涙だ。
「ど、どういうこと……?」
私の思考回路がショートしかける。
ミーナ様は私の手をブンブンと振り回しながら、早口でまくし立てた。
「あの婚約破棄の夜! 私、感動しました! あの潔さ! あの冷徹な視線! そして去り際の『御意』! もう最高にクールで痺れました! 一生ついていきます!」
「……えっと、ミーナ様?」
「私のことはミーナで結構です! いや、むしろ『下僕一号』と呼んでください!」
「呼びません」
私は助けを求めて閣下を見た。
閣下もポカンとしている。あの氷の宰相を呆然とさせるとは、この子、ただ者ではない。
床から這い上がってきた殿下が、ふらつきながら叫んだ。
「ミ、ミーナ!? 何を言っているんだ! そいつは君をいじめた女だぞ!?」
「はあ? 何言ってるんですか殿下」
ミーナ様はクルッと振り返り、殿下を真顔で見下ろした。
先ほどまでの「ふわふわ令嬢」の面影はどこにもない。
「いじめ? あれは『ご指導』です。私がドジをして階段から落ちそうになったのを、ヨーネリア様は的確な重心移動で支えてくださったんです。あれは神業でした」
「え、でも教科書を隠されたって……」
「私が忘れただけです! ヨーネリア様は無言で予備を貸してくださいました! その時の『次は忘れんなよ』という無言の圧力が、ゾクゾクして素敵だったんです!」
ミーナ様は頬を染めてうっとりしている。
……どうやら彼女は、極度のマゾヒストか、あるいは私の言動をすべて好意的に解釈する特殊なフィルターをお持ちのようだ。
「じゃ、じゃあ、なんでいつも僕の後ろで泣いていたんだ!」
「感動泣きです。ヨーネリア様と同じ空気を吸っていると思ったら、尊すぎて涙が止まらなくて」
「震えていたのは!?」
「武者震いです。いつかあのお美しい靴で踏まれたいなと思って」
「……」
殿下は口をパクパクさせている。
私も言葉が出ない。
想像していた「腹黒ヒロイン」でも「聖女系ヒロイン」でもなかった。
これは「狂信者(ファン)」だ。一番厄介なタイプだ。
「と、いうわけで!」
ミーナ様は再び私に向き直った。
「ヨーネリアお姉様! 私、お姉様の近くにいられるなら何でもします! お掃除でも、靴磨きでも、殿下の相手(サンドバッグ)でも!」
「いや、殿下の相手は貴女の仕事でしょう。婚約者なんだから」
「あ、それはどうでもいいです。私が王城に入り込んだのは、お姉様にお近づきになるための手段でしたから」
爆弾発言が出た。
殿下が白目を剥いて倒れそうになっている。
私は頭痛をこらえながら、なんとか論理的に状況を整理しようと試みた。
「……ミーナ様。貴女の熱意は理解しました(理解したくないですが)。しかし、私は今、宰相閣下の補佐として働いています。貴女の相手をしている暇はありません」
「働き者……素敵……!」
「聞いてますか?」
「はい! じゃあ、私も手伝います! お姉様の役に立ちたいです!」
ミーナ様はドレスの袖をまくり上げた。
「私、実家が貧乏男爵家なので、家事全般は得意なんです! お茶汲みでもコピーでもなんでもやります!」
「……ふむ」
アレクセイ閣下が、興味深そうに顎を撫でた。
「ヨーネリア嬢。彼女の言動は支離滅裂だが、目は本気だ。それに、先ほど殿下を突き飛ばした身のこなし……なかなか良い体幹をしている」
「閣下、何を評価しているのですか」
「人手は足りない。使えるものは猫の手でも借りたい状況だ。……特に、殿下を黙らせることができる人材は貴重だぞ」
閣下は悪い顔で笑った。
確かに。
殿下が何か喚き散らしても、ミーナ様が一喝すれば静かになる。これは非常に効率的だ。
私はため息をつき、ミーナ様を見た。
「……わかりました。ただし、邪魔をしたら即刻つまみ出します。それと、私のことは『ヨーネリア様』と呼びなさい。『お姉様』は禁止です」
「はい! ありがとうございます、ヨーネリア様! 一生ついていきます!」
ミーナ様は満面の笑みで敬礼した。
「ちょ、ちょっと待て! 僕を置いていくな! ミーナ、君は僕の婚約者だろ!?」
殿下が縋り付こうとするが、ミーナ様は冷たく言い放った。
「殿下、うるさいです。ヨーネリア様がお仕事中ですよ。邪魔をするなら、廊下で反省文を書かせますよ?」
「えええ……」
殿下はしゅんとして、部屋の隅で膝を抱えた。
カオスだ。
執務室のカオス度が、さらに増した気がする。
「では、ヨーネリア様! まずはお茶をお淹れしますね! 私の淹れるお茶は、疲れが吹き飛ぶ特製ブレンドなんです!」
ミーナ様は甲斐甲斐しく動き始めた。その動きは意外にもテキパキとしていて、無駄がない。
「……なんか、変なのが増えましたね」
私が呟くと、閣下は肩を震わせて笑った。
「賑やかでいいじゃないか。君の周りには、面白い人間が集まるらしい」
「迷惑なだけです」
私はペンを握り直した。
書類の山に、新たなトラブルメーカー。
私の平穏なスローライフは、もはや銀河の彼方へと飛び去ってしまったようだ。
でも、不思議と悪い気分ではなかった。
ミーナ様が淹れてくれたお茶が、思いのほか美味しかったからかもしれない。
「ヨーネリア様、このお茶菓子も実家の手作りなんです! どうぞ!」
「……いただきます」
「やったぁ! 食べた! ヨーネリア様が私のクッキーを食べたぁ!」
「いちいち実況しないでください」
こうして、私たちの奇妙な労働生活に、新たな仲間(?)が加わったのである。
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