6 / 28
6
しおりを挟む
翌朝。
私は宿の食堂で、優雅な朝食を楽しんでいた。
焼きたてのパンに、新鮮な野菜のサラダ、そしてたっぷりのミルクティー。
王宮での朝食は、毒味役がチェックした後で冷めきったスープや、レオナルド殿下の機嫌を伺いながらの胃の痛くなるような食事ばかりだった。
それに比べて、このなんと豊かなことか。
「……美味しい」
しみじみと呟き、私はパンを口に運ぶ。
窓の外は快晴。
今日はこのまま馬車で北へ向かい、途中の景勝地でランチをする予定だ。
完璧なスケジューリングである。
「お代わりはいかがですか、お嬢様」
「ええ、お願いセバス。ミルクをたっぷりとね」
セバスが給仕をしてくれている、その時だった。
ゾクリ。
突然、背筋に冷たいものが走った。
食堂の気温が、一気に五度くらい下がったような感覚。
周囲のざわめきがピタリと止む。
(……何? このプレッシャーは)
私はフォークを止めた。
この感覚には覚えがある。
王宮の会議室で、予算案が通らずにイラついている時の空気。
あるいは、外交交渉で相手国を威圧する時の空気。
つまり――「同類」の気配だ。
「……相変わらず、朝から優雅だな。マグナ・ヴァイオレット」
頭上から降ってきたのは、絶対零度の低音ボイスだった。
私はゆっくりと顔を上げた。
そこに立っていたのは、漆黒のコートを纏った長身の男。
銀色の髪は整えられ、切れ長の青い瞳は氷のように冷たく、そして美しい。
この国の宰相、クラウス・ノワール。
またの名を「氷の宰相」。
「……あら」
私は動揺をおくびにも出さず、ニッコリと微笑んだ。
「これはこれは、宰相閣下ではありませんか。こんな辺境の宿に、何の視察ですの?」
「視察ではない。捜索だ」
クラウスは私の許可も待たずに、向かいの席にドカッと座った。
その動作だけで、周囲の客たちが「ひぃっ」と震えて逃げ出していく。
食堂は一瞬にして、私たちだけの貸切状態となった。
「捜索、ですか? 凶悪犯でも逃げ出しましたか?」
「ああ。極めて優秀で、代わりのきかない『国家の心臓』が逃亡したんでな」
彼はじっと私を見つめた。
その目は充血し、目の下には濃いクマができている。
(うわぁ……。三日……いや、四日は寝てない顔ね)
私は内心でドン引きしつつ、紅茶を啜った。
「それは大変ですわね。一刻も早く見つかるとよろしいですわ」
「ああ、見つけたさ。――目の前にな」
クラウスがテーブルに身を乗り出した。
「単刀直入に言おう。マグナ、王宮に戻れ」
「お断りします」
私は即答した。
食い気味の0.1秒回答である。
「……話を聞け。まだ条件も提示していない」
「条件など関係ありません。私は現在、有給消化中……いえ、無職の自由人です。国家公務員法に基づき、民間人には職業選択の自由があります」
「君がいなくなってから、王宮がどうなったか知っているか?」
「知りませんし、興味もありません」
私はパンにバターを塗りたくった。
クラウスはこめかみをピクピクさせながら、懐から一枚の羊皮紙を取り出した。
「見ろ」
「嫌です」
「見ろと言っている」
強制的に目の前に突きつけられたその紙には、王宮の現状が箇条書きされていた。
・財務省:予算の計算が合わず、担当者が三人倒れた。
・外務省:隣国への返信状が書けず、戦争の一歩手前。
・レオナルド殿下:書類の山に埋もれて行方不明(物理)。
・ミナ嬢:お茶会を開こうとして、国の重要文化財の壺を割った。
「……ふっ」
私は思わず笑ってしまった。
「あら、失礼。あまりにも予想通りの展開で、つい」
「笑い事ではない。このままでは国家機能が麻痺する」
「それで? それを私にどうしろと?」
