奇跡の少女セリア〜私は別に特別ではありませんよ〜

アノマロカリス

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第一章 生活の予行練習の章

第五話 ここが異世界だという事を忘れていました・中編

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 「それにしてもセリア嬢さんさぁ~~~、今は幾つなんよ~?」
 「私は15歳になります。」

 前世の世界では、年齢=享年でしたからねぇ。
 私が年齢を話してから、リライザさんとザノーヴァさんが驚いた顔をしている。
 …まぁ無理も無いか、私は生まれてからずっと病院で生活をしていましたし、感染症などの所為で食事が碌に摂れない時もありましたからね。
 私の身体は、一般の15歳の年齢の女の子よりも……いえ、10歳の女の子と同等の体型をしていますね。
 その姿は、中学生の妹の芹那よりも幼い姿をしています。
 なので、年相応に見られない………という意味で驚いている、そう思っていました。

 「セリア嬢さんは、人間族ですよね~?」
 「あ、はい。 そう…なりますね。」

 リーチェ様が言った転身で、私の身体が別の種族に作り替えられている…とかでなければ、人間族だと思います。

 「にゃんにしっては、とぉそぅお~にみえーが~?」
 「それにしては、年相応には見えないと言ってますよ~。」

 ハッキリ言っても良いですよ、私は幼いって…子供の頃から言われなれていますからね。
 病院内での衛生管理の規則で…髪型はスポーツ狩りに近い髪型をしていました。
ショートヘアーよりも短いですね、まぁ…一部の人にしか見られなかったので、大して気にはしておりませんし、身体も細くて頬は痩けています。
 どう見ても、年相応に見られる事はないのですよね。
 …ところが二人の反応は、少し意外な反応を見せました。

 「セリア嬢さんは、成人の人間族の女性よりも大人っぽいですよ~」

 この世界では、16歳が人間族の成人と言われているそうです。
 他の種族に関しては、獣人族と妖精族は、16歳が成人では無いみたいです。
 …それにしても、私が大人っぽいなんて…?
 初めて言われましたけど、この異世界の人間の女性って、相当に幼いのかなぁ?
 なんて思っていたら、ザノーヴァさんが壁に立て掛けていた姿鏡を私の前に持って来ました。
 
 「私は、あまり鏡が好きでは無いんですよねぇ…」
 
 私が鏡を嫌いな理由、それは…自分の見窄らしい姿を見るのが好きでは無いからでした。
 …ところが、鏡を覗くと…なんという事でしょう!
 ショートヘアーの黒髪にスタイルの良い美少女が写っているではありませんか!
 私は部屋を見渡しましたが、この部屋には…リライザさんとザノーヴァさん以外の鏡に写った女性はおりませんでした。

 「まさか、鏡に写っている美少女って………私⁉︎」

 あ、そういえば…?
 リーチェ様との話し合いで転身の話が出た時に、異世界では私の身体を一般人レベルに変えるという話でしたが…?
 えーっと………?
 
 「私って、本来の成長した姿だと、こんな感じになるの⁉︎」

 これには私も驚きました。
 病院内では、あんな見窄らしくて頬が痩けていて、見た目も成長が少し遅いと言われていた妹の芹那よりも身長が小さかったのに。
 今のこの姿を見た姉の芹香せりか芹那せりなが見たら、どういう反応をするのでしょうねぇ?
 もう、会えないのが残念で…でも、今の私の生まれ変わった姿を見ていると…?
 私は思わず、自分の夢にまで描いた理想的な姿を抱き締めながら言いました。

 「あぁ………今の私の姿って、本当にス・キ❤️」

 思わず感動でそんな行動をしていると、リライザさんとザノーヴァさんが思いっきり引いていました。
 私は、前世の姿と現在の姿が全く別物なので、それに感動をしての行動だったのですが…?
 リライザさんとザノーヴァさんにとっては、初めて会った時から私の姿が変わっていないのですから。
 私は二人の視線に対して、笑って誤魔化しました。
 誤解を解く為に、前世の話をする訳にも行かないですしね。

 「ん~と、もぉえだか~?」
 「もう良いか~って聞いとるよ~」
 「はい、もう大丈夫です。」

 私は村の外で、薬草などの採取をするという話をザノーヴァさんに話すと、ザノーヴァさんは少し大きめのナタとダガーを渡して来ました。
 ナタに関しては、草を避けながら歩く為に必要なのは分かりますが…ダガーなんて、何に使うのでしょうか?
 あ、薬草を採取する為の鎌の代わりかな?
 動画でキャンプをする際に、周囲の草を刈り取る際に、鎌という道具を使っている動画を見ました。
 …恐らく、それに使用する為のものでしょう。
 私はまだ、自分の置かれている立場というのを理解してはおりませんでした。
 容姿が変わり、魔法を使い、ナビターという近未来的なマシンっぽいお供がいるにも拘らずにです。

 そしてこの無謀さが、私の居る場所が異世界だという事を知らしめられる事になったのでした。
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