幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス

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第一章

第十四話 ダンジョン探索・前編(遂に動き始めました)

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 その日…僕は発狂してしまった。
 それは、いい加減にちゃんとした調理をするための鍋が欲しいと。
 うさぎ肉も、自然薯も、ゴボウも…全て火で炙ってから塩で食べているのだが、いい加減にその調理方法では飽きがきていた。

 「やはり…鍋が欲しい。 作るものが割と簡単な工程だと、土鍋が理想だが…あれは粘土とペタライトが必要になるんだよな?」

 ペタライトとは、耐熱性を高めるという天然石の一種である。
 ペタライト自体は、入手するのはわりかし簡単な部類である………坑道があればの話だが?
 坑道かぁ………ダンジョン内で山のある場所にも行ったけど、坑道らしき場所がなかったしなぁ?
 武器は…魔剣なんちゃらのダガーがあるから別に困らない。
 ツルハシも………ダガーを代わりに使えば問題は無いだろう。
 このダガーは、魔剣と名が付くだけあって…岩に刺しても刃こぼれもしなければ、折れることも無い。
 このダガーがもしも…インテリジェンス系の武器だったら、物凄い罵声を浴びせて来ただろう。
 僕はこのダガーをそこまで雑に扱っているからだ。
 
 「まぁ、ダガー以外の道具が無いからなぁ…」

 異世界系のラノベや漫画でスローライフを送る人生の場合、8割は無人の古屋があり、その中にはベッドや調理器具が揃っているもんだ。
 だが、そんなラノベや漫画のなんて夢物語であって、実際は何も無い状態からのスタートだった。
 せめて、調理器具くらいは欲しかったなぁ……と、無い物ねだりをしても仕方がないので、僕は黙って地面に棒でロードマップを描いた。

 「粘土………かぁ? 元沼地や干上がった川とかに粘土はあるが、ダンジョン内で川なんか見た事がなかったからなぁ」

 粘土もそうだが、ペタライトも探す必要がある。
 仮にペタライトが無かったとしても、砂鉄で代用ができると聞いた事がある。
 …となると、ダンジョン内を散策するしか無いんだが?

 「あれ? そういえばライムスは何処だ?」

 昨日寝る前までは、僕の近くで寝ていたみたいだが…朝起きたらいなかった。
 僕は何も無いこの無人島を散歩でもしていると思っていたんだが?
 でもまぁ、いないという事は好都合だな、ライムスをダンジョンに連れて行くわけにもいかないし。
 スライムの種類で、クリアスライムは1番弱い種類らしい。
 小石を軽く放ったのが当たるだけで、瀕死の重傷を負うとか?

 「よし、とりあえずは…粘土かペタライトか、どちらかを見つけるまで戻るのはやめよう!」

 僕はダンジョンの扉を開けて、中に入って行った。
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