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第一章 魔王軍討伐編
第十話 能力提示と…?
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「此度の働き、誠に見事だった。」
「そりゃどーも。」
感謝の言葉かと思ったが、労いの言葉だったか。
まぁ、別に感謝されたくてやった訳ではなかったんだけどな。
「それで我も見ていたのだが、ヒカル殿は石を投げていただけで倒していたな?」
「まぁ…そうですね。」
「異世界人は大いなる力を持ってこの世界に来るという話なんだが、ヒカル殿の力は群を抜いている様に見えたのだが?」
「普通に考えて…石で魔王軍の幹部を倒せるとは思わないでしょうからね。」
「そこでだ! ヒカル殿のステータスを拝見させては貰えないだろうか?」
「それはお断り致します。」
さすがに俺のステータスは人に見せられる様な物ではない。
仮に見せてしまった場合、恐らくはすぐに城を出されて魔王の討伐に向かわされるだろうからな。
このステータスの数値だったら魔王を簡単に倒せると思われるだろうしな。
「やましい事が無いのであれば見せてはくれまいか?」
「見せる事自体は別に構わない…が、俺が魔王を討伐した際に次の矛先が俺に向くのを恐れている。」
「魔王を倒した者にその様な事はせぬよ。」
「国王の話を信じたい所だが…魔王を倒した次の脅威が魔王を倒した異世界人なんて言われて軍を差し向けられたくないからな。」
この世界の人類が徒党を組んで攻めて来ても負ける気はしないが。
魔王を倒した後はこの世界に留まる訳だし、極力敵対する様な事は避けたいんだよな。
「ふむ、本人が断るのなら無理にというのは辞めよう。」
「そうしてくれると助かる。」
「それでヒカル殿は、仮に魔王を倒したらその後はどうするんだ?」
「伝承の異世界人と同じ様に、この世界に留まらせて貰うよ。 何処か静かな土地で畑でも耕しながらのんびり余生まで過ごそうかと考えている。」
「ヒカル殿だったら…魔王を討伐した際には我が城に招き、アレナと婚姻をして城で暮らさないかと考えていたのだが?」
「アレナ様は辺境の貴族に嫁がされるんじゃなかったのか? さすがに辺境の貴族の顔を潰して一緒になるというのは気が引けるし、何より王都コーネリアが五国の中で強大な力を持つ事を他国が許すのか?」
「魔王が討伐された後の話か? アレフに聞いたが、魔王を倒した所で魔物や魔獣の脅威がなくなる訳ではないので人同士の争いはまず起きないだろう。」
「その根拠は?」
「魔王が世界に君臨しているだけで、土地の豊かなマナや魔素を喰い荒らしているからな! その諸悪の根源が去れば豊かな土地に変わり争いごとは起きぬだろうて…ただし国同士では無いだろうな、人同士ならいつの世も多少あるが…」
それを聞いて多少なりの懸念は解消された。
なら俺の力を教えても良いだろう…ステータスを見せるのは不味いだろうがな。
「ステータスは見せられないが…力が異常に強く、魔力も桁違いに高いとだけ伝えておこう。 後は魔王を倒したのちに見せるかどうかを考える。 納得できないだろうが、今はこれで我慢してくれ。」
「ふむ…よかろう。 石を投げただけで幹部の巨獣サイクロプスを倒せるくらいだから、異常なステータスというのは何となく想像できるしな!」
「では俺は部屋に戻らせて貰う。」
俺は玉座の間から出ようとすると、国王が声を掛けて来た。
「待たれよヒカル殿、まだ話は終わってはおらん!」
「ん? まだ何かあるのか?」
「ヒカル殿から見て、我が娘アレナをどうみる?」
「普通に可愛いと思いますよ。」
「普通? 我が娘が普通の訳が無いだろう!」
何だ親馬鹿かよ…娘を自慢したいだけなのか?
「話が見えんな、何が言いたい?」
「我が娘を好いておるかと聞いて見たかったんだ。」
「好きかどうかと言われてもなぁ…会ってまだ4日くらいだし。」
「もしもアレナを気に入っているのであれば、魔王を討伐した暁にはアレナを貰ってはくれんか?」
「そして城で暮らせという話なら遠慮させて貰う。 アレナを掻っ攫って辺境の田舎で住む許可をくれるなら考えても良いが。」
なんだ、話ってこれかよ?
そういえばアレナも辺境の貴族に嫁ぐと言っていた時も浮かない顔をしていたし、国から離れるのが寂しいという話だとばかり思っていたが…国王の感じからすると辺境の貴族というのは何かあるな?
「今すぐ答えろとは言わん! 考えておいてはくれないか?」
「そうだな、魔王を倒してからもう1度この城に来た時に答えるとしよう。」
俺はそう言って玉座の間を出た。
そして部屋に戻る迄の道で考えてみた。
「まぁ、全く知らない女と結婚をして…とも考えたけど、どうせなら顔見知りと結婚をする方が何かと気が楽そうだしな。 魔王を倒したら考えてみるとしますかね?」
そして俺は部屋に戻った。
出発まで残り3日…
何事も無ければ良いんだけどなぁ?
「そりゃどーも。」
感謝の言葉かと思ったが、労いの言葉だったか。
まぁ、別に感謝されたくてやった訳ではなかったんだけどな。
「それで我も見ていたのだが、ヒカル殿は石を投げていただけで倒していたな?」
「まぁ…そうですね。」
「異世界人は大いなる力を持ってこの世界に来るという話なんだが、ヒカル殿の力は群を抜いている様に見えたのだが?」
「普通に考えて…石で魔王軍の幹部を倒せるとは思わないでしょうからね。」
「そこでだ! ヒカル殿のステータスを拝見させては貰えないだろうか?」
「それはお断り致します。」
さすがに俺のステータスは人に見せられる様な物ではない。
仮に見せてしまった場合、恐らくはすぐに城を出されて魔王の討伐に向かわされるだろうからな。
このステータスの数値だったら魔王を簡単に倒せると思われるだろうしな。
「やましい事が無いのであれば見せてはくれまいか?」
「見せる事自体は別に構わない…が、俺が魔王を討伐した際に次の矛先が俺に向くのを恐れている。」
「魔王を倒した者にその様な事はせぬよ。」
「国王の話を信じたい所だが…魔王を倒した次の脅威が魔王を倒した異世界人なんて言われて軍を差し向けられたくないからな。」
この世界の人類が徒党を組んで攻めて来ても負ける気はしないが。
魔王を倒した後はこの世界に留まる訳だし、極力敵対する様な事は避けたいんだよな。
「ふむ、本人が断るのなら無理にというのは辞めよう。」
「そうしてくれると助かる。」
「それでヒカル殿は、仮に魔王を倒したらその後はどうするんだ?」
「伝承の異世界人と同じ様に、この世界に留まらせて貰うよ。 何処か静かな土地で畑でも耕しながらのんびり余生まで過ごそうかと考えている。」
「ヒカル殿だったら…魔王を討伐した際には我が城に招き、アレナと婚姻をして城で暮らさないかと考えていたのだが?」
「アレナ様は辺境の貴族に嫁がされるんじゃなかったのか? さすがに辺境の貴族の顔を潰して一緒になるというのは気が引けるし、何より王都コーネリアが五国の中で強大な力を持つ事を他国が許すのか?」
「魔王が討伐された後の話か? アレフに聞いたが、魔王を倒した所で魔物や魔獣の脅威がなくなる訳ではないので人同士の争いはまず起きないだろう。」
「その根拠は?」
「魔王が世界に君臨しているだけで、土地の豊かなマナや魔素を喰い荒らしているからな! その諸悪の根源が去れば豊かな土地に変わり争いごとは起きぬだろうて…ただし国同士では無いだろうな、人同士ならいつの世も多少あるが…」
それを聞いて多少なりの懸念は解消された。
なら俺の力を教えても良いだろう…ステータスを見せるのは不味いだろうがな。
「ステータスは見せられないが…力が異常に強く、魔力も桁違いに高いとだけ伝えておこう。 後は魔王を倒したのちに見せるかどうかを考える。 納得できないだろうが、今はこれで我慢してくれ。」
「ふむ…よかろう。 石を投げただけで幹部の巨獣サイクロプスを倒せるくらいだから、異常なステータスというのは何となく想像できるしな!」
「では俺は部屋に戻らせて貰う。」
俺は玉座の間から出ようとすると、国王が声を掛けて来た。
「待たれよヒカル殿、まだ話は終わってはおらん!」
「ん? まだ何かあるのか?」
「ヒカル殿から見て、我が娘アレナをどうみる?」
「普通に可愛いと思いますよ。」
「普通? 我が娘が普通の訳が無いだろう!」
何だ親馬鹿かよ…娘を自慢したいだけなのか?
「話が見えんな、何が言いたい?」
「我が娘を好いておるかと聞いて見たかったんだ。」
「好きかどうかと言われてもなぁ…会ってまだ4日くらいだし。」
「もしもアレナを気に入っているのであれば、魔王を討伐した暁にはアレナを貰ってはくれんか?」
「そして城で暮らせという話なら遠慮させて貰う。 アレナを掻っ攫って辺境の田舎で住む許可をくれるなら考えても良いが。」
なんだ、話ってこれかよ?
そういえばアレナも辺境の貴族に嫁ぐと言っていた時も浮かない顔をしていたし、国から離れるのが寂しいという話だとばかり思っていたが…国王の感じからすると辺境の貴族というのは何かあるな?
「今すぐ答えろとは言わん! 考えておいてはくれないか?」
「そうだな、魔王を倒してからもう1度この城に来た時に答えるとしよう。」
俺はそう言って玉座の間を出た。
そして部屋に戻る迄の道で考えてみた。
「まぁ、全く知らない女と結婚をして…とも考えたけど、どうせなら顔見知りと結婚をする方が何かと気が楽そうだしな。 魔王を倒したら考えてみるとしますかね?」
そして俺は部屋に戻った。
出発まで残り3日…
何事も無ければ良いんだけどなぁ?
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