15 / 81
第三章 魔法道具店の開店迄のクエスト
第一話 新天地・ベルシュナーデ王国
しおりを挟む
バーンシュタット魔法道具店を開店する1年前…私は曽祖母のグランマの部屋で最後の書物を読み終えた。
「やっと…読み終えたわ。」
「お疲れ様です。」
ブリオッシュは私に新たな紅茶を入れ直してくれた。
ブリオッシュについては…もうツッコむのは辞めた。
手が無いのに炊事洗濯も完璧にこなしてくれるのだけれど、気が付いたり…振り向けば用意が出来ていたりする。
本を読むフリをしながら観察をしていたりしていたが、私の視線に気付いて話を振って視線を別の方向に反らした一瞬で仕事を終わらせていたりする。
だからどうやって仕事を終わらせられるのかが全く分からなかった。
まぁ、グランマが創り出した物だから普通の箒ではないというのは分かり切っているんだけど、全てが全くの謎だった。
「レオナリア様、言葉遣いが戻っておりますよ。」
「あ…そうね、長年の習慣は簡単に変えられないものね。」
新天地で新たなスタートをする為に、私はブリオッシュから日常生活で必要な事を学んでいた。
その中には話し方や立ち振る舞い等があった。
話し方はあまり丁寧な言葉で応対すると、周りから舐められたり、下に見られる傾向があるみたい。
私の話し方は貴族に嗜みで身に付けた…訳ではなく、少しでも口答えをしようものなら暴力を振るわれる為に…常に顔色を伺いながら身に付いた物だった。
言葉遣いや丁寧語を全くしてこなかったルーナリアが羨ましいと初めて思った。
立ち振る舞いに関しては、堂々と胸を張るものであって…小さく畏まる様な立ち振る舞いはダメだという話だった。
これも…常に暴力を振るう両親の所為で横柄な態度というのは出来なかった。
屋敷や部屋ではあまり目立たず、身を縮こませて物静かにやり過ごすという風に生活をしていたので、これも治るまでに結構な時間が掛かった。
「だいぶ良くなったと思いますが…今はこれで良いでしょう。 後は街や冒険者ギルド内で他の者達を見て学ぶとしましょう。」
ブリオッシュは…結構スパルタだった。
今では私もかなり出来る様になっていたのでこんな風に軽い感じになったけど、初めの頃は…思い出したく無いのでいずれ話す事にします。
私は準備を整えてから箒に乗ってベルシュナーデ王国に向かった。
そしてベルシュナーデ王国の門番が見える位置から離れた場所に降り立って、歩いて王国に向かって行った。
ブリオッシュは箒から杖の形に変化して貰った。
流石に街中でも無いのに箒を持っているのはおかしいと思うからだった。
私は門を通る際に通行税を支払った。
「通行税で銀貨2枚は痛いなぁ…」
「冒険者ギルドに登録して、ギルドカードを発行されれば通行時は免除されるんですけどね。」
この世界の通貨は銅貨→銀貨→金貨→白金貨の順になっており、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨1000枚で金貨1枚、金貨10枚で白金貨1枚になる。
銅貨1枚で平民が食べる硬いパンが買える。
安い宿なら銅貨20枚から40枚弱で泊まれるんだけど、食事は別になる。
「宿屋を決める方が先かなぁ?」
「いえ、先に冒険者ギルドで登録を済ませましょう。 その後で雑貨屋に行って品物を売れば少しは路銀の足しになると思います。」
私が屋敷から持ち出せた金額はあまり無い。
残りは銀貨2枚と銅貨が50枚程度だった。
依頼を達成して早く稼がないと…私はそう思って街中で割と大きな建物の冒険者ギルドに入るのだった。
だけど…登録する前にちょっとしたアクシデントが発生するのだった。
「やっと…読み終えたわ。」
「お疲れ様です。」
ブリオッシュは私に新たな紅茶を入れ直してくれた。
ブリオッシュについては…もうツッコむのは辞めた。
手が無いのに炊事洗濯も完璧にこなしてくれるのだけれど、気が付いたり…振り向けば用意が出来ていたりする。
本を読むフリをしながら観察をしていたりしていたが、私の視線に気付いて話を振って視線を別の方向に反らした一瞬で仕事を終わらせていたりする。
だからどうやって仕事を終わらせられるのかが全く分からなかった。
まぁ、グランマが創り出した物だから普通の箒ではないというのは分かり切っているんだけど、全てが全くの謎だった。
「レオナリア様、言葉遣いが戻っておりますよ。」
「あ…そうね、長年の習慣は簡単に変えられないものね。」
新天地で新たなスタートをする為に、私はブリオッシュから日常生活で必要な事を学んでいた。
その中には話し方や立ち振る舞い等があった。
話し方はあまり丁寧な言葉で応対すると、周りから舐められたり、下に見られる傾向があるみたい。
私の話し方は貴族に嗜みで身に付けた…訳ではなく、少しでも口答えをしようものなら暴力を振るわれる為に…常に顔色を伺いながら身に付いた物だった。
言葉遣いや丁寧語を全くしてこなかったルーナリアが羨ましいと初めて思った。
立ち振る舞いに関しては、堂々と胸を張るものであって…小さく畏まる様な立ち振る舞いはダメだという話だった。
これも…常に暴力を振るう両親の所為で横柄な態度というのは出来なかった。
屋敷や部屋ではあまり目立たず、身を縮こませて物静かにやり過ごすという風に生活をしていたので、これも治るまでに結構な時間が掛かった。
「だいぶ良くなったと思いますが…今はこれで良いでしょう。 後は街や冒険者ギルド内で他の者達を見て学ぶとしましょう。」
ブリオッシュは…結構スパルタだった。
今では私もかなり出来る様になっていたのでこんな風に軽い感じになったけど、初めの頃は…思い出したく無いのでいずれ話す事にします。
私は準備を整えてから箒に乗ってベルシュナーデ王国に向かった。
そしてベルシュナーデ王国の門番が見える位置から離れた場所に降り立って、歩いて王国に向かって行った。
ブリオッシュは箒から杖の形に変化して貰った。
流石に街中でも無いのに箒を持っているのはおかしいと思うからだった。
私は門を通る際に通行税を支払った。
「通行税で銀貨2枚は痛いなぁ…」
「冒険者ギルドに登録して、ギルドカードを発行されれば通行時は免除されるんですけどね。」
この世界の通貨は銅貨→銀貨→金貨→白金貨の順になっており、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨1000枚で金貨1枚、金貨10枚で白金貨1枚になる。
銅貨1枚で平民が食べる硬いパンが買える。
安い宿なら銅貨20枚から40枚弱で泊まれるんだけど、食事は別になる。
「宿屋を決める方が先かなぁ?」
「いえ、先に冒険者ギルドで登録を済ませましょう。 その後で雑貨屋に行って品物を売れば少しは路銀の足しになると思います。」
私が屋敷から持ち出せた金額はあまり無い。
残りは銀貨2枚と銅貨が50枚程度だった。
依頼を達成して早く稼がないと…私はそう思って街中で割と大きな建物の冒険者ギルドに入るのだった。
だけど…登録する前にちょっとしたアクシデントが発生するのだった。
111
あなたにおすすめの小説
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
【完結済】王女に夢中な婚約者様、さようなら 〜自分を取り戻したあとの学園生活は幸せです! 〜
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
王立学園への入学をきっかけに、領地の屋敷から王都のタウンハウスへと引っ越した、ハートリー伯爵家の令嬢ロザリンド。婚約者ルパートとともに始まるはずの学園生活を楽しみにしていた。
けれど現実は、王女殿下のご機嫌を取るための、ルパートからの理不尽な命令の連続。
「かつらと黒縁眼鏡の着用必須」「王女殿下より目立つな」「見目の良い男性、高位貴族の子息らと会話をするな」……。
ルパートから渡された「禁止事項一覧表」に縛られ、ロザリンドは期待とは真逆の、暗黒の学園生活を送ることに。
そんな日々の中での唯一の救いとなったのは、友人となってくれた冷静で聡明な公爵令嬢、ノエリスの存在だった。
学期末、ロザリンドはついにルパートの怒りを買い、婚約破棄を言い渡される。
けれど、深く傷つきながら長期休暇を迎えたロザリンドのもとに届いたのは、兄の友人であり王国騎士団に属する公爵令息クライヴからの婚約の申し出だった。
暗黒の一学期が嘘のように、幸せな長期休暇を過ごしたロザリンド。けれど新学期を迎えると、エメライン王女が接触してきて……。
※10万文字超えそうなので長編に変更します。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
【完結】あなたに抱きしめられたくてー。
彩華(あやはな)
恋愛
細い指が私の首を絞めた。泣く母の顔に、私は自分が生まれてきたことを後悔したー。
そして、母の言われるままに言われ孤児院にお世話になることになる。
やがて学園にいくことになるが、王子殿下にからまれるようになり・・・。
大きな秘密を抱えた私は、彼から逃げるのだった。
同時に母の事実も知ることになってゆく・・・。
*ヤバめの男あり。ヒーローの出現は遅め。
もやもや(いつもながら・・・)、ポロポロありになると思います。初めから重めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる