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「……あ、セバス。ごめんなさい。ちょっと寄るところがあるの」
馬車が動き出した直後、私は思い出したように声をかけた。
「おや、どちらへ?」
「王宮の西棟。私の部屋よ。荷物を積み込まないと」
「左様でございますか。……しかし、お嬢様。夜逃げ……いえ、お引越しの準備はできているのですか? 荷造りとなると、数時間はかかりますぞ」
セバスが心配そうに眉を寄せる。
私は不敵に微笑んだ。
「心配無用よ。三分で終わるわ」
「三分、ですか?」
「ええ。カップ麺……じゃなかった、お湯を沸かしている間に終わるわよ」
馬車は王宮の敷地内を移動し、私が寝泊まりしていた「王太子妃候補用」の離宮へと到着した。
私は馬車を降り、懐かしい……というよりは、監獄のように忌まわしい自室へと足早に向かった。
ガチャリ、とドアを開ける。
そこには、殺風景な部屋が広がっていた。
そして――。
「……よし、完璧ね」
部屋の中央には、すでに梱包された段ボール箱が三つだけ、鎮座していた。
家具には布がかけられ、私物はすべて撤去済み。
本棚も空っぽ。
クローゼットも空っぽ。
机の上には、埃ひとつない。
「いつの間に……」
後ろからついてきたセバスが目を丸くしている。
「一ヶ月前から少しずつ実家に送っていたのよ。『断捨離』という名の証拠隠滅……いえ、身辺整理ね」
私は一番上の段ボール箱を持ち上げた。
「残るはこの三箱だけ。私の個人的な魔導具と、愛用の安眠枕、あとは非常食よ。さあ、セバス。これを馬車に積んで」
「は、はい。承知いたしました」
セバスが荷物を運び出そうとした、その時だった。
「……マグナお姉様?」
部屋の入り口から、鈴の鳴るような甘い声が聞こえた。
振り返ると、そこにはミナ・ピーチ様が立っていた。
先ほどの広間での騒動の後、レオナルド殿下を慰めていたはずだが、わざわざ私を追いかけてきたらしい。
その瞳はうるうると湿っており、いかにも「薄幸のヒロイン」といった風情である。
「あら、ミナ様。まだ何か?」
私は努めて明るく対応した。
なにせ、あと数分でこの部屋ともおさらばできるのだ。機嫌はすこぶる良い。
ミナ様はおずおずと部屋に入ってくると、ガランとした室内を見渡した。
「お姉様……もう、出て行かれるのですか?」
「ええ、見ての通り。荷造りは完了しておりますので」
「そんな……早すぎます。まるで、最初から出て行くつもりだったみたい……」
(鋭い。天然の野生の勘というやつか)
私は内心で感心しつつ、表情には出さない。
「まさか。殿下の決断が迅速でしたので、私も迅速に対応したまでですわ」
「……嘘です」
ミナ様が悲痛な声を上げて、私に駆け寄ってきた。
そして、あろうことか私の手を両手で包み込んだのである。
「私、知っています。お姉様が強がっていること。本当は辛くて、悲しくて、今にも泣き出しそうなこと!」
「は?」
「レオナルド様は素敵なお方ですもの。婚約破棄されて、平気なはずがありません! 私、お姉様の分まで、レオナルド様を幸せにしますから……っ!」
ミナ様の目から、ポロポロと綺麗な涙がこぼれ落ちる。
私はその光景を、冷静に観察した。
(なるほど。この子は『自分がヒロインである物語』の中に生きているのね)
彼女の中では、私は「愛する人を奪われて傷ついた、可哀想な負け犬」でなければならないらしい。
そうでなければ、彼女の「勝利」が輝かないからだ。
面倒くさい。
非常に面倒くさいが、ここで冷たく突き放して「いじめられた!」と騒がれるのも時間の無駄だ。
私はため息を飲み込み、優しげな(と自分では思っている)「お姉様スマイル」を浮かべた。
「ミナ様。お気遣い痛み入ります」
「お姉様……」
「貴女の言う通り、レオナルド殿下は……ある意味、とても手のかかる……いえ、素晴らしいお方です」
