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最終章
第八話 進化した魔王
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魔王ディストランゼスは最終形態に進化を始めていた。
…が、この城内の大きさやこだわりを考えると、それを破壊するほど大きな姿に変化する事はないだろうと踏んでいた。
魔王ディストランゼスが最終決戦で自分の城で待ち構えていた位だし、城の設計も城を破壊しない大きさで留めると思っていた。
だが、その思惑は崩れ去る事になった。
前回の勇者達との決戦の際に、あまりにも呆気なく返り討ちに出来た事で…最終形態になる事はないと思ったのだろう。
「巨大な………何コレ?」
魔王ディストランゼスは、確かに部屋の中の天井を破壊する程に巨大な姿に進化をした。
だが、その姿は…ドラゴンになったというわけでは無く、醜い化け物になったというわけでもない。
……いや、ある意味で言えば…醜いという言葉が当て嵌まるのか?
その姿は、巨大な殻を持つ蝸牛……カタツムリだった。
……というか、魔王の真の姿がこれって……?
この世界の住人ならいざ知らず、日本では雨季になると良く目撃する奴の弱点を僕達が知らないと?
「な、何だ!この気持ち悪い奴は‼︎」
「この…ツノが顔なの⁉︎」
「エスカルゴみたいな見た目だけど…」
「ナメクジではないのか⁉︎」
「うわぁ~気持ち悪い!何なのよ、これ‼︎」
「ウミウシ……とは違うのか?」
……と、勇者達はカタツムリを知らないみたいだった。
紫陽花の葉っぱの常連、雨季にコンクリの壁に引っ付くコレを見た事がないのか?
まぁ…住む場所によったら、見た事がない者もいるか。
勇者エイジの住んでいる地域には、絶対に見掛けないだろうしな。
「お前等……カタツムリを知らんのか?」
「そういえば、図鑑でなら見た事があったわね?」
「私も…でも、実際に見たのは初めてよ。」
「私は母国で良く食べていたけど……こんな姿だったっけ?」
「それって、エスカルゴで全くの別の生き物だぞ。姿形は似ているが…」
「ナメクジなら、対処法は知っているんだが…」
「ナメクジと一緒だ、殻のない奴がナメクジと呼ばれていて、殻がある方がカタツムリだ。」
勇者クラウドは、ナメクジを知っているのに、カタツムリは知らんらしい。
最近では、あまり見る機会がない生き物だからかな?
僕の家の周りには良く見かけたんだけどなぁ…あ、前世の工場があった家の方ね。
「それで…どうやって倒せば良いんだ?」
「どうやってって………地球のカタツムリなら、塩を振り掛ければ小さくはなるが………この世界でも同じとは限らないしなぁ?そもそも、魔王を名乗る者の弱点が塩って?」
……いや、物は試しと言うからなぁ?
僕はストレージに入っている大量の塩を、大量の水と混ぜ合わせた。
それは………そう、塩湖並みの濃度にして………それを魔王ディストランゼウスにぶっかけてみた。
魔王ディストランゼウスは、僕からの攻撃が魔法では無くてただの水だと思って躱わす素振りを見せずにぶっ被った訳なのだが…?
まさか…濃度のある塩水に効果があるとは思わなくて、魔王ディストランゼウスはその大き過ぎる姿がどんどん小さくなって行った。
『な、何なんだこれは⁉︎我が身体が……』
「え?まさか、ただのシャレのつもりでやってみただけなんだが効果があったの……って、考えてみたら僕の作る水って…聖水の様な効果があるから、塩水と言っても聖水以上だから…魔王にも効果があったのか?」
だとしても、聖水は悪霊を祓う聖なる水とはいえ…魔の総大将である魔王に効くものなのか?
バイト中に読んでいたラノベや漫画には、聖水で倒された魔王の話はなかったがなぁ…
フィクションと現実では、違うのかな?
『貴様、我に一体何をしやがった‼︎』
「何って……」
このまま聖水+塩を見守っているのも良いが、どうせそれだけでは倒せないだろう。
………混ぜるか!
僕はそう思って、持って来た調味料を見る。
どれもこれもが常人では耐え切れない味覚を破壊する調味料達だ。
商会の仲間で巨人族のデンガスさんが耐え切れずに号泣した物もある。
魔王も味覚は人間とはあまり変わりが無い……というか、先程の調理の際に鬼の涙を使った物ですら蒸せていたみたいだしな?
もしかして…効果があったり?
僕は聖水+塩以外にも、他の調味料を試す事にした訳なのだが…?
まさか、効果があるとは思わなかった。
…が、この城内の大きさやこだわりを考えると、それを破壊するほど大きな姿に変化する事はないだろうと踏んでいた。
魔王ディストランゼスが最終決戦で自分の城で待ち構えていた位だし、城の設計も城を破壊しない大きさで留めると思っていた。
だが、その思惑は崩れ去る事になった。
前回の勇者達との決戦の際に、あまりにも呆気なく返り討ちに出来た事で…最終形態になる事はないと思ったのだろう。
「巨大な………何コレ?」
魔王ディストランゼスは、確かに部屋の中の天井を破壊する程に巨大な姿に進化をした。
だが、その姿は…ドラゴンになったというわけでは無く、醜い化け物になったというわけでもない。
……いや、ある意味で言えば…醜いという言葉が当て嵌まるのか?
その姿は、巨大な殻を持つ蝸牛……カタツムリだった。
……というか、魔王の真の姿がこれって……?
この世界の住人ならいざ知らず、日本では雨季になると良く目撃する奴の弱点を僕達が知らないと?
「な、何だ!この気持ち悪い奴は‼︎」
「この…ツノが顔なの⁉︎」
「エスカルゴみたいな見た目だけど…」
「ナメクジではないのか⁉︎」
「うわぁ~気持ち悪い!何なのよ、これ‼︎」
「ウミウシ……とは違うのか?」
……と、勇者達はカタツムリを知らないみたいだった。
紫陽花の葉っぱの常連、雨季にコンクリの壁に引っ付くコレを見た事がないのか?
まぁ…住む場所によったら、見た事がない者もいるか。
勇者エイジの住んでいる地域には、絶対に見掛けないだろうしな。
「お前等……カタツムリを知らんのか?」
「そういえば、図鑑でなら見た事があったわね?」
「私も…でも、実際に見たのは初めてよ。」
「私は母国で良く食べていたけど……こんな姿だったっけ?」
「それって、エスカルゴで全くの別の生き物だぞ。姿形は似ているが…」
「ナメクジなら、対処法は知っているんだが…」
「ナメクジと一緒だ、殻のない奴がナメクジと呼ばれていて、殻がある方がカタツムリだ。」
勇者クラウドは、ナメクジを知っているのに、カタツムリは知らんらしい。
最近では、あまり見る機会がない生き物だからかな?
僕の家の周りには良く見かけたんだけどなぁ…あ、前世の工場があった家の方ね。
「それで…どうやって倒せば良いんだ?」
「どうやってって………地球のカタツムリなら、塩を振り掛ければ小さくはなるが………この世界でも同じとは限らないしなぁ?そもそも、魔王を名乗る者の弱点が塩って?」
……いや、物は試しと言うからなぁ?
僕はストレージに入っている大量の塩を、大量の水と混ぜ合わせた。
それは………そう、塩湖並みの濃度にして………それを魔王ディストランゼウスにぶっかけてみた。
魔王ディストランゼウスは、僕からの攻撃が魔法では無くてただの水だと思って躱わす素振りを見せずにぶっ被った訳なのだが…?
まさか…濃度のある塩水に効果があるとは思わなくて、魔王ディストランゼウスはその大き過ぎる姿がどんどん小さくなって行った。
『な、何なんだこれは⁉︎我が身体が……』
「え?まさか、ただのシャレのつもりでやってみただけなんだが効果があったの……って、考えてみたら僕の作る水って…聖水の様な効果があるから、塩水と言っても聖水以上だから…魔王にも効果があったのか?」
だとしても、聖水は悪霊を祓う聖なる水とはいえ…魔の総大将である魔王に効くものなのか?
バイト中に読んでいたラノベや漫画には、聖水で倒された魔王の話はなかったがなぁ…
フィクションと現実では、違うのかな?
『貴様、我に一体何をしやがった‼︎』
「何って……」
このまま聖水+塩を見守っているのも良いが、どうせそれだけでは倒せないだろう。
………混ぜるか!
僕はそう思って、持って来た調味料を見る。
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魔王も味覚は人間とはあまり変わりが無い……というか、先程の調理の際に鬼の涙を使った物ですら蒸せていたみたいだしな?
もしかして…効果があったり?
僕は聖水+塩以外にも、他の調味料を試す事にした訳なのだが…?
まさか、効果があるとは思わなかった。
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