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第十七話 甘く見ているカリオス王子・弐
ライラが失踪してから数日が過ぎた。
ライラは城を出たら行ける場所は侯爵家に戻るしかないと思っていたのだったが?
カストゥール侯爵家に行っても、ライラは戻っていないという事だった。
カリオスはその言葉を全く信じてはおらず、騎士団総動員でカストゥール侯爵家の屋敷内を徹底的に探させたのだが、ライラの姿はどこにも発見できなかった。
カリオスはライラのプライベートには全く興味が無い。
なので…ライラの交流関係とかを知る由も無かった。
日に日に結界の力が無くなった以降、色んなものに支障が出て来ている。
その改善策として考えたのが、多少時間がかかるかも知れないが…レイラを捜索しようと始めていた。
「問題は…レイラの奴が現在どこにいるのかだが?」
あの出来事以降、レイラの消息は分かってはいない。
カリオスは以前にレイラが使用していた部屋を色々と漁っていた。
だが、これと言った手掛かりは見つからなかった。
そんな時、カリオスは国王陛下から呼ばれて謁見の間に赴いた。
~~~~~と、同時刻~~~~~
「レントグレマール王国に手紙は届いたかな?」
ファスティアは宿屋の窓ガラスから、レントグレマール王国の方を見つめて言った。
ファスティアは以前に手紙をしたためていた。
そして、その手紙をバルーデンス紹介の頭目にお願いしたのだった。
「この手紙をある場所から送って欲しいのです。」
「何で態々あんな場所から…?」
「私は訳あって自国を捨てて来ました。 当時は私は無能と扱われて来たのですが、私が国を離れた事によって…必要性が出て来たら捜索されるかもしれないと思ったのです。」
「なるほど…居場所を偽装する訳ですね? この場所には支社がありますし、そこから出すのは構いませんが…あの場所なら探すには苦労しますしね。」
頭目は心良く引き受けてくれた。
ちなみに手紙の内容はこうです。
【ノースファティルガルドは周りは全て雪景色で、陽の光でキラキラと輝いております。
夜にはオーロラがとても幻想的で、この感動を知ってしまったらこの地から離れることなんて考えられないかも。
道中に怪我をした人に出会い、私は癒しの術を施しましたら…その方はこの国の王族らしく、私は身分を明かすと受け入れて貰えました。
レントグレマール王国ではあまり良い待遇ではありませんでしたが、私はこの国で幸せに暮らして行きます。】
~~~~~カリオスに戻る~~~~~
「カリオスよ、レイラから手紙が来ているのだが?」
「拝見致します。」
レイラの手紙には、どの場所から出したのかという印が刻まれていた。
カリオスは手紙を開いて中を読むと…?
「レイラは現在、北の大陸のノースファティルガルドに居るそうです。 そこで、デルバディル城の王家に身分を明かして暮らしていると…」
「ノースファティルガルドだと⁉︎」
カリオスは手紙を読み進めていると、どうやって関所を潜り抜けた方法を知った。
【私の髪は元々銀髪ですが、ちょっとした染料で簡単に染まりますので…赤毛にしたら全く疑われずに通り抜ける事が出来ました。 今更かも知れませんが、もう少し慎重に調べた方が良いですわよ。】
「そんな方法で…ふざけやがって! 父上、レイラを迎えに行く許可をお願い致します‼︎」
「今の国の状態ではライラは当てにはならんしな、良かろう! レイラを何としても連れ戻すのだ‼︎」
「で、ですが…ノースファティルガルドの王族に受け入れられているという話ですよね? 交渉を間違えると敵になりますが…」
「バースディアス国王か…」
北方の戰王バースディアスは勇猛果敢な王として有名だった。
彼には一切の冗談は通じず、ちょっとした言葉を間違えるだけで処刑になったという話もあるという。
「大丈夫です、お任せ下さい‼︎」
国王陛下はそう断言するカリオスを見て、一抹の不安を感じていた。
だが、王国がこのままだと衰退して行くので…何としてもレイラが必要だった国王陛下は、カリオスのノースファティルガルド行きを許可した。
そしてカリオスは身支度を済ませてノースファティルガルドに向けて出発をしたのだが…?
