奇跡の少女セリア〜私は別に特別ではありませんよ〜

アノマロカリス

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第一章 生活の予行練習の章

第四話 ここが異世界だという事を忘れていました・前編

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 「どうも、セリアです。 現在私は、私よりも3倍以上大きい猪に森の中で追い掛けられています。」
 
 ………と、急にこんな話をしても混乱しますよね?
 順を追って説明をします。

 ~~~~~数時間前~~~~~

 お店の補修が大体終了しましたので、次は扱う商品を揃えないといけません。
 そう思ってリライザさんに、この周辺で採れる薬草や野草を訪ねました。
 やはり、この村には書物の類は無いみたいで、あるとすれば王国の図書館か冒険者ギルドならあるという話でした。
 ただ問題があり……?
 王国の図書館を使用する場合は、貴族なら閲覧は無料でも平民の場合は使用料を払わなければならない。
 閲覧のみで持ち出しは禁止という事でした。
 そして冒険者ギルドでの閲覧の場合は、一般には閲覧の許可が無くて、冒険者登録をする事により、閲覧は可能という話でした。

 「本を読む為には、王国の図書館は無理かも知れないですね。 使用料が払える金額かも分かりませんし…もう1つの冒険者ギルドの方ですが、冒険者に登録をしないとって…」

 私は冒険者になる気はありません。
 ……が、冒険者になれば…薬品の買い取りや危険箇所の素材採取の依頼を出来るという話です。
 ただ、冒険者になる為には、自身の能力を証明しないといけないという話なので、魔法を使える事を公表すると、良からぬ者の接触があるという話なので…これはパスですね。
 
 「そうなると、地道に山に入ってからナビターに野草の説明をして貰って、集めたりするほかしかないですね。」

 私がお店で販売する目玉商品は、ポーションです。
 この異世界での回復手段は、薬草を煎じて服用するか、すり潰してから傷口に塗るという方法しかないみたいです。
 ただ、薬草の場合…抜いてから日が経つごとに薬効が抜けて行き、最後には枯れて使い道が途絶えるそうです。
 なので私は、決して劣化がしないとは言い切れませんが、液状化にして効果を長持ちさせるという事でポーション作成を思いついたのでした。

 「その前に、ポーションを作る為の機材を揃えなければなりませんが…」

 まぁ、とりあえずはポーションを作る為の薬草を入手するところから始めないといけません。
 道具に関しては、薬草が手に入ってからでも遅くはないのです。
 ………と、楽観的に考えていたあの時の私を殴ってやりたいです。
 道具はすぐに必要でした。
 何故なら、仮に薬草を手に入れたとして…いきなりやって成功するとは思えませんが、少なくとも…ポーション作りの工程を前持ってやっておかないと…いう事を気付いてしまったからです。
 今現在の状況としては、村人達からたまに分けて貰える食糧で何とか食い繋いでいますが、それが毎日という訳ではないので…下手すると、食事抜きの生活が続くかも知れません。
 なので、今すぐにでもお金を稼ぐ術が必要なのです。
 幸いですが、この村には…パン屋と肉屋は存在します。
 ですが、相手も客商売です。
 今迄にお金を稼いだ事が一度もない人間が、後で支払いますので食料を少し分けて下さいと言っても、融通をしてくれるわけがありません。

 「ど、どうすれば良いのかなぁ?」

 ナビターに聞いてみたのですが、ナビターは基本的に特定の物に対しての説明しかして貰えず、ナビターのレベルが上がれば、色々と質問を答えてくれるみたいですが…?
 レベルって、魔物を倒して経験値とかいうものを稼がないといけないんですよね。
 私の魔法には、戦闘向きな魔法がない為に、レベルが上がる要素が一切ありません。
 私は再び、リライザさんのお家を訪ねました。
 するとそこには、狼獣人で猟師のザノーヴァさんがいたのでした。

 「………と、こんな感じ何ですが、どうしたら良いでしょうか?」
 「なふさぁせれ、ばんぞ…でりぐるえんぞなうぃやぁ!」

 私は思い出しました。
 初めてこの地に降り立った時に、村人達を最初に見た時に、話している内容が聞き取れなかった事を。
 その時に話していて理解が出来ない言語で話していたのが、狼獣人のザノーヴァさんだった事を。

 「えーっと………?」

 私はそう言いながら、リライザさんの方を見ました。
 するとリライザさんは、少し困った顔をしながら言いました。

 「んだぁ~ね、ザノーヴァさんさぁ言いたい事は…山に入るにしても、最低限の自衛はあるのかい……そう言うとるんよ~」
 「あの言葉って、そう言う意味だったのですか…」

 ザノーヴァさんの言葉、長くこの村に住んでいれば…いずれは理解出来る日が来るのでしょうか?
 それにしても自衛ですか、そうですよねぇ?
 私のお店で販売するポーションは、ヒールポーションばかりではありません。
 解毒のポーションや麻痺のポーション等を取り扱う予定でもあります。
 そんな中で解毒や麻痺の場合は、かなり毒性の強い物を採取しなければなりません。
 なのに、道具も無しに採取をする…というのは、恐ろしいですよね?
 私の魔法には、回復魔法はありますが…治療魔法はありませんから。

 ただ、この時の私には、もっと肝心で重要なことが頭から抜けていました。
 その事に気づく時には…?
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