23 / 36
第二章
第十三話 苦悩する国王(報告を聞いて計画し始めたようです。)
しおりを挟む
「黒衣の騎士だと⁉」
「はい、その者に騎士団は全滅させられました。」
国王陛下と翔也は、謁見の間で二人だけで話していた。
その話とは、慟哭の森での一件だった。
「その者は…何が目的で⁉」
「目的までは分かりませんでしたが、その場にいた者達を全て殺そうと企んでいた感じとしか…」
「ふむぅ…? 黒衣の騎士と言っておったが、その者の鎧に何か特徴の様な物は無かったか?」
「特徴ですか? 言われてみれば、騎士団の鎧を黒く染めた…という感じでは無かったですね。 どこか禍々しいというか、悪魔を彷彿とさせる様な姿をしていました。」
翔也の話を聞いて、国王陛下は焦りだした。
その話を聞いて連想される答えがあるとすれば、十中八九が魔王に与する者の仕業なのだろうと。
しかし、何故魔王に与する者があんな森に?
考え付くとすれば、あの無能に関係する事だろう位しか思い付かなかった。
「恐らくだが…狙いは騎士団ではなく、翔也殿と飛鳥殿だった可能性があるな!」
「俺達…ですか?」
「異世界人というのはこの世界の者とは違い、独特の…気配を纏っているという話らしいのだ。 そう考えると、魔王に関係する黒衣の騎士があの森に現れた説明が想像出来る。」
翔也は身体を触りながら確認するかのように首を傾げていた。
独特の気配と言われてもピンと来なかったからだ。
「魔王に関係する者が動いたとなると、あまり悠長な事は言ってはおられないな!」
「そうですね、俺達は一刻も早く…戦って強くならないといけませんからね。 ただ、賢斗はともかく華奈があの調子では…」
華奈は慱の死を知ってからはそれ以降、部屋に籠って誰とも会おうとはしない。
唯一心を開いているのは、この国の第二王女のアルカディア位だった。
「なぁに、華奈殿をやる気にさせる方法は無くはない…が、翔也殿にはあまり愉快な話では無いがな。」
「それは…一体どういう事ですか?」
国王は騎士を呼び、華奈を謁見の間に寄越す様に命令した。
慱に関して良い話があると言って。
すると、華奈はアルカディア王女に付き添われる形で謁見の間に現れたのだった。
「お父様、華奈様はまだ万全ではございませんが…」
「確かに、長年一緒に行動を共にした知人の訃報を聞かされたのだから落ち込む理由は分かる。 だが、そんな悠長な事を言っておられない事態が起きたのだ!」
「それは一体…どういう事ですか?」
「翔也殿と飛鳥殿が騎士団を率いて慟哭の森に入った際に、魔王に与すると思われる黒衣の騎士に騎士団は全滅させられて、二人も命を狙われたという話なのだ!」
「な、なんですって⁉」
その話を聞いて華奈は顔を上げて翔也を見ると、翔也は華奈に無言で頷いた。
その後に翔也は華奈に、異世界人はこの世界の者にはない気配を纏っていて、その気配に気付いた魔王の者達が接触して来る可能性があると話した。
「それよりもお父様、慱様に関して良い話があると仰られておりましたが…?」
「その事なんだが、アルカディアは知っていると思うが…この世界には【神々の恩恵】と呼ばれるアイテムがあるのだ。」
「【神々の恩恵】って、純粋な者の願いを叶えるという…あれですか?」
「華奈殿がその【神々の恩恵】を手にし、慱殿の復活を願えば…叶う可能性がある。」
「それで慱を蘇らせる事が出来るのですね‼」
【神々の恩恵】は実在するアイテムだった。
伝承では、幾人の願いを叶えて来たと言われる物なのだが…?
今まで落ち込んでいた華奈の顔が希望に満ちた表情をしていた。
逆に翔也は面白くなさそうな表情を浮かべていた。
「その【神々の恩恵】なのだが、所在はハッキリとした場所は分からず仕舞いなのだが…予想では魔王城にある可能性が非常に高い。」
「確かに…魔王にとっては純粋な者の願いが魔王を滅ぼせなんて願われたら、困るのは魔王でしょうからね。」
「だが、今の状態の翔也殿達が魔王城に赴くのはあまりにも危険過ぎる! なので、戦いを得て経験を積み、レベルを上げる事で魔王を倒す事が出来たのなら…」
その先は言わないでも分かったらしく、華奈はアルカディア王女と共に謁見の間を後にした。
希望に満ちた表情の華奈は、今迄の分を取り戻すかのように行動を起こすみたいだった。
そして再び、国王と翔也の二人が謁見の間に残っていた。
「俺にとって面白くないという話はこれだったのか…」
「安心しろ翔也殿、確かに【神々の恩恵】は存在する物だが…所在はハッキリしておらん!」
「先程は魔王城にあると…?」
「可能性が非常に高いと言っただけで、本当にあるという事は無いだろう。 魔王にしてみれば、そんな不吉な物をいつまでも放って置く筈が無いからな!」
そう…これはあくまでも、華奈に希望をもたらせる為の嘘だった。
今のままでは慱と同様に全く使い物にならない存在になっていた華奈だが、こうして希望を持たせておけば…やる気を起こすのには十分だろうと考えていたからだった。
「さて、翔也殿…これから忙しくなってくるぞ!」
「華奈が元気になった切っ掛けが慱の為というのが気に入りませんが、これでパーティーとしての活動が出来る様になるのは確かですからね。」
「華奈殿に付け入るチャンスは、旅の中で幾らでもあるだろう。 強いては事を仕損じる…という言葉がある通り、あまり急がずに行動を起こしていけば…」
「俺にもチャンスが巡って来るという事か‼」
翔也は意気込みながら、謁見の間を出て行った。
残った国王は、玉座で笑みを浮かべていた。
「今度の勇者は、面白い位に扱いやすいな! だがこれで計画も…」
それから数か月、勇者パーティーは必死に鍛錬をこなして行き…
その後日に、国民達にお披露目が行われるのだった。
「はい、その者に騎士団は全滅させられました。」
国王陛下と翔也は、謁見の間で二人だけで話していた。
その話とは、慟哭の森での一件だった。
「その者は…何が目的で⁉」
「目的までは分かりませんでしたが、その場にいた者達を全て殺そうと企んでいた感じとしか…」
「ふむぅ…? 黒衣の騎士と言っておったが、その者の鎧に何か特徴の様な物は無かったか?」
「特徴ですか? 言われてみれば、騎士団の鎧を黒く染めた…という感じでは無かったですね。 どこか禍々しいというか、悪魔を彷彿とさせる様な姿をしていました。」
翔也の話を聞いて、国王陛下は焦りだした。
その話を聞いて連想される答えがあるとすれば、十中八九が魔王に与する者の仕業なのだろうと。
しかし、何故魔王に与する者があんな森に?
考え付くとすれば、あの無能に関係する事だろう位しか思い付かなかった。
「恐らくだが…狙いは騎士団ではなく、翔也殿と飛鳥殿だった可能性があるな!」
「俺達…ですか?」
「異世界人というのはこの世界の者とは違い、独特の…気配を纏っているという話らしいのだ。 そう考えると、魔王に関係する黒衣の騎士があの森に現れた説明が想像出来る。」
翔也は身体を触りながら確認するかのように首を傾げていた。
独特の気配と言われてもピンと来なかったからだ。
「魔王に関係する者が動いたとなると、あまり悠長な事は言ってはおられないな!」
「そうですね、俺達は一刻も早く…戦って強くならないといけませんからね。 ただ、賢斗はともかく華奈があの調子では…」
華奈は慱の死を知ってからはそれ以降、部屋に籠って誰とも会おうとはしない。
唯一心を開いているのは、この国の第二王女のアルカディア位だった。
「なぁに、華奈殿をやる気にさせる方法は無くはない…が、翔也殿にはあまり愉快な話では無いがな。」
「それは…一体どういう事ですか?」
国王は騎士を呼び、華奈を謁見の間に寄越す様に命令した。
慱に関して良い話があると言って。
すると、華奈はアルカディア王女に付き添われる形で謁見の間に現れたのだった。
「お父様、華奈様はまだ万全ではございませんが…」
「確かに、長年一緒に行動を共にした知人の訃報を聞かされたのだから落ち込む理由は分かる。 だが、そんな悠長な事を言っておられない事態が起きたのだ!」
「それは一体…どういう事ですか?」
「翔也殿と飛鳥殿が騎士団を率いて慟哭の森に入った際に、魔王に与すると思われる黒衣の騎士に騎士団は全滅させられて、二人も命を狙われたという話なのだ!」
「な、なんですって⁉」
その話を聞いて華奈は顔を上げて翔也を見ると、翔也は華奈に無言で頷いた。
その後に翔也は華奈に、異世界人はこの世界の者にはない気配を纏っていて、その気配に気付いた魔王の者達が接触して来る可能性があると話した。
「それよりもお父様、慱様に関して良い話があると仰られておりましたが…?」
「その事なんだが、アルカディアは知っていると思うが…この世界には【神々の恩恵】と呼ばれるアイテムがあるのだ。」
「【神々の恩恵】って、純粋な者の願いを叶えるという…あれですか?」
「華奈殿がその【神々の恩恵】を手にし、慱殿の復活を願えば…叶う可能性がある。」
「それで慱を蘇らせる事が出来るのですね‼」
【神々の恩恵】は実在するアイテムだった。
伝承では、幾人の願いを叶えて来たと言われる物なのだが…?
今まで落ち込んでいた華奈の顔が希望に満ちた表情をしていた。
逆に翔也は面白くなさそうな表情を浮かべていた。
「その【神々の恩恵】なのだが、所在はハッキリとした場所は分からず仕舞いなのだが…予想では魔王城にある可能性が非常に高い。」
「確かに…魔王にとっては純粋な者の願いが魔王を滅ぼせなんて願われたら、困るのは魔王でしょうからね。」
「だが、今の状態の翔也殿達が魔王城に赴くのはあまりにも危険過ぎる! なので、戦いを得て経験を積み、レベルを上げる事で魔王を倒す事が出来たのなら…」
その先は言わないでも分かったらしく、華奈はアルカディア王女と共に謁見の間を後にした。
希望に満ちた表情の華奈は、今迄の分を取り戻すかのように行動を起こすみたいだった。
そして再び、国王と翔也の二人が謁見の間に残っていた。
「俺にとって面白くないという話はこれだったのか…」
「安心しろ翔也殿、確かに【神々の恩恵】は存在する物だが…所在はハッキリしておらん!」
「先程は魔王城にあると…?」
「可能性が非常に高いと言っただけで、本当にあるという事は無いだろう。 魔王にしてみれば、そんな不吉な物をいつまでも放って置く筈が無いからな!」
そう…これはあくまでも、華奈に希望をもたらせる為の嘘だった。
今のままでは慱と同様に全く使い物にならない存在になっていた華奈だが、こうして希望を持たせておけば…やる気を起こすのには十分だろうと考えていたからだった。
「さて、翔也殿…これから忙しくなってくるぞ!」
「華奈が元気になった切っ掛けが慱の為というのが気に入りませんが、これでパーティーとしての活動が出来る様になるのは確かですからね。」
「華奈殿に付け入るチャンスは、旅の中で幾らでもあるだろう。 強いては事を仕損じる…という言葉がある通り、あまり急がずに行動を起こしていけば…」
「俺にもチャンスが巡って来るという事か‼」
翔也は意気込みながら、謁見の間を出て行った。
残った国王は、玉座で笑みを浮かべていた。
「今度の勇者は、面白い位に扱いやすいな! だがこれで計画も…」
それから数か月、勇者パーティーは必死に鍛錬をこなして行き…
その後日に、国民達にお披露目が行われるのだった。
12
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
消息不明になった姉の財産を管理しろと言われたけど意味がわかりません
紫楼
ファンタジー
母に先立たれ、木造アパートで一人暮らして大学生の俺。
なぁんにも良い事ないなってくらいの地味な暮らしをしている。
さて、大学に向かうかって玄関開けたら、秘書って感じのスーツ姿のお姉さんが立っていた。
そこから俺の不思議な日々が始まる。
姉ちゃん・・・、あんた一体何者なんだ。
なんちゃってファンタジー、現実世界の法や常識は無視しちゃってます。
十年くらい前から頭にあったおバカ設定なので昇華させてください。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達より強いジョブを手に入れて無双する!
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚。
ネット小説やファンタジー小説が好きな少年、洲河 慱(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りに雑談をしていると突然魔法陣が現れて光に包まれて…
幼馴染達と一緒に救世主召喚でテルシア王国に召喚され、幼馴染達は【勇者】【賢者】【剣聖】【聖女】という素晴らしいジョブを手に入れたけど、僕はそれ以上のジョブと多彩なスキルを手に入れた。
王宮からは、過去の勇者パーティと同じジョブを持つ幼馴染達が世界を救うのが掟と言われた。
なら僕は、夢にまで見たこの異世界で好きに生きる事を選び、幼馴染達とは別に行動する事に決めた。
自分のジョブとスキルを駆使して無双する、魔物と魔法が存在する異世界ファンタジー。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つ物なのかな?」で、慱が本来の力を手に入れた場合のもう1つのパラレルストーリー。
11月14日にHOT男性向け1位になりました。
応援、ありがとうございます!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる