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第二章 冒険者ギルド加入試験の章
第四話 2つ目の試験は討伐…の筈なんだけど、これって冒険者見習いでも難しいのでは?
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「おかしい…明らかにおかしい?」
2つ目の試験内容は、討伐…それは解る。
そして周りを見ると、角ウサギ5匹討伐とか、スモールラット5匹討伐とか優しい課題なのに、私の場合だけ…
【ウォーリアコッコ×5討伐】
私は試験官に再度話をしてみた。
「あの…私の討伐対象だけおかしくありませんか?」
「あぁ、先程マンドラゴラを討伐して来たお嬢さんか…おかしいとは?」
「ウォーリアコッコの討伐って…ウォーリアコッコって下手するとオークと同等くらいの強さがありますよ? これが冒険者になる前の見習いの試験内容なんですか?」
まぁ、3度目の人生の女騎士の力に目覚めているから倒せない事は無いんだけど…明らかに私の時だけ基準がおかしい。
試験官は、私の紙を見て言った。
「あ~~~これもハズレを引いたんだな。 確かにウォーリアコッコは、オークと同等か少し弱い位の力の魔物だが…グラップラーコッコやバーバリアンコッコじゃないだけマシだろう。 まぁ、無理だというのなら…今回の試験は諦めて次回頑張ってくれ!」
試験官はそういうと、手をヒラヒラと振りながらその場を去って行った。
何か私の時だけ意図的に難易度が高い物を設定されている気がする。
私は討伐対象の魔物がいる場所の地図を確認しながら街を出て、ファーレン草原を目指した。
ファーレン草原に着くと…確かにコッコは居た。
コッコは居たのだが…ウォーリアコッコだけでは無かった。
他にもグラップラーコッコや、バーバリアンコッコ、シューティングコッコなどの上位種もいたのだった。
「この試験は確か…倒してから討伐証明の部位を集めれば良いという物なのだが、コッコの討伐証明部位は?」
鳥の羽を集める…というのだったりすると、討伐しなくても済む話なんだけど。
コッコの討伐証明部位は、頭の鶏冠だった。
この部分って…討伐しない限り無理なのでは?
「睡眠魔法で眠らせてから取る…という事が出来ないから、やはり討伐してから取るしかないわよね…?」
ウォーリアコッコに限らずに、コッコという種族は面白い特性があった。
群れの中のコッコのオスには、睡眠強耐性という特性が存在していた。
メスの個体は眠りの耐性が弱くて眠らせても、睡眠強耐性のオスのコッコが目覚ましの鳴き声を上げると、仮に眠っていたコッコ達がいたとしても、一斉に起きるのである。
さらにコッコ達が厄介なのは、警戒心が物凄く高く…近付いた気配に気が付くと、鳴き声で警戒を伝えるという事が出来て、その後に群れごと一斉に襲い掛かってくるという物なのだ。
1匹だけなら不意を突けば倒せない事は無いが、ほぼ群れで行動する為に運良く1匹だけになるという事が滅多にない。
そしてさらに運が悪い事に…鶏冠があるのはオスのみだけである。
「魔法で討伐出来れば簡単なんだけど…魔法攻撃でもしたら、間違いなく疑われるからね?」
スキルを駆使すれば、群れの中に入っても討伐は可能なんだけど…万が一という場合もある。
ノワールは剣を構えて様子を窺っていたのだった。
2つ目の試験内容は、討伐…それは解る。
そして周りを見ると、角ウサギ5匹討伐とか、スモールラット5匹討伐とか優しい課題なのに、私の場合だけ…
【ウォーリアコッコ×5討伐】
私は試験官に再度話をしてみた。
「あの…私の討伐対象だけおかしくありませんか?」
「あぁ、先程マンドラゴラを討伐して来たお嬢さんか…おかしいとは?」
「ウォーリアコッコの討伐って…ウォーリアコッコって下手するとオークと同等くらいの強さがありますよ? これが冒険者になる前の見習いの試験内容なんですか?」
まぁ、3度目の人生の女騎士の力に目覚めているから倒せない事は無いんだけど…明らかに私の時だけ基準がおかしい。
試験官は、私の紙を見て言った。
「あ~~~これもハズレを引いたんだな。 確かにウォーリアコッコは、オークと同等か少し弱い位の力の魔物だが…グラップラーコッコやバーバリアンコッコじゃないだけマシだろう。 まぁ、無理だというのなら…今回の試験は諦めて次回頑張ってくれ!」
試験官はそういうと、手をヒラヒラと振りながらその場を去って行った。
何か私の時だけ意図的に難易度が高い物を設定されている気がする。
私は討伐対象の魔物がいる場所の地図を確認しながら街を出て、ファーレン草原を目指した。
ファーレン草原に着くと…確かにコッコは居た。
コッコは居たのだが…ウォーリアコッコだけでは無かった。
他にもグラップラーコッコや、バーバリアンコッコ、シューティングコッコなどの上位種もいたのだった。
「この試験は確か…倒してから討伐証明の部位を集めれば良いという物なのだが、コッコの討伐証明部位は?」
鳥の羽を集める…というのだったりすると、討伐しなくても済む話なんだけど。
コッコの討伐証明部位は、頭の鶏冠だった。
この部分って…討伐しない限り無理なのでは?
「睡眠魔法で眠らせてから取る…という事が出来ないから、やはり討伐してから取るしかないわよね…?」
ウォーリアコッコに限らずに、コッコという種族は面白い特性があった。
群れの中のコッコのオスには、睡眠強耐性という特性が存在していた。
メスの個体は眠りの耐性が弱くて眠らせても、睡眠強耐性のオスのコッコが目覚ましの鳴き声を上げると、仮に眠っていたコッコ達がいたとしても、一斉に起きるのである。
さらにコッコ達が厄介なのは、警戒心が物凄く高く…近付いた気配に気が付くと、鳴き声で警戒を伝えるという事が出来て、その後に群れごと一斉に襲い掛かってくるという物なのだ。
1匹だけなら不意を突けば倒せない事は無いが、ほぼ群れで行動する為に運良く1匹だけになるという事が滅多にない。
そしてさらに運が悪い事に…鶏冠があるのはオスのみだけである。
「魔法で討伐出来れば簡単なんだけど…魔法攻撃でもしたら、間違いなく疑われるからね?」
スキルを駆使すれば、群れの中に入っても討伐は可能なんだけど…万が一という場合もある。
ノワールは剣を構えて様子を窺っていたのだった。
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