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第二部 最終章
第七十話 ひと時の別れ
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まぁ…魅了で抗う事が出来なかったとは言っても、はたから見たら…自分の彼女を放って置いて他の女に擦り寄っていたようなものだからなぁ…?
ミンフィーリアとフリージアの機嫌が悪いのも頷ける。
アヴェルユージェンもアレフも気まずそうな顔をして俺の顔を見ていた。
そんな顔をして見つめられても自業自得だろうし…
「ヒカル、僕達はどうすればいい?」
「どうすれば…って、鍛える以外に他にないだろう?」
「鍛えると言いましても…」
まぁ、伴侶と伴侶になる筈の女性にあそこまで言われたら、どうすれば良いか悩むのは分かる。
だが、俺からの解決策を与えると言っても…鍛えろ以外に言う事がないからなぁ?
そこで俺はふと考えてみる。
魔界の悪魔どもは全て倒したし、各国の国王に挨拶も終わった。
仲間の希望を叶えて付き合う…というのも悪くは無いのだが、趣味の合わないマニアの趣味に付き合っていると正直滅入る。
そこで俺は仲間達を見る。
最初から旅に参加してくれていたのは、アヴェルユージェンとミンフィーリアだ。
その後に…レオーネだっけ?
あれ? アレフだったっけ?
まぁ、順番はどうでも良いや。
ここの所は、結構激しい戦いが続いていたり…してたっけ?
だけど、休息を与えるという労いをしても良いかも知れない。
「あ~~~、みんな聞いてくれ!」
俺の言葉に皆はこちらを振り向いた。
「今な…これと言った目的地も無いし、やりたい事が無いんだよ。 だから…このパーティーを一時解散しようと思う。 次の目的が見つかるまでの間な!」
「ヒカルのアニキ…それはどういう事なんだ?」
「そうだよ、お兄ちゃん。」
レオーネとリルーシャが俺の前に来て言った。
「お前達を国から連れ出して色々連れ回したが、結構な日数が経ったからな。 次の目的が見つかるまでは、各自…自由行動をしてもらう為に帰還魔法で故郷に送ってやろうと思っているんだ。」
「また…目的が決まったら迎えに来て下さいますよね?」
ティーファレットが目を潤ませながら言った。
「あぁ、それは勿論だ…が、全員が全員集まると言えるかは分からん。」
俺は、アヴェルユージェンとミンフィーリアとアレフを見た。
俺の目線を追って、皆は納得した様に頷いた。
「どれくらい待っていれば良いの、お兄ちゃん?」
「まぁ、数年後…と言った所だな!」
テーファレット…は特に問題は無いと思うが、レオーネやリルーシャに手を出すのは、最低でも18歳くらいになって貰わないと手が出せん!
それもこれも…カズヤ兄ちゃんが変な法律を作るからだ。
「ヒカルのアニキは、その間はどうするんだ?」
「国王の挨拶時に各国を旅していたが、全ての街や村を回っていたわけでは無いからな。 皆と一緒でも良いんだが、1人でゆっくり回ってみたいんだよ。」
「そうなんだ。」
…というのは建前で、皆が一緒だとゆっくり回る暇が無いからだ。
特に…風俗とか、遊郭とか、娼館とかな。
「各国を回るのなら、近くに来たら会いに来てくれる?」
「それは勿論だ! その国に来て素通りする様な薄情な性格はしてないからな!」
「なら、安心だ!」
「それに、お前達同士なら会えるだろう? だって、ここにいる者達は全員王族だし、仲間なんだからな!」
俺はそう言うと、女の子達は互いの顔を見合わせて頷いた。
「では…帰還魔法を発動するぞ!」
「「ちょっと待ってくれ、ヒカ……」」
俺は問答無用で全員に帰還魔法を発動した。
すると、全員が故郷に向けて飛び去って行ったのだった。
「なんか…アレフやアヴェルユージェンが何かを言いたげだったが、何を言いたいのかは何となく分かる。 だが、それに付き合っていると、いつまでもズルズルと伸びそうだったしな。」
俺は皆が居なくなって、少し寂しさを覚えた。
とりあえず馬車に乗り込んで、俺はこの場から去る事にした。
「さて、どこに向かいますかねぇ?」
ミンフィーリアとフリージアの機嫌が悪いのも頷ける。
アヴェルユージェンもアレフも気まずそうな顔をして俺の顔を見ていた。
そんな顔をして見つめられても自業自得だろうし…
「ヒカル、僕達はどうすればいい?」
「どうすれば…って、鍛える以外に他にないだろう?」
「鍛えると言いましても…」
まぁ、伴侶と伴侶になる筈の女性にあそこまで言われたら、どうすれば良いか悩むのは分かる。
だが、俺からの解決策を与えると言っても…鍛えろ以外に言う事がないからなぁ?
