王位を捨ててでも

とおい

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こんな美味しい飲み物あったんだね

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「貧乏人でごめんね」
部屋に向かう途中で、柊がボソリと呟いた。
「気にしないで」
煌が、柊の頭を撫でた。
「僕の弟がごめんね。いつもあんな感じなんだ」
近くにいたメイドにお風呂の準備を頼んで、柊を連れて自室に入る。

「うわぁ。広い部屋だね」
柊は、辺りを見渡しながら言った。
「そう?自分の部屋だと思ってゆっくりしてね。」
柊をソファーに座らせる。
「フカフカのソファーだ」
「ふふっ。お風呂の準備ができるまで紅茶でも飲もうか。紅茶は好き?」
煌が、ティーセットを出す。
「えと…俺、紅茶とか飲んだことないから分かんない…」
「そっか。じゃあ、そんなにクセがない紅茶にするね」
お湯を沸かしているあいだにお菓子を出す。
「これ、特別に海外から取り寄せたお菓子なんだ。食べてみて」
柊は頷いて、1口噛じった。
「…!美味しい」
「ほんと?良かった!そのお菓子は紅茶はにもよく合うんだよ」
沸かしたお湯で紅茶を淹れる。
「紅茶も楽しみ!」
柊は、紅茶を淹れている煌を眺めている。
「なんでメイドさんとかがいるのに、自分で淹れてるの?」
「んー…自分なりのこだわりがあるからかな。もちろん、メイドが淹れてくれる紅茶も美味しいんだけどね」
柊の前に紅茶を置く。
「熱いから気をつけて」
「うん。ありがとう」
柊が、紅茶を1口啜る。
「うん、美味しい!」
「よかった!飲んだことないって言ってたから不安だったんだ」
「こんな美味しい飲み物あったんだね。美味しいし、いい香りだし、暖かいし最高だよ」
煌は柊の向かいに座り、紅茶を啜った。
「煌様、お風呂のご準備が整いました」
メイドの声が、ドアの外から聞こえてきた。
「分かった。ありがとう」
煌は返事をして、柊を連れてお風呂場に向かった。
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