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第二章 自分勝手な聖女編
第二十九話 馬車…?
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「これが旅の間にお世話になる馬車だ!」
「これが馬車…何ですか?」
最初は地球のキャンピングカーを作ろうとしたが、俺はメカニック系はからっきしなので作る事は叶わなかった。
ならば空間魔法を駆使していて見掛けは丸い形の小屋の様な作りだが、中は家の様に過ごせる広い空間を作り出すことに成功した。
他にも外装はアダマンタイトでコーティングされているので、滅多な攻撃でもない限り傷つく事はない。
さらに盗難防止もついている為に完璧な馬車だった。
「あの~ヒカル様、この馬車は馬はどちらに?」
「そういえば馬がおりませんね?」
「これから捕まえる…とかじゃないよね?」
そう、この馬車には馬が居なかった。
作っている工程で気付いたのだが、この馬車の荷台は重量がありすぎる為に普通の馬だと6頭以上いないと引けないくらいのものだった。
ならば…馬も作って見せよう!
…そういって完成したのが、ゴーレムを軸に創り出した真っ黒な馬2頭だった。
しかも通常サイズの馬よりも遥かに大きく、これもアダマンタイトを用いて作り出したものだった。
「確かに普通の馬車よりは大きいですが…?」
「中に入ってみるとわかるぞ。」
するとアヴェルユージェンとミンフィーリアとアレナは扉を開けて中に入った。
この馬車は見掛けは普通より大きいくらいの馬車だが、中の広さは異常なまでに広かった。
「な、何ですかこの広さは⁉︎」
「これは一般の家よりも広いじゃないですか!」
「まずここが居間兼食堂で、2階には個室が4部屋とバスルームがあり、3階は倉庫になっている。 各階にはトイレを完備している…以上!」
「以上!…じゃありませんよ! これは馬車というより、もはや家ではないですか⁉︎」
「別名・家馬車!」
俺はそう言うと、3人は呆けていた。
まぁ普通馬車といえば…?
商人達が使う幌馬車が一般的で、他には貴族達が使う貴族馬車などが一般的である。
どちらも座って移動するタイプで、横になれる程の広さはない。
「確かに…家と言えば家ですね。」
「ベッドがあるし、バスルームもあるなんて…」
「私の屋敷でもここ迄の性能の良い家具はありませんでしたよ。」
「しかも居間には数々のゲームを完備してあり、移動中に中に居ても揺れを感じない安全設計!」
「これは…商人や貴族なら間違い無く欲しがるでしょうねぇ?」
残念ながら2台目を作る気はない。
これを作るのに何気に面倒だったからだ。
これの発想を思い付いたのは、ある魔法使いの映画のワンシーンで…見窄らしいテントだが中に入ると家の様に広いというのを参考にした。
魔法が使えるこの世界ならいけるのではないかと思って制作したら、本当に出来上がってしまったのだった。
「この馬はゴーレムですか?」
「魔石を動力に用いて移動する為に馬と違って疲れ知らずだが、ある一定の期間を移動した際には普通の馬の様に休ませないといけない。」
「何故ですか?」
「ゴーレムとはいえ、こんな重量な物を運んでいるからな。 休ませたりしないと足の方が限界を迎えるからな。」
「昼夜問わずと言うわけにはいかないのですね。」
「可能ではあるのだが、場所によっては平坦な道ではない場合もあるだろうし…何より舗装されているところばかりと言うわけでもあるまい?」
「確かにそれを考えると休ませたりする時間は必要ですね。」
「それに単純に夜は眠りたい。 魔物によっては夜行性の場合も考えると、夜に走るのは得策ではないだろ?」
例えアダマンタイトでコーティングされているとはいっても盾の様に分厚いわけでは無く、薄く伸ばしているので…魔獣が体当たりでもして来ない限りは防げるとは思うが?
「よし! では出発しよう。」
「それは良いのですが…この重量だと船には乗せられないと思いますが?」
「アヴェルユージェン、この馬車を出す時に俺はどこから出した?」
「あ、収納魔法でしたよね…ならば問題はありません。」
俺達は王都コーネリアを出発した。
最初の目的地は、他大陸にある獣人国ウォリアファング王国だった。
道中…何もなければ良いんだけどな。
「これが馬車…何ですか?」
最初は地球のキャンピングカーを作ろうとしたが、俺はメカニック系はからっきしなので作る事は叶わなかった。
ならば空間魔法を駆使していて見掛けは丸い形の小屋の様な作りだが、中は家の様に過ごせる広い空間を作り出すことに成功した。
他にも外装はアダマンタイトでコーティングされているので、滅多な攻撃でもない限り傷つく事はない。
さらに盗難防止もついている為に完璧な馬車だった。
「あの~ヒカル様、この馬車は馬はどちらに?」
「そういえば馬がおりませんね?」
「これから捕まえる…とかじゃないよね?」
そう、この馬車には馬が居なかった。
作っている工程で気付いたのだが、この馬車の荷台は重量がありすぎる為に普通の馬だと6頭以上いないと引けないくらいのものだった。
ならば…馬も作って見せよう!
…そういって完成したのが、ゴーレムを軸に創り出した真っ黒な馬2頭だった。
しかも通常サイズの馬よりも遥かに大きく、これもアダマンタイトを用いて作り出したものだった。
「確かに普通の馬車よりは大きいですが…?」
「中に入ってみるとわかるぞ。」
するとアヴェルユージェンとミンフィーリアとアレナは扉を開けて中に入った。
この馬車は見掛けは普通より大きいくらいの馬車だが、中の広さは異常なまでに広かった。
「な、何ですかこの広さは⁉︎」
「これは一般の家よりも広いじゃないですか!」
「まずここが居間兼食堂で、2階には個室が4部屋とバスルームがあり、3階は倉庫になっている。 各階にはトイレを完備している…以上!」
「以上!…じゃありませんよ! これは馬車というより、もはや家ではないですか⁉︎」
「別名・家馬車!」
俺はそう言うと、3人は呆けていた。
まぁ普通馬車といえば…?
商人達が使う幌馬車が一般的で、他には貴族達が使う貴族馬車などが一般的である。
どちらも座って移動するタイプで、横になれる程の広さはない。
「確かに…家と言えば家ですね。」
「ベッドがあるし、バスルームもあるなんて…」
「私の屋敷でもここ迄の性能の良い家具はありませんでしたよ。」
「しかも居間には数々のゲームを完備してあり、移動中に中に居ても揺れを感じない安全設計!」
「これは…商人や貴族なら間違い無く欲しがるでしょうねぇ?」
残念ながら2台目を作る気はない。
これを作るのに何気に面倒だったからだ。
これの発想を思い付いたのは、ある魔法使いの映画のワンシーンで…見窄らしいテントだが中に入ると家の様に広いというのを参考にした。
魔法が使えるこの世界ならいけるのではないかと思って制作したら、本当に出来上がってしまったのだった。
「この馬はゴーレムですか?」
「魔石を動力に用いて移動する為に馬と違って疲れ知らずだが、ある一定の期間を移動した際には普通の馬の様に休ませないといけない。」
「何故ですか?」
「ゴーレムとはいえ、こんな重量な物を運んでいるからな。 休ませたりしないと足の方が限界を迎えるからな。」
「昼夜問わずと言うわけにはいかないのですね。」
「可能ではあるのだが、場所によっては平坦な道ではない場合もあるだろうし…何より舗装されているところばかりと言うわけでもあるまい?」
「確かにそれを考えると休ませたりする時間は必要ですね。」
「それに単純に夜は眠りたい。 魔物によっては夜行性の場合も考えると、夜に走るのは得策ではないだろ?」
例えアダマンタイトでコーティングされているとはいっても盾の様に分厚いわけでは無く、薄く伸ばしているので…魔獣が体当たりでもして来ない限りは防げるとは思うが?
「よし! では出発しよう。」
「それは良いのですが…この重量だと船には乗せられないと思いますが?」
「アヴェルユージェン、この馬車を出す時に俺はどこから出した?」
「あ、収納魔法でしたよね…ならば問題はありません。」
俺達は王都コーネリアを出発した。
最初の目的地は、他大陸にある獣人国ウォリアファング王国だった。
道中…何もなければ良いんだけどな。
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