「君の能力が必要だ。あの膨大な事務処理能力、的確な判断力、そして殿下や古狸どもを黙らせるあの『圧』。君以外に、あの魔窟を回せる人間はいない」
クラウスは私の手を取り、ギュッと握りしめた。
周囲から見れば、イケメン宰相が元公爵令嬢に愛を乞うているようなロマンチックな構図だろう。
だが、その瞳に宿っているのは愛ではない。
「残業への渇望」だ。
「戻ってきてくれ、マグナ。君のためなら、ポストを用意しよう。財務大臣? それとも副宰相か? 給与は言い値でいい」
甘い囁きのように聞こえるが、その内容は悪魔の契約である。
私は彼の手を、そっと、しかし力強く引き剥がした。
「クラウス様。……いいえ、宰相閣下」
私は冷ややかに告げた。
「貴方、私の肌をご覧になりました?」
「……肌?」
「見てください、このツヤ。王宮にいた頃は土気色だった肌が、たった二日でこんなに血色が良くなったのです」
私は自分の頬を指差した。
「睡眠は八時間。食事は三食温かいもの。ストレスフリーな生活。……これらを捨ててまで、あの地獄に戻る理由がどこにあります?」
「国のためだ」
「私はもう公人ではありません」
「……ならば、私のためだと言ったら?」
クラウスが声を潜めた。
「私は……君がいないとダメなんだ」
ドキリ、とするようなセリフだ。
だが、騙されてはいけない。
翻訳すると「君がいないと僕の睡眠時間が削られて死ぬ」という意味だ。
「お断りです。自分の尻は自分で拭いてください」
私は席を立った。
「セバス、行きましょう。空気が悪くなったわ」
「は、はい」
私が歩き出すと、クラウスが立ち上がった。
「待て! 交渉は決裂したわけではない!」
「決裂です! 未来永劫!」
私は振り返らずに食堂を出ようとした。
その時、クラウスが背後で呟いた。
「……逃がすと思うか?」
その声の冷たさに、私は足を止めた。
「私は『氷の宰相』だぞ。狙った獲物は、地の果てまで追い詰め、凍らせてでも手に入れる」
「……ストーカーとして訴えますわよ?」
「国益のための監視活動だ」
「職権乱用です!」
私は睨み返したが、クラウスは不敵に笑っていた。
その笑顔は、昨日のチンピラよりも遥かに危険な香りがした。
「マグナ。君は辺境の別荘に行くつもりだろう?」
「なっ……なぜそれを」
「君の思考パターンなどお見通しだ。『どうせなら静かな場所で農業でも』……そんなところだろう?」
図星だ。
完全に読まれている。
「偶然だな。私も長期休暇を取って、辺境へ静養に行くことにした」
「はぁ!?」
「目的地は君と同じだ。……道中、よろしく頼むよ」
「嘘でしょう!? 国はどうするのです!?」
「知らん。部下に丸投げしてきた。……君が戻らないなら、私がここで執務をするだけだ。君の隣でな」
クラウスは懐から、分厚い書類の束を取り出した。
「とりあえず、これの決裁を手伝ってくれないか? 報酬は弾む」
「嫌ぁぁぁぁっ!!」
私は悲鳴を上げて、宿の外へと駆け出した。
「馬車を出して! セバス! 今すぐ! 全速力で!」
「お、お嬢様!?」
私は転がり込むように馬車に乗り込んだ。
窓から後ろを見ると、クラウスが優雅に手を振っていた。
その背後には、黒塗りの馬車が控えている。
「ついてくる気だわ……あの男、本気よ!」
恐怖でガタガタと震える。
悪役令嬢として数々の修羅場をくぐってきた私だが、あの「社畜根性」の塊のような男だけは苦手だ。
「逃げるわよセバス! 絶対に、あの男に捕まってたまるもんですか!」
馬車が急発進する。
こうして、私の優雅なバカンスは、最強のストーカー(宰相)との逃走劇へと変わってしまったのである。
追ってくる書類の山。
迫り来るイケメン宰相。
私の安息の地は、一体どこにあるの――!?
私は宿の食堂で、優雅な朝食を楽しんでいた。
焼きたてのパンに、新鮮な野菜のサラダ、そしてたっぷりのミルクティー。
王宮での朝食は、毒味役がチェックした後で冷めきったスープや、レオナルド殿下の機嫌を伺いながらの胃の痛くなるような食事ばかりだった。
それに比べて、このなんと豊かなことか。
「……美味しい」
しみじみと呟き、私はパンを口に運ぶ。
窓の外は快晴。
今日はこのまま馬車で北へ向かい、途中の景勝地でランチをする予定だ。
完璧なスケジューリングである。
「お代わりはいかがですか、お嬢様」
「ええ、お願いセバス。ミルクをたっぷりとね」
セバスが給仕をしてくれている、その時だった。
ゾクリ。
突然、背筋に冷たいものが走った。
食堂の気温が、一気に五度くらい下がったような感覚。
周囲のざわめきがピタリと止む。
(……何? このプレッシャーは)
私はフォークを止めた。
この感覚には覚えがある。
王宮の会議室で、予算案が通らずにイラついている時の空気。
あるいは、外交交渉で相手国を威圧する時の空気。
つまり――「同類」の気配だ。
「……相変わらず、朝から優雅だな。マグナ・ヴァイオレット」
頭上から降ってきたのは、絶対零度の低音ボイスだった。
私はゆっくりと顔を上げた。
そこに立っていたのは、漆黒のコートを纏った長身の男。
銀色の髪は整えられ、切れ長の青い瞳は氷のように冷たく、そして美しい。
この国の宰相、クラウス・ノワール。
またの名を「氷の宰相」。
「……あら」
私は動揺をおくびにも出さず、ニッコリと微笑んだ。
「これはこれは、宰相閣下ではありませんか。こんな辺境の宿に、何の視察ですの?」
「視察ではない。捜索だ」
クラウスは私の許可も待たずに、向かいの席にドカッと座った。
その動作だけで、周囲の客たちが「ひぃっ」と震えて逃げ出していく。
食堂は一瞬にして、私たちだけの貸切状態となった。
「捜索、ですか? 凶悪犯でも逃げ出しましたか?」
「ああ。極めて優秀で、代わりのきかない『国家の心臓』が逃亡したんでな」
彼はじっと私を見つめた。
その目は充血し、目の下には濃いクマができている。
(うわぁ……。三日……いや、四日は寝てない顔ね)
私は内心でドン引きしつつ、紅茶を啜った。
「それは大変ですわね。一刻も早く見つかるとよろしいですわ」
「ああ、見つけたさ。――目の前にな」
クラウスがテーブルに身を乗り出した。
「単刀直入に言おう。マグナ、王宮に戻れ」
「お断りします」
私は即答した。
食い気味の0.1秒回答である。
「……話を聞け。まだ条件も提示していない」
「条件など関係ありません。私は現在、有給消化中……いえ、無職の自由人です。国家公務員法に基づき、民間人には職業選択の自由があります」
「君がいなくなってから、王宮がどうなったか知っているか?」
「知りませんし、興味もありません」
私はパンにバターを塗りたくった。
クラウスはこめかみをピクピクさせながら、懐から一枚の羊皮紙を取り出した。
「見ろ」
「嫌です」
「見ろと言っている」
強制的に目の前に突きつけられたその紙には、王宮の現状が箇条書きされていた。
・財務省:予算の計算が合わず、担当者が三人倒れた。
・外務省:隣国への返信状が書けず、戦争の一歩手前。
・レオナルド殿下:書類の山に埋もれて行方不明(物理)。
・ミナ嬢:お茶会を開こうとして、国の重要文化財の壺を割った。
「……ふっ」
私は思わず笑ってしまった。
「あら、失礼。あまりにも予想通りの展開で、つい」
「笑い事ではない。このままでは国家機能が麻痺する」
「それで? それを私にどうしろと?」
「君の能力が必要だ。あの膨大な事務処理能力、的確な判断力、そして殿下や古狸どもを黙らせるあの『圧』。君以外に、あの魔窟を回せる人間はいない」
クラウスは私の手を取り、ギュッと握りしめた。
周囲から見れば、イケメン宰相が元公爵令嬢に愛を乞うているようなロマンチックな構図だろう。
だが、その瞳に宿っているのは愛ではない。
「残業への渇望」だ。
「戻ってきてくれ、マグナ。君のためなら、ポストを用意しよう。財務大臣? それとも副宰相か? 給与は言い値でいい」
甘い囁きのように聞こえるが、その内容は悪魔の契約である。
私は彼の手を、そっと、しかし力強く引き剥がした。
「クラウス様。……いいえ、宰相閣下」
私は冷ややかに告げた。
「貴方、私の肌をご覧になりました?」
「……肌?」
「見てください、このツヤ。王宮にいた頃は土気色だった肌が、たった二日でこんなに血色が良くなったのです」
私は自分の頬を指差した。
「睡眠は八時間。食事は三食温かいもの。ストレスフリーな生活。……これらを捨ててまで、あの地獄に戻る理由がどこにあります?」
「国のためだ」
「私はもう公人ではありません」
「……ならば、私のためだと言ったら?」
クラウスが声を潜めた。
「私は……君がいないとダメなんだ」
ドキリ、とするようなセリフだ。
だが、騙されてはいけない。
翻訳すると「君がいないと僕の睡眠時間が削られて死ぬ」という意味だ。
「お断りです。自分の尻は自分で拭いてください」
私は席を立った。
「セバス、行きましょう。空気が悪くなったわ」
「は、はい」
私が歩き出すと、クラウスが立ち上がった。
「待て! 交渉は決裂したわけではない!」
「決裂です! 未来永劫!」
私は振り返らずに食堂を出ようとした。
その時、クラウスが背後で呟いた。
「……逃がすと思うか?」
その声の冷たさに、私は足を止めた。
「私は『氷の宰相』だぞ。狙った獲物は、地の果てまで追い詰め、凍らせてでも手に入れる」
「……ストーカーとして訴えますわよ?」
「国益のための監視活動だ」
「職権乱用です!」
私は睨み返したが、クラウスは不敵に笑っていた。
その笑顔は、昨日のチンピラよりも遥かに危険な香りがした。
「マグナ。君は辺境の別荘に行くつもりだろう?」
「なっ……なぜそれを」
「君の思考パターンなどお見通しだ。『どうせなら静かな場所で農業でも』……そんなところだろう?」
図星だ。
完全に読まれている。
「偶然だな。私も長期休暇を取って、辺境へ静養に行くことにした」
「はぁ!?」
「目的地は君と同じだ。……道中、よろしく頼むよ」
「嘘でしょう!? 国はどうするのです!?」
「知らん。部下に丸投げしてきた。……君が戻らないなら、私がここで執務をするだけだ。君の隣でな」
クラウスは懐から、分厚い書類の束を取り出した。
「とりあえず、これの決裁を手伝ってくれないか? 報酬は弾む」
「嫌ぁぁぁぁっ!!」
私は悲鳴を上げて、宿の外へと駆け出した。
「馬車を出して! セバス! 今すぐ! 全速力で!」
「お、お嬢様!?」
私は転がり込むように馬車に乗り込んだ。
窓から後ろを見ると、クラウスが優雅に手を振っていた。
その背後には、黒塗りの馬車が控えている。
「ついてくる気だわ……あの男、本気よ!」
恐怖でガタガタと震える。
悪役令嬢として数々の修羅場をくぐってきた私だが、あの「社畜根性」の塊のような男だけは苦手だ。
「逃げるわよセバス! 絶対に、あの男に捕まってたまるもんですか!」
馬車が急発進する。
こうして、私の優雅なバカンスは、最強のストーカー(宰相)との逃走劇へと変わってしまったのである。
追ってくる書類の山。
迫り来るイケメン宰相。
私の安息の地は、一体どこにあるの――!?
21
あなたにおすすめの小説
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
アリーチェ・オランジュ夫人の幸せな政略結婚
里見しおん
恋愛
「私のジーナにした仕打ち、許し難い! 婚約破棄だ!」
なーんて抜かしやがった婚約者様と、本日結婚しました。
アリーチェ・オランジュ夫人の結婚生活のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる