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自由なスローライフの章
第六十九話
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「フォルトゥナ様、今回の分のポーションを確認致しました。」
私は指名依頼をそっちのけで…というか面倒なのでポーションを納める事によって回避していた。
ポーションは非常に需要が高いので冒険者ギルド側も無碍にするような事はなかった。
「そういえばフォルトゥナ様、ここ最近にフォルトゥナ様とよく似た方を探し回っているという話を小耳にしました。」
「私を探し回っている?一時期絡まれた冒険者かな?」
「いえ…装いからして神殿の騎士という話でした。」
神殿騎士達が私の事を探している…という事は、偽装した死体がバレたのかな?
じゃなければ私を探そうなんて事はない筈。
「フォルトゥナ様の事を聖女リアラ様と呼ばれていたみたいで…」
「私が聖女に見えますか?」
これはまずいなぁ、人相書きなんか出回った日には1発でバレる。
更にしないとは思うけど、懸賞金なんか掛けられたら街を歩けなくなる。
何とか躱す手立てを考えないといけないわね?
私は家に戻ってからテルミガンに相談した。
「様子からするとマスターの遺体を見破られた可能性が大きいですね。」
「ねぇテルミガン、容姿を変化させる魔法とかある?せめて髪の毛や肌の色を変化する方法が知りたいんだけど…」
「メイク魔法という外見を変える魔法は確かに存在します。ですがワタシは所持してはおりません。」
「取得するにはどうしたら良いのかな?」
「ワタシの中に眠る無限図書から発掘して参ります。ワタシが戻るまでは街には行かずに待っていて欲しいのですが…」
「わかったわ、家から出ないようにしているね。」
ところが…街から離れているこの家を訪れようとしている一団が…
私は指名依頼をそっちのけで…というか面倒なのでポーションを納める事によって回避していた。
ポーションは非常に需要が高いので冒険者ギルド側も無碍にするような事はなかった。
「そういえばフォルトゥナ様、ここ最近にフォルトゥナ様とよく似た方を探し回っているという話を小耳にしました。」
「私を探し回っている?一時期絡まれた冒険者かな?」
「いえ…装いからして神殿の騎士という話でした。」
神殿騎士達が私の事を探している…という事は、偽装した死体がバレたのかな?
じゃなければ私を探そうなんて事はない筈。
「フォルトゥナ様の事を聖女リアラ様と呼ばれていたみたいで…」
「私が聖女に見えますか?」
これはまずいなぁ、人相書きなんか出回った日には1発でバレる。
更にしないとは思うけど、懸賞金なんか掛けられたら街を歩けなくなる。
何とか躱す手立てを考えないといけないわね?
私は家に戻ってからテルミガンに相談した。
「様子からするとマスターの遺体を見破られた可能性が大きいですね。」
「ねぇテルミガン、容姿を変化させる魔法とかある?せめて髪の毛や肌の色を変化する方法が知りたいんだけど…」
「メイク魔法という外見を変える魔法は確かに存在します。ですがワタシは所持してはおりません。」
「取得するにはどうしたら良いのかな?」
「ワタシの中に眠る無限図書から発掘して参ります。ワタシが戻るまでは街には行かずに待っていて欲しいのですが…」
「わかったわ、家から出ないようにしているね。」
ところが…街から離れているこの家を訪れようとしている一団が…
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