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「……約束の時間だ。来るぞ」
クラウスが懐中時計をパチンと閉じる音が、静まり返った会議室に響いた。
ここは王宮の大会議室。
中央には巨大な円卓が置かれ、私たち王国側の代表と、隣国ガルガディア帝国の使節団が対峙する舞台だ。
「ひぃぃ……怖いよぉ……」
上座(本来なら一番偉い席)に座らされたレオナルド殿下が、小動物のように震えている。
その隣には、顔面蒼白の国王陛下。
そして、彼らの背後には私とクラウスが、まるで「処刑執行人」のように仁王立ちしていた。
「殿下。背筋を伸ばしてください。貴国の王族が猫背では、足元を見られます」
私が背後から小声で囁くと、殿下はビクッとして背筋を伸ばした。
「うぅ……マグナ、僕の前に立ってくれよぉ……」
「契約外です。私はあくまで『コンサルタント(黒子)』ですので」
ギィィィ……。
重厚な扉が開かれた。
現れたのは、軍服に身を包んだ屈強な男たち。
その先頭を歩くのは、顔に大きな古傷を持つスキンヘッドの巨漢。
隣国ガルガディアの外交官、ヴォルグ伯爵だ。
通称『鉄血のヴォルグ』。
数々の小国を、その威圧的な交渉術で属国化してきた猛者である。
「ガハハハ! 待たせたな、軟弱な王国の諸君!」
ヴォルグ伯爵は、入室するなりドカッと椅子に座り、机に軍靴を乗せた。
圧倒的な無礼。
しかし、その体から放たれる歴戦の覇気に、こちらの文官たちは縮み上がっている。
「さて、単刀直入に言おう。我が皇帝陛下は気が短い。この『通商条約改定案』に今すぐサインをしろ。さもなくば、国境に展開した機甲師団が進撃を開始する!」
ドンッ!
ヴォルグが机に拳を叩きつけた。
レオナルド殿下が「ひいっ!」と悲鳴を上げて椅子から転げ落ちそうになる。
「さあ、どうする? 戦争か? 服従か?」
ヴォルグがニヤリと笑う。
完全な脅迫だ。
通常の神経なら、ここで恐怖に屈してサインをしてしまうだろう。
だが。
「……ぷっ」
静寂を破ったのは、私の吹き出す音だった。
「あ?」
ヴォルグの眉が動く。
「誰だ? 今、笑ったのは」
「失礼。私ですわ」
私は陛下と殿下の後ろから、優雅に一歩進み出た。
「貴様は?」
「マグナ・ヴァイオレット。本日の交渉における、王国側の『事務担当代理人』です」
「女だと? はんっ、王国も落ちたものだな。小娘が出てくるとは」
ヴォルグが鼻で笑う。
しかし、私は涼しい顔で彼を見下ろした。
「ヴォルグ閣下。その条約案、拝見いたしました。……随分と『夢見がちな』内容ですこと」
「なんだと?」
「関税の撤廃? 鉱山採掘権の譲渡? ……まるで、サンタクロースにお願いする子供の手紙ですわね」
「貴様……! 我が国の軍事力を知らぬわけではあるまい!」
ヴォルグが立ち上がり、私を睨みつける。
その殺気は本物だ。
普通の令嬢なら気絶しているだろう。
だが、私は平然と扇子を開いた。
「軍事力? ええ、存じておりますとも。……クラウス」
「ああ」
私の合図で、隣に控えていたクラウスが資料を広げた。
「ガルガディア帝国機甲師団。総勢五万。……ですが、実稼働率は現在60%以下ですね?」
クラウスが冷徹な声で告げる。
「なっ……!?」
ヴォルグの顔色が変わる。
「魔導エンジンの燃料である『魔石』の枯渇。それに伴う整備不良。さらに、先月の長雨による食料輸送ルートの寸断。……今の貴国に、長期的な戦争を遂行する体力はないはずだ」
「バ、バカな……! なぜ極秘の内部情報を……!」
「極秘? 市場の魔石相場の変動と、貴国の気象データを照らし合わせれば、小学生でも導き出せる計算式だ」
クラウスは氷のような視線を向けた。
「それに、皇帝陛下は現在、重度の痛風で臥せっているとか? そんな状態で開戦の号令が出せるとは思えないが」
「ぐぬぬ……!」
ヴォルグが言葉に詰まる。
そこへ、私が追撃をかける。
「つまり、この脅迫は『ハッタリ』。戦争をするぞと脅して、食料と資源をタダで奪い取りたいだけ。……違いますか?」
私は机に手をつき、ヴォルグに顔を近づけた。
ニッコリ。
私は満面の笑みを浮かべた。
「図星ですわよね?」
「ひっ……!」
ヴォルグが後ずさった。
私の背後に、何かドス黒いオーラが見えたのかもしれない。
「そ、それでも我が軍が特攻すれば、貴国とて無傷では済まぬぞ! 相打ち覚悟で……」
「非効率ですわ」
私は即座に切り捨てた。
「相打ち? その結果、得られるのは焦土と化した土地だけ。貴国の食料不足は解決しません。むしろ、難民が増えて財政破綻します」
「うぐっ……」
「そこで、私から『対案』がございます」
私は別の書類をスッと差し出した。
「これは?」
「『相互技術協力協定』です。我が国は、貴国に不足している食料(主に私の領地のジャガイモ)を安価で輸出します」
「食料を……!?」
ヴォルグの目が輝く。
「その代わり、貴国は我が国に対し、魔導エンジンの小型化技術を提供してください。また、関税は撤廃しませんが、食料品に限り優遇税率を適用します」
私は電卓を叩いて見せた。
「これなら、貴国は戦争のリスクなしで食料を得られ、我が国は技術を得られる。……Win-Winの関係です。どうです? この素晴らしいプランは?」
私はヴォルグの目の前で、契約書とペンを振ってみせた。
「さあ、サインを。今すぐ。ここで。……拒否するなら、私が全世界に向けて『ガルガディア帝国は財政破綻寸前』という情報をリークしますわよ?」
「き、貴様……!」
「どちらを選びますか? 平和的な解決か、それとも……社会的な死か」
私の笑顔は、慈愛に満ちていたはずだ。
しかし、ヴォルグには「悪魔の契約」に見えたらしい。
彼は脂汗を流し、震える手でペンを握った。
「わ、わかった……! サインする! その代わり、リークだけはやめてくれ!」
「賢明なご判断です」
サラサラサラ……。
ヴォルグがサインをする音が、会議室に響いた。
その瞬間。
「か、勝った……!」
レオナルド殿下が小さな声を上げた。
「勝ったぞー! 戦争回避だー!」
陛下と文官たちが抱き合って喜ぶ。
ヴォルグは力なく椅子に座り込んだ。
「……完敗だ。まさか、あんな化け物(マグナ)がいるとは……」
「お褒めにあずかり光栄です」
私は契約書を回収し、クラウスとハイタッチ(音は出さない控えめなやつ)を交わした。
「お見事だ、マグナ。完璧な論破だった」
「貴方の情報収集のおかげよ。ナイスアシストだったわ」
私たちは互いに頷き合った。
その時、ヴォルグが去り際に私に言った。
「……一つ聞きたい。貴女は一体、何者なんだ? ただの代理人にしては、迫力が違いすぎる」
私は扇子で口元を隠し、妖艶に微笑んだ。
「ただの……通りすがりの『農家(予定)』ですわ」
「の、農家……!?」
ヴォルグは呆然とした顔で、よろよろと部屋を出て行った。
こうして、国の存亡をかけた外交交渉は、わずか三十分で決着がついた。
「やった! やったぞマグナ!」
レオナルド殿下が駆け寄ってくる。
「すごいじゃないか! やっぱり君は僕の婚約者にふさわしい! どうだ、復縁して……」
「ご清算をお願いします」
私は殿下の顔面に、請求書を貼り付けた。
「へ?」
「基本料金+成功報酬。しめて金貨5000枚になります。……分割は認めませんよ?」
「ご、ごせんまいぃぃぃ!?」
殿下の悲鳴がこだまする。
「安心してください。陛下には許可を得ていますから」
私は陛下の方を見た。
陛下は「安いもんだ……国が救われたのだから……」と遠い目をしている。
「さあ、これで仕事は終わりね。帰りましょう、クラウス」
「ああ。畑のジャガイモが待っている」
私たちは颯爽と会議室を後にした。
英雄として崇められる気などさらさらない。
私たちはただ、自分たちの平穏な生活を守るために、害虫(トラブル)を駆除しただけなのだ。
だが。
この一件で、私の名は「救国の聖女(あるいは悪魔)」として、国内外に轟くことになってしまった。
そして、それがまた新たな火種を呼ぶことになるのだが……。
次のトラブルは、王宮の内部――あのミナ様から発生する。
クラウスが懐中時計をパチンと閉じる音が、静まり返った会議室に響いた。
ここは王宮の大会議室。
中央には巨大な円卓が置かれ、私たち王国側の代表と、隣国ガルガディア帝国の使節団が対峙する舞台だ。
「ひぃぃ……怖いよぉ……」
上座(本来なら一番偉い席)に座らされたレオナルド殿下が、小動物のように震えている。
その隣には、顔面蒼白の国王陛下。
そして、彼らの背後には私とクラウスが、まるで「処刑執行人」のように仁王立ちしていた。
「殿下。背筋を伸ばしてください。貴国の王族が猫背では、足元を見られます」
私が背後から小声で囁くと、殿下はビクッとして背筋を伸ばした。
「うぅ……マグナ、僕の前に立ってくれよぉ……」
「契約外です。私はあくまで『コンサルタント(黒子)』ですので」
ギィィィ……。
重厚な扉が開かれた。
現れたのは、軍服に身を包んだ屈強な男たち。
その先頭を歩くのは、顔に大きな古傷を持つスキンヘッドの巨漢。
隣国ガルガディアの外交官、ヴォルグ伯爵だ。
通称『鉄血のヴォルグ』。
数々の小国を、その威圧的な交渉術で属国化してきた猛者である。
「ガハハハ! 待たせたな、軟弱な王国の諸君!」
ヴォルグ伯爵は、入室するなりドカッと椅子に座り、机に軍靴を乗せた。
圧倒的な無礼。
しかし、その体から放たれる歴戦の覇気に、こちらの文官たちは縮み上がっている。
「さて、単刀直入に言おう。我が皇帝陛下は気が短い。この『通商条約改定案』に今すぐサインをしろ。さもなくば、国境に展開した機甲師団が進撃を開始する!」
ドンッ!
ヴォルグが机に拳を叩きつけた。
レオナルド殿下が「ひいっ!」と悲鳴を上げて椅子から転げ落ちそうになる。
「さあ、どうする? 戦争か? 服従か?」
ヴォルグがニヤリと笑う。
完全な脅迫だ。
通常の神経なら、ここで恐怖に屈してサインをしてしまうだろう。
だが。
「……ぷっ」
静寂を破ったのは、私の吹き出す音だった。
「あ?」
ヴォルグの眉が動く。
「誰だ? 今、笑ったのは」
「失礼。私ですわ」
私は陛下と殿下の後ろから、優雅に一歩進み出た。
「貴様は?」
「マグナ・ヴァイオレット。本日の交渉における、王国側の『事務担当代理人』です」
「女だと? はんっ、王国も落ちたものだな。小娘が出てくるとは」
ヴォルグが鼻で笑う。
しかし、私は涼しい顔で彼を見下ろした。
「ヴォルグ閣下。その条約案、拝見いたしました。……随分と『夢見がちな』内容ですこと」
「なんだと?」
「関税の撤廃? 鉱山採掘権の譲渡? ……まるで、サンタクロースにお願いする子供の手紙ですわね」
「貴様……! 我が国の軍事力を知らぬわけではあるまい!」
ヴォルグが立ち上がり、私を睨みつける。
その殺気は本物だ。
普通の令嬢なら気絶しているだろう。
だが、私は平然と扇子を開いた。
「軍事力? ええ、存じておりますとも。……クラウス」
「ああ」
私の合図で、隣に控えていたクラウスが資料を広げた。
「ガルガディア帝国機甲師団。総勢五万。……ですが、実稼働率は現在60%以下ですね?」
クラウスが冷徹な声で告げる。
「なっ……!?」
ヴォルグの顔色が変わる。
「魔導エンジンの燃料である『魔石』の枯渇。それに伴う整備不良。さらに、先月の長雨による食料輸送ルートの寸断。……今の貴国に、長期的な戦争を遂行する体力はないはずだ」
「バ、バカな……! なぜ極秘の内部情報を……!」
「極秘? 市場の魔石相場の変動と、貴国の気象データを照らし合わせれば、小学生でも導き出せる計算式だ」
クラウスは氷のような視線を向けた。
「それに、皇帝陛下は現在、重度の痛風で臥せっているとか? そんな状態で開戦の号令が出せるとは思えないが」
「ぐぬぬ……!」
ヴォルグが言葉に詰まる。
そこへ、私が追撃をかける。
「つまり、この脅迫は『ハッタリ』。戦争をするぞと脅して、食料と資源をタダで奪い取りたいだけ。……違いますか?」
私は机に手をつき、ヴォルグに顔を近づけた。
ニッコリ。
私は満面の笑みを浮かべた。
「図星ですわよね?」
「ひっ……!」
ヴォルグが後ずさった。
私の背後に、何かドス黒いオーラが見えたのかもしれない。
「そ、それでも我が軍が特攻すれば、貴国とて無傷では済まぬぞ! 相打ち覚悟で……」
「非効率ですわ」
私は即座に切り捨てた。
「相打ち? その結果、得られるのは焦土と化した土地だけ。貴国の食料不足は解決しません。むしろ、難民が増えて財政破綻します」
「うぐっ……」
「そこで、私から『対案』がございます」
私は別の書類をスッと差し出した。
「これは?」
「『相互技術協力協定』です。我が国は、貴国に不足している食料(主に私の領地のジャガイモ)を安価で輸出します」
「食料を……!?」
ヴォルグの目が輝く。
「その代わり、貴国は我が国に対し、魔導エンジンの小型化技術を提供してください。また、関税は撤廃しませんが、食料品に限り優遇税率を適用します」
私は電卓を叩いて見せた。
「これなら、貴国は戦争のリスクなしで食料を得られ、我が国は技術を得られる。……Win-Winの関係です。どうです? この素晴らしいプランは?」
私はヴォルグの目の前で、契約書とペンを振ってみせた。
「さあ、サインを。今すぐ。ここで。……拒否するなら、私が全世界に向けて『ガルガディア帝国は財政破綻寸前』という情報をリークしますわよ?」
「き、貴様……!」
「どちらを選びますか? 平和的な解決か、それとも……社会的な死か」
私の笑顔は、慈愛に満ちていたはずだ。
しかし、ヴォルグには「悪魔の契約」に見えたらしい。
彼は脂汗を流し、震える手でペンを握った。
「わ、わかった……! サインする! その代わり、リークだけはやめてくれ!」
「賢明なご判断です」
サラサラサラ……。
ヴォルグがサインをする音が、会議室に響いた。
その瞬間。
「か、勝った……!」
レオナルド殿下が小さな声を上げた。
「勝ったぞー! 戦争回避だー!」
陛下と文官たちが抱き合って喜ぶ。
ヴォルグは力なく椅子に座り込んだ。
「……完敗だ。まさか、あんな化け物(マグナ)がいるとは……」
「お褒めにあずかり光栄です」
私は契約書を回収し、クラウスとハイタッチ(音は出さない控えめなやつ)を交わした。
「お見事だ、マグナ。完璧な論破だった」
「貴方の情報収集のおかげよ。ナイスアシストだったわ」
私たちは互いに頷き合った。
その時、ヴォルグが去り際に私に言った。
「……一つ聞きたい。貴女は一体、何者なんだ? ただの代理人にしては、迫力が違いすぎる」
私は扇子で口元を隠し、妖艶に微笑んだ。
「ただの……通りすがりの『農家(予定)』ですわ」
「の、農家……!?」
ヴォルグは呆然とした顔で、よろよろと部屋を出て行った。
こうして、国の存亡をかけた外交交渉は、わずか三十分で決着がついた。
「やった! やったぞマグナ!」
レオナルド殿下が駆け寄ってくる。
「すごいじゃないか! やっぱり君は僕の婚約者にふさわしい! どうだ、復縁して……」
「ご清算をお願いします」
私は殿下の顔面に、請求書を貼り付けた。
「へ?」
「基本料金+成功報酬。しめて金貨5000枚になります。……分割は認めませんよ?」
「ご、ごせんまいぃぃぃ!?」
殿下の悲鳴がこだまする。
「安心してください。陛下には許可を得ていますから」
私は陛下の方を見た。
陛下は「安いもんだ……国が救われたのだから……」と遠い目をしている。
「さあ、これで仕事は終わりね。帰りましょう、クラウス」
「ああ。畑のジャガイモが待っている」
私たちは颯爽と会議室を後にした。
英雄として崇められる気などさらさらない。
私たちはただ、自分たちの平穏な生活を守るために、害虫(トラブル)を駆除しただけなのだ。
だが。
この一件で、私の名は「救国の聖女(あるいは悪魔)」として、国内外に轟くことになってしまった。
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