6 / 12
第五話
しおりを挟む
「セレナ! お前に2つの選択権を与える。 1つは王国に引き渡されるか、2つ目は俺達の為に身を捧げるかだ‼」
この男は何を言っているんだろう?
そんなもの、どっちもお断りに決まっているじゃない!
そんな事も解らないのかしら?
何故この様な事が起きているかというと、2時間前に遡る。
~~~~~2時間前~~~~~
あれから1週間が過ぎた。
畑の作物も結界と豊穣の恵みの効果により、虫に食われる事も無く実もしっかりと品質が良い形になっていた。
なにより豊穣の恵みという効果は、作物がしっかり育つだけではなく…成長も著しく早かった。
なのでそれ等の作物を収穫してから収納魔法に入れた。
「明らかに村で購入した野菜より品質が良いわね。」
《いや、良すぎるでしょ。》
確かにカロナック王国にいた時に売られていた野菜より遥かにぷっくりと実が詰まっている。
カロナック王国で売られていた野菜は、細くは無かったがここまで太くも無かった。
野菜は好きだし、毎日食べていても多少は飽きても食べれない訳ではない。
収納魔法に入れておけば時間が停止する為に鮮度は良い状態のままに保ってくれる。
だけど問題は数だった。
豊穣の恵みの効果で、収穫したその場からもう芽を出している。
このまま育てて行けば、一生食べても減る事は無い…けど、野菜だけでは物足りない。
私は村に持って行って、チーズや肉と交換しようと思っていた。
《セレナなら、ボアとかブルとかの魔物は狩れるでしょ?》
「狩れるし解体も出来るけどね。 でもこの山にはそれらはいないみたいだし、いるのは村の反対側に出没するらしいから、別に無理して捕まえる必要はないからね。」
街と違って村では物々交換なので、あまりお金は使わない。
全く使わない訳ではないけど、村ではそれ程金の価値は無い。
《ちょっとセレナ、村人達の前で収納魔法を披露するのは感心しないわよ!》
「あ、そうね。 魔法自体が珍しい物だから…けど、箱を持って移動するのは…」
《セレナは召喚魔法が使えるのよね? 馬型の召喚生物はいないの?》
「えっと…ユニコーンが。」
《さすがにユニコーンは荷馬車の代わりにしたら怒るわよ?》
ユニコーンは清き乙女を乗せて駆ける神馬と言われている。
そんなユニコーンに馬車を引けとか命令したら、さすがに怒るか。
「他にはペガサスがいるけど?」
《それも神話で出て来る神馬でしょう? 確かに馬車を引く馬ではあるけど、こんな場所でペガサスを出していたらあっという間に噂が広まるわよ!》
「だとすると…バイコーン。」
《それは見掛けは馬だけど、魔物に分類されるわよ。》
「なら、ギガントウォーリアフェーズは?」
《それは魔獣でしょ! まぁ、見掛けはバイコーンに比べたら少し大きい立派な馬に見えなくはないけど…》
私はギガントウォーリアフェーズを召喚した。
見掛けは馬なんだけど、赤兎馬と呼ばれる大型の馬で馬車を引く馬にしては少し大きすぎた。
だけど、この大陸ではあまり見かけない馬なので誤魔化せるかな?
