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プロローグ
異世界召喚
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「慱、今回は何処に行ったんだい?」
「今回は佐戸山県の尾上山の頂上に行って来た。」
「1人で行ったの?」
「華奈、それは聞かないでやるなよ…」
「慱って、本当にサバイバルとかキャンプとか天体観測が本当に好きだよね?」
僕の名前は、洲河 慱。
僕達、幼馴染はバイトの無い日に学校帰りにコンビニで飲料水や菓子を買って馴染みの公園で雑談をするのが日課になっている。
幼馴染達は、イケメンの翔也、美少女の華奈、学年主席の賢斗、美形で剣術の有段者の飛鳥の4人だ。
「そういえば、慱は今日はバイトはないの?」
「そんな毎日はバイトは無いよ。 僕がやっているバイトは週に7日さ…」
「それ、ほぼ毎日じゃん。」
「以前は、清掃やコンビニをやっていたけど、現在は料理屋だけに絞ったよ。」
「料理屋って…今何件やっているの?」
「和洋折衷…何でも御座れよ。」
「慱は凄いね…ボクには真似出来そうにないよ。」
「飛鳥は女子力皆無だもんね…見た目と性別以外はほぼ男だし、胸が無かったら女子とは思えな…って、居合刀を抜くな!」
「刃は無いから斬れないけど、刃先は鋭いんだよ~」
僕等はいつもの通り、冗談を言い合いながら過ごしていた。
僕の趣味は、ネット小説やファンタジー小説を読む事だけど、他にもキャンプやサバイバルも好きでやっている。
今回は山の上でキャンプのついでに、流星群を見に行っていた。
「流星群を直に見るとどんな感じなんだ?」
「満点の星空に手が届きそうなくらいに近く感じて、流れる星はまるでシャワーの様に空を流れていて、隣にいた子の瞳に映る星が輝いて見えるんだ。」
「慱…1人だったんだよな?」
「翔也、それは聞かないでくれ…華奈が焼くから。」
「慱、どういう事? 1人だったんだよね?」
「この新製品…中々美味いなぁ。」
「星や星座か…それなりに知識程度にはあるけど、本気でのめり込む事は無いかな…」
「だから学年主席止まりなんだよ。 もう少し視野を広げようよw」
「バイトやキャンプに行っているのに、本当にいつ勉強しているんだか…それで全国模試を1位だから腹が立つ!」
「ごめん賢斗。秀才の君と違って僕は天才だからさ…」
髪をかき上げながら賢斗にニヤつけて見せた。
賢斗にこういう行動をすると、ムキになる顔が好きだった。
実際は賢斗だって頭は良い。
僕を抜かせば…賢斗も全国模試は2位だけど、全国模試1位の僕と少し差が開いていた。
「あ、そうだ! 皆は来週の日曜日に予定はある?」
「日曜日か…俺は部活の助っ人があるが、断ろうと思えば断れるよ。」
「私は特に予定はないかな?」
「ボクもその日は午前中に練習くらい。」
「僕も塾は休みだから家で勉強しようと思ってたくらいだから。」
「なら、来週の日曜日は僕に付き合ってくれよ!」
「別に良いが、何があるんだ?」
「両親と瑠香の7回忌だから…」
「「「「あ!」」」」
僕の両親と妹の瑠香は、7年前の交通事故で他界した。
それ以来、僕は1人で生活をしているのだ。
「もう、7年か…」
「それでか、親父やお袋が慌ただしかったのは…」
「もちろん、最優先に行くね。」
「ボクも優先するよ!」
僕の両親は、駆け落ち同然で結婚をした。
互いの両親からは勘当されて、亡くなった時も両親の親や親戚は一切来なかった。
だけど両親は、自治会や地域の会合には必ず参加していたので、それなりに人気があった。
両親の親や親戚の代わりに、近所の人や地域に住んでいる人達が葬儀に来ていた。
翔也の両親が慌ただしいのは、僕の父さんが翔也の会社の共同経営者だったからだ。
「他には…あ、病院行かないといけなかったんだ。」
僕はそう言うと、皆は黙り込んだ。
7年前の事件で僕の体は、重度の重傷を受けていた。
この話はまたいずれ話すかもしれないけど、その原因が幼馴染の4人が切っ掛けなので、この話をすると皆は黙り込むのだった。
僕はもう気にしてないと言っているのに、いつまでも引け目を感じているのだった。
「じゃあ、皆! 僕はそろそろ…ん?」
「どうした、慱?」
「いや、何か静かすぎないかな? …と思ってね。」
「そういえば、車の音や鳥の声も聞こえないな?」
「何これ! 床に変な文字模様が⁉︎」
「これって、アニメとかで見る魔法陣か?」
僕等は鞄を持って立ち上がろうとすると、地面に白い魔法陣が浮かんできた。
そして魔法陣は光りだして、その光に5人は包み込まれた。
僕は目を覚ますと、そこは…?
「どこだ…ここ? 翔也! 華奈! 賢斗! 飛鳥! 皆…どこにいる?」
僕が立っていた場所は、見渡す限りの草原だった。
後ろを見ると、下に下る事が出来る様な洞穴があった。
そして、草原の向こうは大海原が広がっていた。
空を見ると、青い空は変わらないが、月が2つあった。
「異世界召喚…なのかな? これ…本当にあるとは思わなかった。」
どこを探しても幼馴染達はいなかった。
異世界に、それも1人で無人島…
これからどうすれば良いのだろうか?
僕は途方に暮れていた。
「今回は佐戸山県の尾上山の頂上に行って来た。」
「1人で行ったの?」
「華奈、それは聞かないでやるなよ…」
「慱って、本当にサバイバルとかキャンプとか天体観測が本当に好きだよね?」
僕の名前は、洲河 慱。
僕達、幼馴染はバイトの無い日に学校帰りにコンビニで飲料水や菓子を買って馴染みの公園で雑談をするのが日課になっている。
幼馴染達は、イケメンの翔也、美少女の華奈、学年主席の賢斗、美形で剣術の有段者の飛鳥の4人だ。
「そういえば、慱は今日はバイトはないの?」
「そんな毎日はバイトは無いよ。 僕がやっているバイトは週に7日さ…」
「それ、ほぼ毎日じゃん。」
「以前は、清掃やコンビニをやっていたけど、現在は料理屋だけに絞ったよ。」
「料理屋って…今何件やっているの?」
「和洋折衷…何でも御座れよ。」
「慱は凄いね…ボクには真似出来そうにないよ。」
「飛鳥は女子力皆無だもんね…見た目と性別以外はほぼ男だし、胸が無かったら女子とは思えな…って、居合刀を抜くな!」
「刃は無いから斬れないけど、刃先は鋭いんだよ~」
僕等はいつもの通り、冗談を言い合いながら過ごしていた。
僕の趣味は、ネット小説やファンタジー小説を読む事だけど、他にもキャンプやサバイバルも好きでやっている。
今回は山の上でキャンプのついでに、流星群を見に行っていた。
「流星群を直に見るとどんな感じなんだ?」
「満点の星空に手が届きそうなくらいに近く感じて、流れる星はまるでシャワーの様に空を流れていて、隣にいた子の瞳に映る星が輝いて見えるんだ。」
「慱…1人だったんだよな?」
「翔也、それは聞かないでくれ…華奈が焼くから。」
「慱、どういう事? 1人だったんだよね?」
「この新製品…中々美味いなぁ。」
「星や星座か…それなりに知識程度にはあるけど、本気でのめり込む事は無いかな…」
「だから学年主席止まりなんだよ。 もう少し視野を広げようよw」
「バイトやキャンプに行っているのに、本当にいつ勉強しているんだか…それで全国模試を1位だから腹が立つ!」
「ごめん賢斗。秀才の君と違って僕は天才だからさ…」
髪をかき上げながら賢斗にニヤつけて見せた。
賢斗にこういう行動をすると、ムキになる顔が好きだった。
実際は賢斗だって頭は良い。
僕を抜かせば…賢斗も全国模試は2位だけど、全国模試1位の僕と少し差が開いていた。
「あ、そうだ! 皆は来週の日曜日に予定はある?」
「日曜日か…俺は部活の助っ人があるが、断ろうと思えば断れるよ。」
「私は特に予定はないかな?」
「ボクもその日は午前中に練習くらい。」
「僕も塾は休みだから家で勉強しようと思ってたくらいだから。」
「なら、来週の日曜日は僕に付き合ってくれよ!」
「別に良いが、何があるんだ?」
「両親と瑠香の7回忌だから…」
「「「「あ!」」」」
僕の両親と妹の瑠香は、7年前の交通事故で他界した。
それ以来、僕は1人で生活をしているのだ。
「もう、7年か…」
「それでか、親父やお袋が慌ただしかったのは…」
「もちろん、最優先に行くね。」
「ボクも優先するよ!」
僕の両親は、駆け落ち同然で結婚をした。
互いの両親からは勘当されて、亡くなった時も両親の親や親戚は一切来なかった。
だけど両親は、自治会や地域の会合には必ず参加していたので、それなりに人気があった。
両親の親や親戚の代わりに、近所の人や地域に住んでいる人達が葬儀に来ていた。
翔也の両親が慌ただしいのは、僕の父さんが翔也の会社の共同経営者だったからだ。
「他には…あ、病院行かないといけなかったんだ。」
僕はそう言うと、皆は黙り込んだ。
7年前の事件で僕の体は、重度の重傷を受けていた。
この話はまたいずれ話すかもしれないけど、その原因が幼馴染の4人が切っ掛けなので、この話をすると皆は黙り込むのだった。
僕はもう気にしてないと言っているのに、いつまでも引け目を感じているのだった。
「じゃあ、皆! 僕はそろそろ…ん?」
「どうした、慱?」
「いや、何か静かすぎないかな? …と思ってね。」
「そういえば、車の音や鳥の声も聞こえないな?」
「何これ! 床に変な文字模様が⁉︎」
「これって、アニメとかで見る魔法陣か?」
僕等は鞄を持って立ち上がろうとすると、地面に白い魔法陣が浮かんできた。
そして魔法陣は光りだして、その光に5人は包み込まれた。
僕は目を覚ますと、そこは…?
「どこだ…ここ? 翔也! 華奈! 賢斗! 飛鳥! 皆…どこにいる?」
僕が立っていた場所は、見渡す限りの草原だった。
後ろを見ると、下に下る事が出来る様な洞穴があった。
そして、草原の向こうは大海原が広がっていた。
空を見ると、青い空は変わらないが、月が2つあった。
「異世界召喚…なのかな? これ…本当にあるとは思わなかった。」
どこを探しても幼馴染達はいなかった。
異世界に、それも1人で無人島…
これからどうすれば良いのだろうか?
僕は途方に暮れていた。
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