そこで俺はふと考えてみる。
魔界の悪魔どもは全て倒したし、各国の国王に挨拶も終わった。
仲間の希望を叶えて付き合う…というのも悪くは無いのだが、趣味の合わないマニアの趣味に付き合っていると正直滅入る。
そこで俺は仲間達を見る。
最初から旅に参加してくれていたのは、アヴェルユージェンとミンフィーリアだ。
その後に…レオーネだっけ?
あれ? アレフだったっけ?
まぁ、順番はどうでも良いや。
ここの所は、結構激しい戦いが続いていたり…してたっけ?
だけど、休息を与えるという労いをしても良いかも知れない。
「あ~~~、みんな聞いてくれ!」
俺の言葉に皆はこちらを振り向いた。
「今な…これと言った目的地も無いし、やりたい事が無いんだよ。 だから…このパーティーを一時解散しようと思う。 次の目的が見つかるまでの間な!」
「ヒカルのアニキ…それはどういう事なんだ?」
「そうだよ、お兄ちゃん。」
レオーネとリルーシャが俺の前に来て言った。
「お前達を国から連れ出して色々連れ回したが、結構な日数が経ったからな。 次の目的が見つかるまでは、各自…自由行動をしてもらう為に帰還魔法で故郷に送ってやろうと思っているんだ。」
「また…目的が決まったら迎えに来て下さいますよね?」
ティーファレットが目を潤ませながら言った。
「あぁ、それは勿論だ…が、全員が全員集まると言えるかは分からん。」
俺は、アヴェルユージェンとミンフィーリアとアレフを見た。
俺の目線を追って、皆は納得した様に頷いた。
「どれくらい待っていれば良いの、お兄ちゃん?」
「まぁ、数年後…と言った所だな!」
テーファレット…は特に問題は無いと思うが、レオーネやリルーシャに手を出すのは、最低でも18歳くらいになって貰わないと手が出せん!
それもこれも…カズヤ兄ちゃんが変な法律を作るからだ。
「ヒカルのアニキは、その間はどうするんだ?」
「国王の挨拶時に各国を旅していたが、全ての街や村を回っていたわけでは無いからな。 皆と一緒でも良いんだが、1人でゆっくり回ってみたいんだよ。」
「そうなんだ。」
…というのは建前で、皆が一緒だとゆっくり回る暇が無いからだ。
特に…風俗とか、遊郭とか、娼館とかな。
「各国を回るのなら、近くに来たら会いに来てくれる?」
「それは勿論だ! その国に来て素通りする様な薄情な性格はしてないからな!」
「なら、安心だ!」
「それに、お前達同士なら会えるだろう? だって、ここにいる者達は全員王族だし、仲間なんだからな!」
俺はそう言うと、女の子達は互いの顔を見合わせて頷いた。
「では…帰還魔法を発動するぞ!」
「「ちょっと待ってくれ、ヒカ……」」
俺は問答無用で全員に帰還魔法を発動した。
すると、全員が故郷に向けて飛び去って行ったのだった。
「なんか…アレフやアヴェルユージェンが何かを言いたげだったが、何を言いたいのかは何となく分かる。 だが、それに付き合っていると、いつまでもズルズルと伸びそうだったしな。」
俺は皆が居なくなって、少し寂しさを覚えた。
とりあえず馬車に乗り込んで、俺はこの場から去る事にした。
「さて、どこに向かいますかねぇ?」
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