《それで、馬車はどうするの?》
「馬車ならカロナック王国から脱出する際に頂戴した物があるから、それを使う。」
私は収納魔法から荷車を取り出した。
それにギガントウォーリアフェーズを組み合わせたら、ちょっとした商人の馬車に早変わりになっていた。
《色々ツッコみたい所はあるけど、とりあえずはこれで良いかもね。》
私は荷台に収穫した野菜を木箱に移してから出発した。
馬車での移動中に聖女の加護によって魔物と出くわす事はあまりない。
だけど全く出遭わないという訳ではないんだけど、ギガントウォーリアフェーズが威圧を放ちながら走っているので並みの魔物では向かって来るという事は無かった。
私は順調に進んで行き、2時間後には村に辿り着いていた。
「こんにちは!」
「おぉ、セーレナリアさん。」
以前立ち寄った時に私はセーレナリアという偽名を作った。
全く違う名前で名乗ったりすると、呼ばれた時に気付かない恐れがあったので、本名を少し捩ったのだった。
「今日はどんな用大、お嬢ちゃん!」
「山で育てていた野菜を持って来たんだけど、チーズや加工肉と交換して欲しくて…」
「どれどれ…って、立派に育っているじゃないか! というか、以前この村に来たのは1週間前だったよな?」
「山では育ちが良いみたい。 苗を植えてから畑で育てるより早く育ったみたいで…」
しまった、豊穣の恵みの効果は成長スピードが異常な事を忘れていた。
誤魔化せるかな?
「村の畑と山だとこうまで育ちが違うのか…」
「これは見事ね! アタイ達では山は危険で入れないからね。」
上手く誤魔化す事が出来たみたい。
私はチーズと加工肉を野菜と交換してから周囲を見渡すと、貴族馬車が村の広場に停車しているのが見えた。
「あぁ、あの馬車かい? 今この村に貴族様がいらしていてな…」
「なんか浮かない顔ですね?」
村に貴族が来る事は滅多にない。
貴族が村に来る場合は村の特産品目当てに来て、理不尽な要求を押し付けて安く買い叩いて奪って行くという横暴な輩が多い。
「どんな貴族が来ているんですか?」
「ヴィシュランティス男爵というカロナック王国の貴族様らしい。何をしに来たのか?」
「え?」
ヴィシュランティスといえば、私の家族の事だ。
とはいっても、あの家の者達と私には家族の情という物は殆ど無い。
準男爵時代から私は無下に扱われて奴隷の様な暮らしをしていたし、私が聖女に任命されてからは家が男爵に格上げして私の事を放っておいて好き放題をしていた。
てっきりカロナック王国が壊滅した際に一緒に滅んだのかと思っていたけど、領地に逃げていて難を逃れたんだろう。
男爵の領地は、カロナック王国より離れた場所にあるからだ。
「私は貴族には関わりたくないので、早めに退散しますね。」
「その方が良いだろうな、また収穫したら今度は魚と交換してやるぞい!」
私は馬車の方に向かって歩いていた。
ところが私の馬車の所に男がギガントウォーリアフェーズを見て頷いていた。
「これは貴様の馬か?」
「はい、私の馬ですが何か?」
「この馬は中々気に入った! これを譲れ!」
「お断り致します、大事な仲間なので…」
間違いない、私の知っている頃の姿とは見違える位に肥えているが間違いなく父親だ。
私は関わりたくなくてすぐにこの場を退散しようとした。
ところが、この男のしつこさは並大抵ではなかった。
「俺は貴族だぞ‼」
「だから何です?」
「貴族に逆らってただで済むと思っているのか‼」
「貴方は男爵とお聞きしましたが、私はAランク冒険者で伯爵の地位を得ています。 男爵風情が伯爵の爵位を持つ者に逆らってただで済むと思っているのですか?」
ヴィシュランティス男爵は黙って項垂れていた。
…というか、スカーフで顔半分を隠しているとはいえ…自分の娘と面等向かって話していて気付かないのかな?
まぁ、この男にとって私はこの程度の存在なんでしょう。
私はその場を去ろうとすると、背後にいた者の気配に気付かずに…その者は私のスカーフを奪い取った。
「貴様は…セレナ‼」
「あ、バレた。」
ちなみにスカーフを奪い取ったのは、私の姉のクローラだった。
「声を聞いていて何か違和感があったのよね。」
「セレナ…これは何て都合が良いんだ‼」
ヴィシュランティス男爵は大声で歓喜しながら笑っていた。
どうみても、これから起きるのは厄介事でしかない。
そして冒頭に戻り…選択肢を投げ掛けられるのだが?
