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ヴァイオレット公爵家の屋敷に到着した頃には、すでに深夜を回っていた。
通常であれば、屋敷の住人は皆寝静まっている時間帯だ。
しかし、私が乗った馬車が門をくぐると、屋敷中の窓に明かりが灯り、大騒ぎになっているのが見て取れた。
「……早いわね、情報が回るのが」
私は馬車の窓からその様子を眺め、感心したように呟いた。
王宮での婚約破棄劇から、まだ数時間しか経っていない。
おそらく、私が王宮を出るより早く、誰かが早馬か伝書鳩を飛ばしたのだろう。
「お嬢様、旦那様がお待ちかねのようです」
セバスが馬車の扉を開ける。
エントランスには、ナイトガウンの上に上着を羽織った父、ヴァイオレット公爵と、青ざめた顔をした使用人たちが勢揃いしていた。
その空気は重苦しく、まるでお通夜のようだ。
私は深呼吸をして、表情筋を緩めた。
(さあ、第一関門突破といきましょうか)
私が馬車から降り立つと、父が大股で歩み寄ってきた。
その顔は憤怒に染まり、髭がワナワナと震えている。
「マグナ!!」
雷のような怒号が響いた。
「貴様、一体どういうことだ! 王宮から急な知らせが入ったぞ! 殿下から婚約破棄を言い渡されたそうではないか!」
父の剣幕に、周囲の使用人たちがビクッと体を縮める。
私は涼しい顔で、父を見上げた。
「お父様。夜分遅くに申し訳ございません。ただいま戻りました」
「挨拶をしている場合か! 『ミナ嬢を虐めた悪女』として断罪され、追放されたというのは本当か!?」
「ええ、事実はその通りです」
私はあっさりと認めた。
「なんと……っ!」
父は絶句し、よろめいた。
「ヴァイオレット家の恥だ……! 我が家から王妃を出すという長年の悲願が……。それに、貴様がそんな愚かな真似をするとは……私は貴様を厳しく育てすぎたのか……?」
父が頭を抱え、悲嘆に暮れている。
どうやら、「娘が嫉妬に狂って罪を犯し、家名を汚して帰ってきた」と信じ込んでいるようだ。
(相変わらず、情報の精査が甘いわね)
私は内心で呆れつつ、父の肩に手を置いた。
「お父様。勘違いなさらないでください」
「勘違いだと? 現に婚約は破棄されたではないか!」
「ええ。ですが、これは『敗北』ではありません。『戦略的撤退』であり、もっと言えば『勝利の凱旋』です」
「は……?」
父が涙目のまま私を見る。
私は胸を張り、高らかに宣言した。
「あのブラック……いえ、過酷な労働環境から、私は生きて還ってきたのです! これは祝うべきことですわ!」
「い、意味がわからん! ショックでおかしくなったのか!?」
「正気です。むしろ、ここ数年で一番冴えています」
私は父を無視して、後ろに控えていた料理長に向き直った。
「料理長! 起きているかしら?」
「は、はい! ここに!」
年老いた料理長が慌てて進み出る。
「今すぐ庭に焼き網と炭を用意してちょうだい。それから、地下倉庫にある最高級の熟成肉と、一番高い赤ワインをありったけ持ってきて」
「は……? や、焼き網……ですか?」
「ええ。今からバーベキューをするわ」
「ば、ばーべきゅー!?」
その場にいた全員が、素っ頓狂な声を上げた。
深夜の公爵邸の庭で、令嬢がバーベキュー。
前代未聞である。
「マグナ! 貴様、何を言っている! この深夜に、しかも婚約破棄された直後に肉を焼くなど……!」
父が顔を真っ赤にして怒鳴る。
しかし、今の私に怖いものなどない。
「お父様。私は五年間、王宮の冷たい食事しか口にしてきませんでした。温かい食事をとる時間すら惜しんで働いてきたのです」
私は父の目を真っ直ぐに見つめた。
その目力(殺気)に、父が一瞬たじろぐ。
「今の私は、猛烈に腹が減っているのです。誰にも邪魔はさせません。……もし止めるなら、お父様が隠している『裏帳簿』の秘密、お母様にバラしますわよ?」
「……っ!?」
父の顔が引きつった。
「な、なぜそれを……」
「私が誰だと思っているのです? この国の宰相業務を代行していた女ですよ? 公爵家の家計など、全て把握済みです」
