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バックれ計画の章
第三十五話
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「リアラ、考えられる時間はどれ位ある?」
「そんなにありませんよ、私が神殿に帰る前までは御決断をして下さらないと…先程の馬鹿王子の案が出来なくなります。」
「馬鹿王子って…リアラが好きで好きで片時も離れたくないと宣言するアレか?」
「他の理由では簡単に却下されるでしょうからね、多分これが一番の有効な方法だと思います。」
私も結構な無茶ぶりを言っている自覚はある。
カイル殿下に王位を捨てろという決断を迫っている訳なのだから。
まぁこの国には第一王子と第一王女以外に第二王子がいるので、第一王子であるカイル殿下が王位を継がなくても第二王子に王位が継承される場合がある。
カイル殿下は真面目な方だ。
自分勝手な王子ならば、自分の望みを優先するだろうが…?
カイル殿下はまず優先すべきは国民の為という理念がある。
なので王位を手放すという行為は、国民を裏切る行為と思って罪悪感が生まれているのだった。
私には護る物なんて何もないからその苦しみは全く解らないんだけどね。
「仮に…リアラがバックレずに旅を完遂するという話だとどうなる?」
「忘れたのですか?騎士団が私や王子を戦わせないように匿われるだけですよ。領土の視察や他国に訪問する時の様な感じになってしまい、馬車に守られていて一切外に出る事が出来ずに魔物の討伐なんて論外…そんな旅をしたいのですか?」
まぁ私は完遂する前にバックレるけどね。
城に戻ってから王子と結婚する為に礼儀作法や王族になる為の勉強なんて真っ平ごめんなので。
「即決が出来ないのであれば、旅の事は諦めて城にいる事をお勧めしますよ。優柔不断な者ほど、いざという決断が出来ずに身を破滅するだけですからね。」
「結構キツイな…」
「私だって神殿の目を掻い潜ってバックレるという事に対しては、命懸けだと思っていますし色々と悩みましたからね。ですがやるとなったら迷っている暇はありませんし、やるなら即決で即行動ですよ。」
「だが…バックレる人生を送るという事は、今後一切は家族に会えなくなるんだろう?」
「カイル殿下には愛せるべき家族がいるのですね。私には愛する家族なんてものは存在しませんので、気持ちは一切分かりませんが…」
「テリガン侯爵家でのリアラの長年による不遇な扱いに関しては書類を読ませて貰って知っている。あれなら確かに僕の立場でもバックレるのには賛成ですぐにでも行動を起こせるが…」
やっぱりこのお坊ちゃんには旅なんか無理ね。
それどころか、あまりにも優柔不断過ぎてバックレた後の生活も何となく予想が出来そうだし…。
「分かりましたカイル殿下、旅の同行は諦めて城にいる事を望んで下さい。貴方の様な方に外での旅は無理ですし、冒険者になって生計を立てる何て事はまず不可能ですよ。」
「な…!」
「今迄のやり取りをしていて分かりました、貴方は家族を愛し過ぎていて別れるのが辛いと駄々を捏ねている子供なんですよ。自分の夢や憧れは語れるけど、それは自分の事を誰かに聞いて貰って気を引きたいが為に…そう取れなくもありません。そんな甘ったるい事を言っている人に旅なんか無理だし、バックレるなんて事もまず無理でしょうからね。そんな甘ちゃんでは城を出て生計を立てるなんてまず無理ですから諦めて下さい。」
これが最後通告として煽る様に言ってみた。
これでも考えが変わらないのであれば…カイル殿下が旅をするというのは叶わないだろう。
「カイル殿下、御決断を…」
長い沈黙の後にカイル殿下は口を開いた。
「分かった、僕は家族を捨てる!」
「その心に迷いはありませんか?」
「迷いが無いと言えば嘘になるが…リアラに言われて目が覚めたよ。僕は国も家族も捨てて生きる道を選択する!」
良かった。
ただの甘ちゃん王子では無かったか。
では次に段取りを話さないとだけど、カイル殿下は何処まで上手く演技が出来るかな?
「そんなにありませんよ、私が神殿に帰る前までは御決断をして下さらないと…先程の馬鹿王子の案が出来なくなります。」
「馬鹿王子って…リアラが好きで好きで片時も離れたくないと宣言するアレか?」
「他の理由では簡単に却下されるでしょうからね、多分これが一番の有効な方法だと思います。」
私も結構な無茶ぶりを言っている自覚はある。
カイル殿下に王位を捨てろという決断を迫っている訳なのだから。
まぁこの国には第一王子と第一王女以外に第二王子がいるので、第一王子であるカイル殿下が王位を継がなくても第二王子に王位が継承される場合がある。
カイル殿下は真面目な方だ。
自分勝手な王子ならば、自分の望みを優先するだろうが…?
カイル殿下はまず優先すべきは国民の為という理念がある。
なので王位を手放すという行為は、国民を裏切る行為と思って罪悪感が生まれているのだった。
私には護る物なんて何もないからその苦しみは全く解らないんだけどね。
「仮に…リアラがバックレずに旅を完遂するという話だとどうなる?」
「忘れたのですか?騎士団が私や王子を戦わせないように匿われるだけですよ。領土の視察や他国に訪問する時の様な感じになってしまい、馬車に守られていて一切外に出る事が出来ずに魔物の討伐なんて論外…そんな旅をしたいのですか?」
まぁ私は完遂する前にバックレるけどね。
城に戻ってから王子と結婚する為に礼儀作法や王族になる為の勉強なんて真っ平ごめんなので。
「即決が出来ないのであれば、旅の事は諦めて城にいる事をお勧めしますよ。優柔不断な者ほど、いざという決断が出来ずに身を破滅するだけですからね。」
「結構キツイな…」
「私だって神殿の目を掻い潜ってバックレるという事に対しては、命懸けだと思っていますし色々と悩みましたからね。ですがやるとなったら迷っている暇はありませんし、やるなら即決で即行動ですよ。」
「だが…バックレる人生を送るという事は、今後一切は家族に会えなくなるんだろう?」
「カイル殿下には愛せるべき家族がいるのですね。私には愛する家族なんてものは存在しませんので、気持ちは一切分かりませんが…」
「テリガン侯爵家でのリアラの長年による不遇な扱いに関しては書類を読ませて貰って知っている。あれなら確かに僕の立場でもバックレるのには賛成ですぐにでも行動を起こせるが…」
やっぱりこのお坊ちゃんには旅なんか無理ね。
それどころか、あまりにも優柔不断過ぎてバックレた後の生活も何となく予想が出来そうだし…。
「分かりましたカイル殿下、旅の同行は諦めて城にいる事を望んで下さい。貴方の様な方に外での旅は無理ですし、冒険者になって生計を立てる何て事はまず不可能ですよ。」
「な…!」
「今迄のやり取りをしていて分かりました、貴方は家族を愛し過ぎていて別れるのが辛いと駄々を捏ねている子供なんですよ。自分の夢や憧れは語れるけど、それは自分の事を誰かに聞いて貰って気を引きたいが為に…そう取れなくもありません。そんな甘ったるい事を言っている人に旅なんか無理だし、バックレるなんて事もまず無理でしょうからね。そんな甘ちゃんでは城を出て生計を立てるなんてまず無理ですから諦めて下さい。」
これが最後通告として煽る様に言ってみた。
これでも考えが変わらないのであれば…カイル殿下が旅をするというのは叶わないだろう。
「カイル殿下、御決断を…」
長い沈黙の後にカイル殿下は口を開いた。
「分かった、僕は家族を捨てる!」
「その心に迷いはありませんか?」
「迷いが無いと言えば嘘になるが…リアラに言われて目が覚めたよ。僕は国も家族も捨てて生きる道を選択する!」
良かった。
ただの甘ちゃん王子では無かったか。
では次に段取りを話さないとだけど、カイル殿下は何処まで上手く演技が出来るかな?
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