ライラは城を出たら行ける場所は侯爵家に戻るしかないと思っていたのだったが?
カストゥール侯爵家に行っても、ライラは戻っていないという事だった。
カリオスはその言葉を全く信じてはおらず、騎士団総動員でカストゥール侯爵家の屋敷内を徹底的に探させたのだが、ライラの姿はどこにも発見できなかった。
カリオスはライラのプライベートには全く興味が無い。
なので…ライラの交流関係とかを知る由も無かった。
日に日に結界の力が無くなった以降、色んなものに支障が出て来ている。
その改善策として考えたのが、多少時間がかかるかも知れないが…レイラを捜索しようと始めていた。
「問題は…レイラの奴が現在どこにいるのかだが?」
あの出来事以降、レイラの消息は分かってはいない。
カリオスは以前にレイラが使用していた部屋を色々と漁っていた。
だが、これと言った手掛かりは見つからなかった。
そんな時、カリオスは国王陛下から呼ばれて謁見の間に赴いた。
~~~~~と、同時刻~~~~~
「レントグレマール王国に手紙は届いたかな?」
ファスティアは宿屋の窓ガラスから、レントグレマール王国の方を見つめて言った。
ファスティアは以前に手紙をしたためていた。
そして、その手紙をバルーデンス紹介の頭目にお願いしたのだった。
「この手紙をある場所から送って欲しいのです。」
「何で態々あんな場所から…?」
「私は訳あって自国を捨てて来ました。 当時は私は無能と扱われて来たのですが、私が国を離れた事によって…必要性が出て来たら捜索されるかもしれないと思ったのです。」
「なるほど…居場所を偽装する訳ですね? この場所には支社がありますし、そこから出すのは構いませんが…あの場所なら探すには苦労しますしね。」
頭目は心良く引き受けてくれた。
ちなみに手紙の内容はこうです。
【ノースファティルガルドは周りは全て雪景色で、陽の光でキラキラと輝いております。
夜にはオーロラがとても幻想的で、この感動を知ってしまったらこの地から離れることなんて考えられないかも。
道中に怪我をした人に出会い、私は癒しの術を施しましたら…その方はこの国の王族らしく、私は身分を明かすと受け入れて貰えました。
レントグレマール王国ではあまり良い待遇ではありませんでしたが、私はこの国で幸せに暮らして行きます。】
~~~~~カリオスに戻る~~~~~
「カリオスよ、レイラから手紙が来ているのだが?」
「拝見致します。」
レイラの手紙には、どの場所から出したのかという印が刻まれていた。
カリオスは手紙を開いて中を読むと…?
「レイラは現在、北の大陸のノースファティルガルドに居るそうです。 そこで、デルバディル城の王家に身分を明かして暮らしていると…」
「ノースファティルガルドだと⁉︎」
カリオスは手紙を読み進めていると、どうやって関所を潜り抜けた方法を知った。
【私の髪は元々銀髪ですが、ちょっとした染料で簡単に染まりますので…赤毛にしたら全く疑われずに通り抜ける事が出来ました。 今更かも知れませんが、もう少し慎重に調べた方が良いですわよ。】
「そんな方法で…ふざけやがって! 父上、レイラを迎えに行く許可をお願い致します‼︎」
「今の国の状態ではライラは当てにはならんしな、良かろう! レイラを何としても連れ戻すのだ‼︎」
「で、ですが…ノースファティルガルドの王族に受け入れられているという話ですよね? 交渉を間違えると敵になりますが…」
「バースディアス国王か…」
北方の戰王バースディアスは勇猛果敢な王として有名だった。
彼には一切の冗談は通じず、ちょっとした言葉を間違えるだけで処刑になったという話もあるという。
「大丈夫です、お任せ下さい‼︎」
国王陛下はそう断言するカリオスを見て、一抹の不安を感じていた。
だが、王国がこのままだと衰退して行くので…何としてもレイラが必要だった国王陛下は、カリオスのノースファティルガルド行きを許可した。
そしてカリオスは身支度を済ませてノースファティルガルドに向けて出発をしたのだが…?
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