私は机の引き出しから、分厚いファイルを一冊取り出した。
そして、それをミナ様の手にずしりと乗せた。
「これは?」
「引継ぎ資料……いえ、『殿下取扱説明書』です」
「説明書?」
「ええ。殿下の好物や嫌いなものだけでなく、毎日のスケジュール管理、公務の優先順位、大臣たちの派閥関係、そして殿下が癇癪を起こした時の対処法などが詳しく記されています」
これは私が徹夜で作った、血と汗と涙の結晶だ。
本来なら燃やして捨てるところだが、ミナ様への「餞別(呪いのアイテム)」として渡すことにした。
ミナ様はファイルを胸に抱きしめ、感動したように頬を染めた。
「まあ……! こんな大切なものを……。お姉様、やはり殿下のことを愛してらっしゃったのですね」
「(愛ではなく、管理義務ですが)……ふふ、そう思っていただいて構いませんわ」
「ありがとうございます! 私、これをバイブルにして頑張ります!」
「ええ、頑張ってください。特に15ページ目の『殿下が書類仕事をサボって逃亡した際の捕獲ルート一覧』は必読ですわよ」
「捕獲……?」
「それと、30ページ目の『予算会議で居眠りした際の誤魔化し方』も重要です」
「誤魔化し……?」
ミナ様の顔に少しだけ疑問符が浮かぶが、私はあえて無視をした。
「それでは、私はこれで。――セバス、準備は?」
「完了しております、お嬢様」
いつの間にか荷物を運び終えたセバスが戻ってきていた。
私はミナ様の手をポン、と叩いた。
「ミナ様。王太子妃という仕事は、それはもう……やりがい(激務)のあるお仕事です。貴女のその愛らしい笑顔で、どうか殿下を支えて(介護して)差し上げてくださいね」
「はい! 任せてください! 私、お掃除とお料理だけは得意なんです!」
「(……公務に掃除と料理は不要なんだけどな)」
一抹の不安――というより、この国の行く末に対する憐憫の情が湧いたが、私は頭を振って追い払った。
もう、私は部外者だ。
「では、ごきげんよう」
私はスカートを翻し、部屋を出た。
背後でミナ様が「お姉様、お元気でー!」と手を振っているのが気配でわかる。
なんて平和な脳内なのだろう。
ある意味、最強かもしれない。
私は廊下を歩きながら、こみ上げてくる笑いを抑えるのに必死だった。
(あの子、あのファイルの厚さを見て、まだ事の重大さに気づいていないわね……)
あのファイルには、殿下の私生活だけでなく、「王宮の闇」とも言える裏帳簿の隠し場所や、古狸のような貴族たちへの根回しリストも挟んである。
「お掃除とお料理」しかできない彼女が、明日からあの魔窟でどう生き抜くのか。
想像するだけで胃が痛くなりそうだが、今の私には最高のエンターテイメントだ。
馬車に乗り込むと、私はセバスに向かって指を鳴らした。
「出しましょう、セバス。今度こそ、本当に『さらば』よ」
「はい、お嬢様」
御者が鞭を振るい、馬車が走り出す。
王宮の門をくぐり抜けた瞬間。
私は窓を開け、夜風を胸いっぱいに吸い込んだ。
「あーーーーーっ!!」
思わず、叫び声が出た。
「終わったぁぁぁぁぁ!!」
「お嬢様、声が大きいです」
「いいじゃない、セバス! 今夜は無礼講よ! ああ、空気が美味しい! 世界が輝いて見えるわ!」
私は馬車のクッションに背中を預け、足を組んだ。
もう、誰に遠慮する必要もない。
「まずは実家に帰って、お父様に報告ね。……きっと雷が落ちるでしょうけど」
「旦那様は、お嬢様の婚約を誰よりも喜んでおられましたからな」
「『我が家から王妃が出るぞ!』って浮かれてたものね。……ま、なんとかなるわ。今の私なら、ドラゴンだって論破できる気がするもの」
私はケラケラと笑った。
馬車は石畳の道を軽快に進んでいく。
王都の灯りが、後ろへと流れていく。
こうして私は、わずか三分(体感)の荷造りを経て、物理的にも精神的にも王宮から解き放たれたのだった。
だが。
実家に到着した私を待ち受けていたのは、予想通りの「父の激怒」と、予想外の「バーベキュー大会」だったわけだが。
それはまた、少し先の話。
馬車が動き出した直後、私は思い出したように声をかけた。
「おや、どちらへ?」
「王宮の西棟。私の部屋よ。荷物を積み込まないと」
「左様でございますか。……しかし、お嬢様。夜逃げ……いえ、お引越しの準備はできているのですか? 荷造りとなると、数時間はかかりますぞ」
セバスが心配そうに眉を寄せる。
私は不敵に微笑んだ。
「心配無用よ。三分で終わるわ」
「三分、ですか?」
「ええ。カップ麺……じゃなかった、お湯を沸かしている間に終わるわよ」
馬車は王宮の敷地内を移動し、私が寝泊まりしていた「王太子妃候補用」の離宮へと到着した。
私は馬車を降り、懐かしい……というよりは、監獄のように忌まわしい自室へと足早に向かった。
ガチャリ、とドアを開ける。
そこには、殺風景な部屋が広がっていた。
そして――。
「……よし、完璧ね」
部屋の中央には、すでに梱包された段ボール箱が三つだけ、鎮座していた。
家具には布がかけられ、私物はすべて撤去済み。
本棚も空っぽ。
クローゼットも空っぽ。
机の上には、埃ひとつない。
「いつの間に……」
後ろからついてきたセバスが目を丸くしている。
「一ヶ月前から少しずつ実家に送っていたのよ。『断捨離』という名の証拠隠滅……いえ、身辺整理ね」
私は一番上の段ボール箱を持ち上げた。
「残るはこの三箱だけ。私の個人的な魔導具と、愛用の安眠枕、あとは非常食よ。さあ、セバス。これを馬車に積んで」
「は、はい。承知いたしました」
セバスが荷物を運び出そうとした、その時だった。
「……マグナお姉様?」
部屋の入り口から、鈴の鳴るような甘い声が聞こえた。
振り返ると、そこにはミナ・ピーチ様が立っていた。
先ほどの広間での騒動の後、レオナルド殿下を慰めていたはずだが、わざわざ私を追いかけてきたらしい。
その瞳はうるうると湿っており、いかにも「薄幸のヒロイン」といった風情である。
「あら、ミナ様。まだ何か?」
私は努めて明るく対応した。
なにせ、あと数分でこの部屋ともおさらばできるのだ。機嫌はすこぶる良い。
ミナ様はおずおずと部屋に入ってくると、ガランとした室内を見渡した。
「お姉様……もう、出て行かれるのですか?」
「ええ、見ての通り。荷造りは完了しておりますので」
「そんな……早すぎます。まるで、最初から出て行くつもりだったみたい……」
(鋭い。天然の野生の勘というやつか)
私は内心で感心しつつ、表情には出さない。
「まさか。殿下の決断が迅速でしたので、私も迅速に対応したまでですわ」
「……嘘です」
ミナ様が悲痛な声を上げて、私に駆け寄ってきた。
そして、あろうことか私の手を両手で包み込んだのである。
「私、知っています。お姉様が強がっていること。本当は辛くて、悲しくて、今にも泣き出しそうなこと!」
「は?」
「レオナルド様は素敵なお方ですもの。婚約破棄されて、平気なはずがありません! 私、お姉様の分まで、レオナルド様を幸せにしますから……っ!」
ミナ様の目から、ポロポロと綺麗な涙がこぼれ落ちる。
私はその光景を、冷静に観察した。
(なるほど。この子は『自分がヒロインである物語』の中に生きているのね)
彼女の中では、私は「愛する人を奪われて傷ついた、可哀想な負け犬」でなければならないらしい。
そうでなければ、彼女の「勝利」が輝かないからだ。
面倒くさい。
非常に面倒くさいが、ここで冷たく突き放して「いじめられた!」と騒がれるのも時間の無駄だ。
私はため息を飲み込み、優しげな(と自分では思っている)「お姉様スマイル」を浮かべた。
「ミナ様。お気遣い痛み入ります」
「お姉様……」
「貴女の言う通り、レオナルド殿下は……ある意味、とても手のかかる……いえ、素晴らしいお方です」
私は机の引き出しから、分厚いファイルを一冊取り出した。
そして、それをミナ様の手にずしりと乗せた。
「これは?」
「引継ぎ資料……いえ、『殿下取扱説明書』です」
「説明書?」
「ええ。殿下の好物や嫌いなものだけでなく、毎日のスケジュール管理、公務の優先順位、大臣たちの派閥関係、そして殿下が癇癪を起こした時の対処法などが詳しく記されています」
これは私が徹夜で作った、血と汗と涙の結晶だ。
本来なら燃やして捨てるところだが、ミナ様への「餞別(呪いのアイテム)」として渡すことにした。
ミナ様はファイルを胸に抱きしめ、感動したように頬を染めた。
「まあ……! こんな大切なものを……。お姉様、やはり殿下のことを愛してらっしゃったのですね」
「(愛ではなく、管理義務ですが)……ふふ、そう思っていただいて構いませんわ」
「ありがとうございます! 私、これをバイブルにして頑張ります!」
「ええ、頑張ってください。特に15ページ目の『殿下が書類仕事をサボって逃亡した際の捕獲ルート一覧』は必読ですわよ」
「捕獲……?」
「それと、30ページ目の『予算会議で居眠りした際の誤魔化し方』も重要です」
「誤魔化し……?」
ミナ様の顔に少しだけ疑問符が浮かぶが、私はあえて無視をした。
「それでは、私はこれで。――セバス、準備は?」
「完了しております、お嬢様」
いつの間にか荷物を運び終えたセバスが戻ってきていた。
私はミナ様の手をポン、と叩いた。
「ミナ様。王太子妃という仕事は、それはもう……やりがい(激務)のあるお仕事です。貴女のその愛らしい笑顔で、どうか殿下を支えて(介護して)差し上げてくださいね」
「はい! 任せてください! 私、お掃除とお料理だけは得意なんです!」
「(……公務に掃除と料理は不要なんだけどな)」
一抹の不安――というより、この国の行く末に対する憐憫の情が湧いたが、私は頭を振って追い払った。
もう、私は部外者だ。
「では、ごきげんよう」
私はスカートを翻し、部屋を出た。
背後でミナ様が「お姉様、お元気でー!」と手を振っているのが気配でわかる。
なんて平和な脳内なのだろう。
ある意味、最強かもしれない。
私は廊下を歩きながら、こみ上げてくる笑いを抑えるのに必死だった。
(あの子、あのファイルの厚さを見て、まだ事の重大さに気づいていないわね……)
あのファイルには、殿下の私生活だけでなく、「王宮の闇」とも言える裏帳簿の隠し場所や、古狸のような貴族たちへの根回しリストも挟んである。
「お掃除とお料理」しかできない彼女が、明日からあの魔窟でどう生き抜くのか。
想像するだけで胃が痛くなりそうだが、今の私には最高のエンターテイメントだ。
馬車に乗り込むと、私はセバスに向かって指を鳴らした。
「出しましょう、セバス。今度こそ、本当に『さらば』よ」
「はい、お嬢様」
御者が鞭を振るい、馬車が走り出す。
王宮の門をくぐり抜けた瞬間。
私は窓を開け、夜風を胸いっぱいに吸い込んだ。
「あーーーーーっ!!」
思わず、叫び声が出た。
「終わったぁぁぁぁぁ!!」
「お嬢様、声が大きいです」
「いいじゃない、セバス! 今夜は無礼講よ! ああ、空気が美味しい! 世界が輝いて見えるわ!」
私は馬車のクッションに背中を預け、足を組んだ。
もう、誰に遠慮する必要もない。
「まずは実家に帰って、お父様に報告ね。……きっと雷が落ちるでしょうけど」
「旦那様は、お嬢様の婚約を誰よりも喜んでおられましたからな」
「『我が家から王妃が出るぞ!』って浮かれてたものね。……ま、なんとかなるわ。今の私なら、ドラゴンだって論破できる気がするもの」
私はケラケラと笑った。
馬車は石畳の道を軽快に進んでいく。
王都の灯りが、後ろへと流れていく。
こうして私は、わずか三分(体感)の荷造りを経て、物理的にも精神的にも王宮から解き放たれたのだった。
だが。
実家に到着した私を待ち受けていたのは、予想通りの「父の激怒」と、予想外の「バーベキュー大会」だったわけだが。
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