さて、どうしようかな?
この男は何を言っているんだろう?
そんなもの、どっちもお断りに決まっているじゃない!
そんな事も解らないのかしら?
何故この様な事が起きているかというと、2時間前に遡る。
~~~~~2時間前~~~~~
あれから1週間が過ぎた。
畑の作物も結界と豊穣の恵みの効果により、虫に食われる事も無く実もしっかりと品質が良い形になっていた。
なにより豊穣の恵みという効果は、作物がしっかり育つだけではなく…成長も著しく早かった。
なのでそれ等の作物を収穫してから収納魔法に入れた。
「明らかに村で購入した野菜より品質が良いわね。」
《いや、良すぎるでしょ。》
確かにカロナック王国にいた時に売られていた野菜より遥かにぷっくりと実が詰まっている。
カロナック王国で売られていた野菜は、細くは無かったがここまで太くも無かった。
野菜は好きだし、毎日食べていても多少は飽きても食べれない訳ではない。
収納魔法に入れておけば時間が停止する為に鮮度は良い状態のままに保ってくれる。
だけど問題は数だった。
豊穣の恵みの効果で、収穫したその場からもう芽を出している。
このまま育てて行けば、一生食べても減る事は無い…けど、野菜だけでは物足りない。
私は村に持って行って、チーズや肉と交換しようと思っていた。
《セレナなら、ボアとかブルとかの魔物は狩れるでしょ?》
「狩れるし解体も出来るけどね。 でもこの山にはそれらはいないみたいだし、いるのは村の反対側に出没するらしいから、別に無理して捕まえる必要はないからね。」
街と違って村では物々交換なので、あまりお金は使わない。
全く使わない訳ではないけど、村ではそれ程金の価値は無い。
《ちょっとセレナ、村人達の前で収納魔法を披露するのは感心しないわよ!》
「あ、そうね。 魔法自体が珍しい物だから…けど、箱を持って移動するのは…」
《セレナは召喚魔法が使えるのよね? 馬型の召喚生物はいないの?》
「えっと…ユニコーンが。」
《さすがにユニコーンは荷馬車の代わりにしたら怒るわよ?》
ユニコーンは清き乙女を乗せて駆ける神馬と言われている。
そんなユニコーンに馬車を引けとか命令したら、さすがに怒るか。
「他にはペガサスがいるけど?」
《それも神話で出て来る神馬でしょう? 確かに馬車を引く馬ではあるけど、こんな場所でペガサスを出していたらあっという間に噂が広まるわよ!》
「だとすると…バイコーン。」
《それは見掛けは馬だけど、魔物に分類されるわよ。》
「なら、ギガントウォーリアフェーズは?」
《それは魔獣でしょ! まぁ、見掛けはバイコーンに比べたら少し大きい立派な馬に見えなくはないけど…》
私はギガントウォーリアフェーズを召喚した。
見掛けは馬なんだけど、赤兎馬と呼ばれる大型の馬で馬車を引く馬にしては少し大きすぎた。
だけど、この大陸ではあまり見かけない馬なので誤魔化せるかな?
《それで、馬車はどうするの?》
「馬車ならカロナック王国から脱出する際に頂戴した物があるから、それを使う。」
私は収納魔法から荷車を取り出した。
それにギガントウォーリアフェーズを組み合わせたら、ちょっとした商人の馬車に早変わりになっていた。
《色々ツッコみたい所はあるけど、とりあえずはこれで良いかもね。》
私は荷台に収穫した野菜を木箱に移してから出発した。
馬車での移動中に聖女の加護によって魔物と出くわす事はあまりない。
だけど全く出遭わないという訳ではないんだけど、ギガントウォーリアフェーズが威圧を放ちながら走っているので並みの魔物では向かって来るという事は無かった。
私は順調に進んで行き、2時間後には村に辿り着いていた。
「こんにちは!」
「おぉ、セーレナリアさん。」
以前立ち寄った時に私はセーレナリアという偽名を作った。
全く違う名前で名乗ったりすると、呼ばれた時に気付かない恐れがあったので、本名を少し捩ったのだった。
「今日はどんな用大、お嬢ちゃん!」
「山で育てていた野菜を持って来たんだけど、チーズや加工肉と交換して欲しくて…」
「どれどれ…って、立派に育っているじゃないか! というか、以前この村に来たのは1週間前だったよな?」
「山では育ちが良いみたい。 苗を植えてから畑で育てるより早く育ったみたいで…」
しまった、豊穣の恵みの効果は成長スピードが異常な事を忘れていた。
誤魔化せるかな?
