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第五十七話 大魔法連発
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「レイラ…お前は何という事を‼︎」
「この大罪人め! お前のやった事は‼︎」
国王陛下と…連行されてレントグレマール王国に着いたカリオスに攻められまくっていた。
「遅かれ早かれ…どうせこうなったわけだし、気にしなくても良いんじゃない?」
魔物の軍勢が攻めて来て後には、建物が残っている事なんてあまりない。
数千の軍勢でそうなる訳なのに、数万や数十万の軍勢が襲って来たら…建物の原型なんて残っては居ないでしょう。
他にも、大聖女様や保全派の人達から散々言われたんだけど…?
前線を知っている人達が庇ってくれたので、事なきを得た感じだった。
「それに…王国だったら、別の場所に作れば良いじゃない! レントグレマールの周辺なんて、土地だけは無駄にあるんだから!」
レントグレマール王国は、山の上…という程ではないけど、それに近い地形にある。
王族の祖先は、何でこんな場所に王国を築いたんだろう?
でもまぁ、この土地が城や街を築くには最適であって…
他の場所は岩場とか建物を建てるには適していないだろうから、1から建国する時はかなり苦労しそうかもね。
まぁ、私はその頃にはこの国には居ないし…後のことは知ったことではないけど。
それから数日後…星読みの聖女と呼ばれる人が、正確な星の涙の発生時期を調べたんだけど?
もう間も無く…星の涙が始まると予見した。
…というか、魔凶星ディザステェルがありえないほど接近していて…?
このままだと、この星に直撃するのではないかという距離まで接近していたので、星読みの聖女じゃなくても、近々に起きるというのは何となく分かった。
「こんなに近くにあるのに、聖女以外の人達には本当に見えないの?」
「え、何のこと?」
「メナスに聖女の力があれば見えていたかもね。」
私とメナスとステファニーさんは、空を見上げながら言った。
メナスにはやはり見えていない感じだった。
「あれ…? 魔凶星の中心に…黒い塊なのが蠢いている感じだけど?」
「私には見えないけど、ファスティアちゃんは見えるの?」
そんな話をしていると、星読みの聖女が声を荒げながら叫んだ。
『星の涙の発生が早まりました! 皆様、準備をして下さい‼︎』
星読みの聖女が声を発した事で、騎士達や冒険者達が急いで準備に取り掛かった。
魔凶星ディザステェルは他の者達には見えない…けど、魔物の軍勢は視認出来る。
中心の黒い塊が段々と大きくなっていて、まるで星から涙が出る様に此方に向かって落ちて来た様だった。
「星の涙とは言ったものね…」
「それよりも、目標地点から少しずれている気がするんだけど⁉︎」
「あぁ、それは大丈夫よ!」
私は穴から結界を空に向けて伸ばした。
まるでジョウゴの様に、目的地からズレても穴の中に落ちる様に誘導する為に…
そして降って来た魔物の軍勢達は、次々に穴の中に落ちて行き…溶岩に溶かされて行ったのでした。
「何というか…苦しむ暇を与えない、えげつない攻撃ですね。」
「地上に落ちると思っていたら、まさか溶岩に落ちるだなんて予想はしないでしょう。」
「後は、どれだけ溶けてくれるかが問題なんだけど…」
私は遠視魔法を使って溶岩の様子を見た。
溶岩の中に浸かると瞬時に溶けていく…んだけど、それでも山の様に積もっている。
そこから翼のある魔物が地上に向かって飛ぼうと…?
でも、それを素直にさせるわけには行かない。
「風魔法…ゴッドブレス!」
私はゴッドブレスを放つと、空の神が現れて巨大な風の塊を穴に向かって吐いた。
ゴッドブレスは本来、地上にいる魔物や魔獣を空高くから風の圧力で押し潰す魔法。
ゴッドブレスのお陰で、空にいた魔物の軍勢を一気に溶岩まで押し込んだ…筈だったんだけど…?
「溶岩に入らない魔物がまだいるなぁ?」
私は穴の中にトルネードの魔法を放った。
溶岩を掻き混ぜるのが目的で、山の様に積もって溶岩に入らない魔物を一気に掻き混ぜた。
すると、山の様に積もった魔物達が溶岩の波に呑み込まれて行った。
…んだけど、やっぱり全てではなく、地上に向かって飛ぼうとしている魔物もいた。
「どうしよう…ゴッドブレスもトルネードも連発出来る魔法じゃないしなぁ?」
「奴等を穴の底に閉じ込めたら良いんじゃないかな?」
なるほど、そうだよね?
穴をいつまでも開けておく必要はないか…?
私は地面に触れてから、アースクラックの魔法で穴を閉じる事が出来た。
穴を閉じてしまえば…地上に戻ることは出来ないし、飛んでいる魔物もいずれ力尽きて溶岩に落ちる筈?
それに、密封されれば…火山ガスでやられるだろうし。
これで魔物の軍勢は全て葬る事が出来て、騎士や冒険者達は安堵の息を吐きながら歓喜の声を上げた。
前回の星の涙は、かなりの被害者や損害が多かったという話だったので…何事も無く生き残れた事に歓喜の声を上げていたんだろう。
「そういえば…魔王も穴の底に落ちたのかな?」
「そうね? 前回は魔物の軍勢の指揮官として魔王がいたという話だったけど…」
あの塊だったので、中を確認するわけには行かなかった。
塊の中で一緒に落ちていてくれれば良いんだけど…と思っていると、空を見上げていた星読みの聖女が悲鳴を上げた。
皆が一斉に空を見上げると、何やら…人の形をした巨大な黒い者がゆっくりと地上に降りて来た。
そう、まだ終わりではなかった。
まだ、戦いは続くのでした。
「この大罪人め! お前のやった事は‼︎」
国王陛下と…連行されてレントグレマール王国に着いたカリオスに攻められまくっていた。
「遅かれ早かれ…どうせこうなったわけだし、気にしなくても良いんじゃない?」
魔物の軍勢が攻めて来て後には、建物が残っている事なんてあまりない。
数千の軍勢でそうなる訳なのに、数万や数十万の軍勢が襲って来たら…建物の原型なんて残っては居ないでしょう。
他にも、大聖女様や保全派の人達から散々言われたんだけど…?
前線を知っている人達が庇ってくれたので、事なきを得た感じだった。
「それに…王国だったら、別の場所に作れば良いじゃない! レントグレマールの周辺なんて、土地だけは無駄にあるんだから!」
レントグレマール王国は、山の上…という程ではないけど、それに近い地形にある。
王族の祖先は、何でこんな場所に王国を築いたんだろう?
でもまぁ、この土地が城や街を築くには最適であって…
他の場所は岩場とか建物を建てるには適していないだろうから、1から建国する時はかなり苦労しそうかもね。
まぁ、私はその頃にはこの国には居ないし…後のことは知ったことではないけど。
それから数日後…星読みの聖女と呼ばれる人が、正確な星の涙の発生時期を調べたんだけど?
もう間も無く…星の涙が始まると予見した。
…というか、魔凶星ディザステェルがありえないほど接近していて…?
このままだと、この星に直撃するのではないかという距離まで接近していたので、星読みの聖女じゃなくても、近々に起きるというのは何となく分かった。
「こんなに近くにあるのに、聖女以外の人達には本当に見えないの?」
「え、何のこと?」
「メナスに聖女の力があれば見えていたかもね。」
私とメナスとステファニーさんは、空を見上げながら言った。
メナスにはやはり見えていない感じだった。
「あれ…? 魔凶星の中心に…黒い塊なのが蠢いている感じだけど?」
「私には見えないけど、ファスティアちゃんは見えるの?」
そんな話をしていると、星読みの聖女が声を荒げながら叫んだ。
『星の涙の発生が早まりました! 皆様、準備をして下さい‼︎』
星読みの聖女が声を発した事で、騎士達や冒険者達が急いで準備に取り掛かった。
魔凶星ディザステェルは他の者達には見えない…けど、魔物の軍勢は視認出来る。
中心の黒い塊が段々と大きくなっていて、まるで星から涙が出る様に此方に向かって落ちて来た様だった。
「星の涙とは言ったものね…」
「それよりも、目標地点から少しずれている気がするんだけど⁉︎」
「あぁ、それは大丈夫よ!」
私は穴から結界を空に向けて伸ばした。
まるでジョウゴの様に、目的地からズレても穴の中に落ちる様に誘導する為に…
そして降って来た魔物の軍勢達は、次々に穴の中に落ちて行き…溶岩に溶かされて行ったのでした。
「何というか…苦しむ暇を与えない、えげつない攻撃ですね。」
「地上に落ちると思っていたら、まさか溶岩に落ちるだなんて予想はしないでしょう。」
「後は、どれだけ溶けてくれるかが問題なんだけど…」
私は遠視魔法を使って溶岩の様子を見た。
溶岩の中に浸かると瞬時に溶けていく…んだけど、それでも山の様に積もっている。
そこから翼のある魔物が地上に向かって飛ぼうと…?
でも、それを素直にさせるわけには行かない。
「風魔法…ゴッドブレス!」
私はゴッドブレスを放つと、空の神が現れて巨大な風の塊を穴に向かって吐いた。
ゴッドブレスは本来、地上にいる魔物や魔獣を空高くから風の圧力で押し潰す魔法。
ゴッドブレスのお陰で、空にいた魔物の軍勢を一気に溶岩まで押し込んだ…筈だったんだけど…?
「溶岩に入らない魔物がまだいるなぁ?」
私は穴の中にトルネードの魔法を放った。
溶岩を掻き混ぜるのが目的で、山の様に積もって溶岩に入らない魔物を一気に掻き混ぜた。
すると、山の様に積もった魔物達が溶岩の波に呑み込まれて行った。
…んだけど、やっぱり全てではなく、地上に向かって飛ぼうとしている魔物もいた。
「どうしよう…ゴッドブレスもトルネードも連発出来る魔法じゃないしなぁ?」
「奴等を穴の底に閉じ込めたら良いんじゃないかな?」
なるほど、そうだよね?
穴をいつまでも開けておく必要はないか…?
私は地面に触れてから、アースクラックの魔法で穴を閉じる事が出来た。
穴を閉じてしまえば…地上に戻ることは出来ないし、飛んでいる魔物もいずれ力尽きて溶岩に落ちる筈?
それに、密封されれば…火山ガスでやられるだろうし。
これで魔物の軍勢は全て葬る事が出来て、騎士や冒険者達は安堵の息を吐きながら歓喜の声を上げた。
前回の星の涙は、かなりの被害者や損害が多かったという話だったので…何事も無く生き残れた事に歓喜の声を上げていたんだろう。
「そういえば…魔王も穴の底に落ちたのかな?」
「そうね? 前回は魔物の軍勢の指揮官として魔王がいたという話だったけど…」
あの塊だったので、中を確認するわけには行かなかった。
塊の中で一緒に落ちていてくれれば良いんだけど…と思っていると、空を見上げていた星読みの聖女が悲鳴を上げた。
皆が一斉に空を見上げると、何やら…人の形をした巨大な黒い者がゆっくりと地上に降りて来た。
そう、まだ終わりではなかった。
まだ、戦いは続くのでした。
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