「……」
「さあ、料理長。急いで! 炭火は強火でね!」
私が手を叩くと、料理長は「は、はいぃぃ!」と転がるように厨房へ走っていった。
数十分後。
公爵邸の美しく手入れされた薔薇園の一角に、香ばしい煙が立ち上っていた。
ジューッ、という脂の焼ける音が、深夜の静寂を破る。
「んん~っ! 最高!」
私はドレスの袖をまくり上げ、焼き上がったばかりの厚切りステーキをフォークで突き刺し、豪快に口へと運んだ。
溢れ出る肉汁。
炭火の香り。
そして、極上の赤ワイン。
「生き返る……! これが『自由』の味ね!」
「……信じられん」
私の向かい側で、父が呆然と立ち尽くしている。
ナイトガウン姿のまま、娘が肉を貪り食う姿を眺める羽目になった父の心中は、察するに余りある。
「お父様も食べます? サーロイン、焼けてますけど」
私が肉を差し出すと、父は震える声で言った。
「貴様……本当に、悲しくないのか? 王太子殿下をお慕いしていたのではなかったのか?」
「慕う? あの書類の山を増やす製造機をですか? 冗談はおよしになって」
私はワインを一口飲み、笑い飛ばした。
「私が慕っていたのは『定時退社』と『有給休暇』だけです。それが今日、ようやく叶ったのです」
「しかし、外聞が……」
「外聞なら、私が実力で黙らせます。それに、慰謝料もガッツリ請求してきましたから、当分は家計も潤いますわよ」
私は懐から、例の「契約書」の写しを取り出し、父に見せた。
父は目を細めて数字を確認し――そして、目玉が飛び出るほど驚愕した。
「な、なんだこの金額はぁぁぁ!?」
「正当な労働対価です」
「こ、これを殿下が認めたのか!?」
「認めさせました(物理的・精神的に)」
父は書類を持つ手を震わせながら、私と書類を交互に見た。
そして、深いため息をついた。
「……どうやら、私が思っていた以上に、お前は……たくましく育っていたようだな」
「ええ。お父様の教育の賜物です」
「皮肉か?」
「感謝の言葉ですわ」
父は力が抜けたように、近くのガーデンチェアに座り込んだ。
そして、少し迷った末に言った。
「……その肉、一切れよこせ」
「あら、お父様も?」
「こんな匂いをさせられては、眠れるわけがないだろう……」
父は私の皿から肉をつまむと、口に放り込んだ。
そして、噛み締めるように呟いた。
「……美味いな」
「でしょう?」
「だが、マグナよ。これからどうするつもりだ? 傷物になった娘を、嫁にもらってくれる家などそうそうないぞ」
父の声には、先ほどまでの怒りはなく、純粋な親としての心配が混じっていた。
私は空になったグラスを掲げ、夜空の星を見上げた。
「結婚? そんなものは当分結構です」
私はニヤリと笑った。
「私はこれから、長期休暇(バカンス)を楽しみます。まずは、ここだと王宮からの呼び出しがうるさいので、辺境の別荘に行こうかと思いまして」
「辺境? あそこは何もなくて不便だぞ」
「何もないのがいいのです。土を耕し、野菜を育て、晴耕雨読の生活を送る。……ああ、なんて甘美な響き!」
私はうっとりと頬に手を当てた。
しかし、父は微妙な顔をした。
「お前が……農業だと? 鍬(くわ)など持ったこともなかろうに」
「計算と効率化なら得意です。農業も理論で攻略してみせますわ」
「……不安しかないが、まあいい。好きにするがいい」
父は諦めたように肩をすくめた。
こうして、実家での「説教タイム」は、まさかの「深夜の肉パーティー」へと変貌を遂げた。
私は満腹になり、久々にふかふかのベッドで泥のように眠った。
翌朝。
私は父の許可(事後承諾に近い)を得て、逃げるように王都を後にした。
目指すは、北の果てにある公爵家の別荘地。
そこで私を待っているのは、優雅なスローライフ――のはずだった。
しかし。
私が馬車で王都を離れたのと入れ違いに、一人の男が公爵邸を訪れていたことを、私はまだ知らない。
「……マグナ嬢はどこだ」
氷のような冷気を纏った美貌の男。
この国の宰相、クラウス・ノワールである。
彼の目は血走っており、手には私が処理しきれなかった(というか放棄した)王宮の重要書類が握られていたという……。
通常であれば、屋敷の住人は皆寝静まっている時間帯だ。
しかし、私が乗った馬車が門をくぐると、屋敷中の窓に明かりが灯り、大騒ぎになっているのが見て取れた。
「……早いわね、情報が回るのが」
私は馬車の窓からその様子を眺め、感心したように呟いた。
王宮での婚約破棄劇から、まだ数時間しか経っていない。
おそらく、私が王宮を出るより早く、誰かが早馬か伝書鳩を飛ばしたのだろう。
「お嬢様、旦那様がお待ちかねのようです」
セバスが馬車の扉を開ける。
エントランスには、ナイトガウンの上に上着を羽織った父、ヴァイオレット公爵と、青ざめた顔をした使用人たちが勢揃いしていた。
その空気は重苦しく、まるでお通夜のようだ。
私は深呼吸をして、表情筋を緩めた。
(さあ、第一関門突破といきましょうか)
私が馬車から降り立つと、父が大股で歩み寄ってきた。
その顔は憤怒に染まり、髭がワナワナと震えている。
「マグナ!!」
雷のような怒号が響いた。
「貴様、一体どういうことだ! 王宮から急な知らせが入ったぞ! 殿下から婚約破棄を言い渡されたそうではないか!」
父の剣幕に、周囲の使用人たちがビクッと体を縮める。
私は涼しい顔で、父を見上げた。
「お父様。夜分遅くに申し訳ございません。ただいま戻りました」
「挨拶をしている場合か! 『ミナ嬢を虐めた悪女』として断罪され、追放されたというのは本当か!?」
「ええ、事実はその通りです」
私はあっさりと認めた。
「なんと……っ!」
父は絶句し、よろめいた。
「ヴァイオレット家の恥だ……! 我が家から王妃を出すという長年の悲願が……。それに、貴様がそんな愚かな真似をするとは……私は貴様を厳しく育てすぎたのか……?」
父が頭を抱え、悲嘆に暮れている。
どうやら、「娘が嫉妬に狂って罪を犯し、家名を汚して帰ってきた」と信じ込んでいるようだ。
(相変わらず、情報の精査が甘いわね)
私は内心で呆れつつ、父の肩に手を置いた。
「お父様。勘違いなさらないでください」
「勘違いだと? 現に婚約は破棄されたではないか!」
「ええ。ですが、これは『敗北』ではありません。『戦略的撤退』であり、もっと言えば『勝利の凱旋』です」
「は……?」
父が涙目のまま私を見る。
私は胸を張り、高らかに宣言した。
「あのブラック……いえ、過酷な労働環境から、私は生きて還ってきたのです! これは祝うべきことですわ!」
「い、意味がわからん! ショックでおかしくなったのか!?」
「正気です。むしろ、ここ数年で一番冴えています」
私は父を無視して、後ろに控えていた料理長に向き直った。
「料理長! 起きているかしら?」
「は、はい! ここに!」
年老いた料理長が慌てて進み出る。
「今すぐ庭に焼き網と炭を用意してちょうだい。それから、地下倉庫にある最高級の熟成肉と、一番高い赤ワインをありったけ持ってきて」
「は……? や、焼き網……ですか?」
「ええ。今からバーベキューをするわ」
「ば、ばーべきゅー!?」
その場にいた全員が、素っ頓狂な声を上げた。
深夜の公爵邸の庭で、令嬢がバーベキュー。
前代未聞である。
「マグナ! 貴様、何を言っている! この深夜に、しかも婚約破棄された直後に肉を焼くなど……!」
父が顔を真っ赤にして怒鳴る。
しかし、今の私に怖いものなどない。
「お父様。私は五年間、王宮の冷たい食事しか口にしてきませんでした。温かい食事をとる時間すら惜しんで働いてきたのです」
私は父の目を真っ直ぐに見つめた。
その目力(殺気)に、父が一瞬たじろぐ。
「今の私は、猛烈に腹が減っているのです。誰にも邪魔はさせません。……もし止めるなら、お父様が隠している『裏帳簿』の秘密、お母様にバラしますわよ?」
「……っ!?」
父の顔が引きつった。
「な、なぜそれを……」
「私が誰だと思っているのです? この国の宰相業務を代行していた女ですよ? 公爵家の家計など、全て把握済みです」
「……」
「さあ、料理長。急いで! 炭火は強火でね!」
私が手を叩くと、料理長は「は、はいぃぃ!」と転がるように厨房へ走っていった。
数十分後。
公爵邸の美しく手入れされた薔薇園の一角に、香ばしい煙が立ち上っていた。
ジューッ、という脂の焼ける音が、深夜の静寂を破る。
「んん~っ! 最高!」
私はドレスの袖をまくり上げ、焼き上がったばかりの厚切りステーキをフォークで突き刺し、豪快に口へと運んだ。
溢れ出る肉汁。
炭火の香り。
そして、極上の赤ワイン。
「生き返る……! これが『自由』の味ね!」
「……信じられん」
私の向かい側で、父が呆然と立ち尽くしている。
ナイトガウン姿のまま、娘が肉を貪り食う姿を眺める羽目になった父の心中は、察するに余りある。
「お父様も食べます? サーロイン、焼けてますけど」
私が肉を差し出すと、父は震える声で言った。
「貴様……本当に、悲しくないのか? 王太子殿下をお慕いしていたのではなかったのか?」
「慕う? あの書類の山を増やす製造機をですか? 冗談はおよしになって」
私はワインを一口飲み、笑い飛ばした。
「私が慕っていたのは『定時退社』と『有給休暇』だけです。それが今日、ようやく叶ったのです」
「しかし、外聞が……」
「外聞なら、私が実力で黙らせます。それに、慰謝料もガッツリ請求してきましたから、当分は家計も潤いますわよ」
私は懐から、例の「契約書」の写しを取り出し、父に見せた。
父は目を細めて数字を確認し――そして、目玉が飛び出るほど驚愕した。
「な、なんだこの金額はぁぁぁ!?」
「正当な労働対価です」
「こ、これを殿下が認めたのか!?」
「認めさせました(物理的・精神的に)」
父は書類を持つ手を震わせながら、私と書類を交互に見た。
そして、深いため息をついた。
「……どうやら、私が思っていた以上に、お前は……たくましく育っていたようだな」
「ええ。お父様の教育の賜物です」
「皮肉か?」
「感謝の言葉ですわ」
父は力が抜けたように、近くのガーデンチェアに座り込んだ。
そして、少し迷った末に言った。
「……その肉、一切れよこせ」
「あら、お父様も?」
「こんな匂いをさせられては、眠れるわけがないだろう……」
父は私の皿から肉をつまむと、口に放り込んだ。
そして、噛み締めるように呟いた。
「……美味いな」
「でしょう?」
「だが、マグナよ。これからどうするつもりだ? 傷物になった娘を、嫁にもらってくれる家などそうそうないぞ」
父の声には、先ほどまでの怒りはなく、純粋な親としての心配が混じっていた。
私は空になったグラスを掲げ、夜空の星を見上げた。
「結婚? そんなものは当分結構です」
私はニヤリと笑った。
「私はこれから、長期休暇(バカンス)を楽しみます。まずは、ここだと王宮からの呼び出しがうるさいので、辺境の別荘に行こうかと思いまして」
「辺境? あそこは何もなくて不便だぞ」
「何もないのがいいのです。土を耕し、野菜を育て、晴耕雨読の生活を送る。……ああ、なんて甘美な響き!」
私はうっとりと頬に手を当てた。
しかし、父は微妙な顔をした。
「お前が……農業だと? 鍬(くわ)など持ったこともなかろうに」
「計算と効率化なら得意です。農業も理論で攻略してみせますわ」
「……不安しかないが、まあいい。好きにするがいい」
父は諦めたように肩をすくめた。
こうして、実家での「説教タイム」は、まさかの「深夜の肉パーティー」へと変貌を遂げた。
私は満腹になり、久々にふかふかのベッドで泥のように眠った。
翌朝。
私は父の許可(事後承諾に近い)を得て、逃げるように王都を後にした。
目指すは、北の果てにある公爵家の別荘地。
そこで私を待っているのは、優雅なスローライフ――のはずだった。
しかし。
私が馬車で王都を離れたのと入れ違いに、一人の男が公爵邸を訪れていたことを、私はまだ知らない。
「……マグナ嬢はどこだ」
氷のような冷気を纏った美貌の男。
この国の宰相、クラウス・ノワールである。
彼の目は血走っており、手には私が処理しきれなかった(というか放棄した)王宮の重要書類が握られていたという……。
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