「村の畑と山だとこうまで育ちが違うのか…」
「これは見事ね! アタイ達では山は危険で入れないからね。」
上手く誤魔化す事が出来たみたい。
私はチーズと加工肉を野菜と交換してから周囲を見渡すと、貴族馬車が村の広場に停車しているのが見えた。
「あぁ、あの馬車かい? 今この村に貴族様がいらしていてな…」
「なんか浮かない顔ですね?」
村に貴族が来る事は滅多にない。
貴族が村に来る場合は村の特産品目当てに来て、理不尽な要求を押し付けて安く買い叩いて奪って行くという横暴な輩が多い。
「どんな貴族が来ているんですか?」
「ヴィシュランティス男爵というカロナック王国の貴族様らしい。何をしに来たのか?」
「え?」
ヴィシュランティスといえば、私の家族の事だ。
とはいっても、あの家の者達と私には家族の情という物は殆ど無い。
準男爵時代から私は無下に扱われて奴隷の様な暮らしをしていたし、私が聖女に任命されてからは家が男爵に格上げして私の事を放っておいて好き放題をしていた。
てっきりカロナック王国が壊滅した際に一緒に滅んだのかと思っていたけど、領地に逃げていて難を逃れたんだろう。
男爵の領地は、カロナック王国より離れた場所にあるからだ。
「私は貴族には関わりたくないので、早めに退散しますね。」
「その方が良いだろうな、また収穫したら今度は魚と交換してやるぞい!」
私は馬車の方に向かって歩いていた。
ところが私の馬車の所に男がギガントウォーリアフェーズを見て頷いていた。
「これは貴様の馬か?」
「はい、私の馬ですが何か?」
「この馬は中々気に入った! これを譲れ!」
「お断り致します、大事な仲間なので…」
間違いない、私の知っている頃の姿とは見違える位に肥えているが間違いなく父親だ。
私は関わりたくなくてすぐにこの場を退散しようとした。
ところが、この男のしつこさは並大抵ではなかった。
「俺は貴族だぞ‼」
「だから何です?」
「貴族に逆らってただで済むと思っているのか‼」
「貴方は男爵とお聞きしましたが、私はAランク冒険者で伯爵の地位を得ています。 男爵風情が伯爵の爵位を持つ者に逆らってただで済むと思っているのですか?」
ヴィシュランティス男爵は黙って項垂れていた。
…というか、スカーフで顔半分を隠しているとはいえ…自分の娘と面等向かって話していて気付かないのかな?
まぁ、この男にとって私はこの程度の存在なんでしょう。
私はその場を去ろうとすると、背後にいた者の気配に気付かずに…その者は私のスカーフを奪い取った。
「貴様は…セレナ‼」
「あ、バレた。」
ちなみにスカーフを奪い取ったのは、私の姉のクローラだった。
「声を聞いていて何か違和感があったのよね。」
「セレナ…これは何て都合が良いんだ‼」
ヴィシュランティス男爵は大声で歓喜しながら笑っていた。
どうみても、これから起きるのは厄介事でしかない。
そして冒頭に戻り…選択肢を投げ掛けられるのだが?
さて、どうしようかな?
1
あなたにおすすめの小説
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
婚約者として五年間尽くしたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる