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ヒーローズ大会への参戦
出現するEVILクラン
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「アルファだっけか。いいわよ。やりましょう」
そういって彼女は、ほかにヨシロウとリンダを連れてきた。どうやら4人同時に戦うらしい。
「この4人で腹筋回数を競うわ」
「腹筋?」
アルファは拍子抜けした。
「おい、小僧。早く起き上がれ」
ヨシロウは日本の武士の様な面持ちをしていたが、出で立ちはまるで西洋の騎士だった。右手に盾、左手にソードを持っていた。
「おい、ヨシロウだっけか?盾って左手に持つんじゃないのか?」
アルファはとっさに質問したが無視された。
「スタート!」
号砲をレベッカが鳴らし、一斉に腹筋大会が始まった。こんなものをやり遂げるだけで40万トークンが手に入ると考えるとちょっと納得ができなかったが、とりあえず全力でやった。
「おわり!結果…」
息が切れかけているレベッカが結果発表を行った。
「一位は、私ね…そして2位が、ヨシロウ。3位がリンダよ。
リンダは悔しそうにしていたが、アルファは最下位だった。
「なんでだよ!強すぎる!」
悔しがるアルファに、リンダが煽りをいれた。「そんな覚悟で金に目なんかくらまして。本当に下品な参加者ね」
「何を…」
アルファは必死に反抗しようとしたが、起き上がれなかった。
「リンダ、言いすぎよ。次の戦いに行きましょう」
レベッカはリンダを納得させた。リンダもニニーたちと同じように生体スーツのような動きやすい恰好をしていた。
まだこの敗北地獄は終わらなかった。すでに3回戦いを申し込んだが、すべてで負けている。アルファのメンタルはボロボロだった。
「アルファケインだっけ?私と勝負しない?」
高らかな声でそう近寄ってきたのはリンリンだった。
「まだいたのか。残り物が」
アルファはやけくそになっていた。中華服とこん棒を身にまとうリンリンとの対戦内容は大食いだった。
「大食い?そんな競技もあるのか?」
「あるわ。早くやりましょう!」
そういって目の前に大量の海鮮類が並べられ、大食い大会が始まった。
「腹が減ってたところだ。まったく負ける気がしないね」
アルファは負けの連続からか、いらだちに任せてどんどん食物を胃に流し込んだ。意外にもリンリンは小食だったようで、アルファでも勝てそうな雰囲気があった。
「今度こそ俺が勝つ!」
残り数分のところで、アルファはリードしていた。しかし、途端にアルファは腹痛になり、すぐさま用を足しに行った。
「おわり!結果は…」
終了の合図が鳴ってもアルファはトイレにいた。そのせいか、勝者はリンリンとなった。
「危なかった」彼女は割とぎりぎりで勝利したため焦った顔をしていた。
アルファは負けたことを知って、再び発狂した。
「くそ!なんで毎回負けるんだ!」
次々に相手は現れる。
「私の名前はクレメンタイン。よろしくね」
次なる相手はこの、クレメンタインという女性だった。一見おしとやかな雰囲気を醸し出していたが、対戦内容はチェス。アルファの目は曇っていた。
「チェス…?あなたは得意なんですか?」
念のために、アルファは彼女に得意かどうか尋ねた。
「もちろん」
予想外の返事だったのか、また負けることが脳裏によぎった。
「また負ける…」
あまりにも負けがこんでいたので、ついつい口走ってしまった。
「負ける?あなた今まで勝ったことあるのか?」
「ないよ」
「それは残念だね。だけど私は手は抜かないよ」
「それは有難いね。あえて手抜きとか一生お断りだ」
そして、試合のゴングが鳴った。アルファ自身、チェスは生まれて何回かやったことは有るが、そこまで回数を重ねたわけではないので、初心者の部類だ。
一方で、大運動場の東ゲート付近で、怪しげな事件が起きた。いわゆる、EVILSが乱入してきたのだ。
「みんな!例のやつらが来たよ!」
レベッカがそういって全員に警戒を促した。丁度そのころチェスを打っていたアルファケインとクレメンタインは、その事態に若干動揺しながらも続けていた。
「どうやらめんどくさいのが来たようじゃないか?でもこれが恒例行事なんだろう?」
「そうよ。これは恒例行事。あなたもこれに参加しなきゃだめだってこと。心得てる?」
「心得てるに決まってるだろ。でも、俺よりも強いお前らならすぐに片づけられそうだけどな」
「そうだね」
クレメンタインはアルファの意見に同意した。
しかし、現実が公式通りになることはめったにない。
数分後、アルファは案の定クレメンタインにチェスで敗北した。「強いな…」もはや負けることになんの疑問も持っていなかった。一方で、クレメンタインはEVILSの動向に眼をやっていた。
「どうやら、今回乱入してきたのは若干強いみたいね」
「強い?強さって毎回変わるのか?」
「いや、そこまで変わらないから大丈夫だと思うけど」
そもそもこれは勝利が前提の大会で、EVILSの乱入は恒例行事、つまり確実に勝てる練習相手だということだ。アルファは大会という点では苦戦したものの、これがヒーローズにとっての練習の場だと考えると若干詰めが甘い気もしていた。
クレメンタインとアルファは早速EVILSの討伐に向かった。
そういって彼女は、ほかにヨシロウとリンダを連れてきた。どうやら4人同時に戦うらしい。
「この4人で腹筋回数を競うわ」
「腹筋?」
アルファは拍子抜けした。
「おい、小僧。早く起き上がれ」
ヨシロウは日本の武士の様な面持ちをしていたが、出で立ちはまるで西洋の騎士だった。右手に盾、左手にソードを持っていた。
「おい、ヨシロウだっけか?盾って左手に持つんじゃないのか?」
アルファはとっさに質問したが無視された。
「スタート!」
号砲をレベッカが鳴らし、一斉に腹筋大会が始まった。こんなものをやり遂げるだけで40万トークンが手に入ると考えるとちょっと納得ができなかったが、とりあえず全力でやった。
「おわり!結果…」
息が切れかけているレベッカが結果発表を行った。
「一位は、私ね…そして2位が、ヨシロウ。3位がリンダよ。
リンダは悔しそうにしていたが、アルファは最下位だった。
「なんでだよ!強すぎる!」
悔しがるアルファに、リンダが煽りをいれた。「そんな覚悟で金に目なんかくらまして。本当に下品な参加者ね」
「何を…」
アルファは必死に反抗しようとしたが、起き上がれなかった。
「リンダ、言いすぎよ。次の戦いに行きましょう」
レベッカはリンダを納得させた。リンダもニニーたちと同じように生体スーツのような動きやすい恰好をしていた。
まだこの敗北地獄は終わらなかった。すでに3回戦いを申し込んだが、すべてで負けている。アルファのメンタルはボロボロだった。
「アルファケインだっけ?私と勝負しない?」
高らかな声でそう近寄ってきたのはリンリンだった。
「まだいたのか。残り物が」
アルファはやけくそになっていた。中華服とこん棒を身にまとうリンリンとの対戦内容は大食いだった。
「大食い?そんな競技もあるのか?」
「あるわ。早くやりましょう!」
そういって目の前に大量の海鮮類が並べられ、大食い大会が始まった。
「腹が減ってたところだ。まったく負ける気がしないね」
アルファは負けの連続からか、いらだちに任せてどんどん食物を胃に流し込んだ。意外にもリンリンは小食だったようで、アルファでも勝てそうな雰囲気があった。
「今度こそ俺が勝つ!」
残り数分のところで、アルファはリードしていた。しかし、途端にアルファは腹痛になり、すぐさま用を足しに行った。
「おわり!結果は…」
終了の合図が鳴ってもアルファはトイレにいた。そのせいか、勝者はリンリンとなった。
「危なかった」彼女は割とぎりぎりで勝利したため焦った顔をしていた。
アルファは負けたことを知って、再び発狂した。
「くそ!なんで毎回負けるんだ!」
次々に相手は現れる。
「私の名前はクレメンタイン。よろしくね」
次なる相手はこの、クレメンタインという女性だった。一見おしとやかな雰囲気を醸し出していたが、対戦内容はチェス。アルファの目は曇っていた。
「チェス…?あなたは得意なんですか?」
念のために、アルファは彼女に得意かどうか尋ねた。
「もちろん」
予想外の返事だったのか、また負けることが脳裏によぎった。
「また負ける…」
あまりにも負けがこんでいたので、ついつい口走ってしまった。
「負ける?あなた今まで勝ったことあるのか?」
「ないよ」
「それは残念だね。だけど私は手は抜かないよ」
「それは有難いね。あえて手抜きとか一生お断りだ」
そして、試合のゴングが鳴った。アルファ自身、チェスは生まれて何回かやったことは有るが、そこまで回数を重ねたわけではないので、初心者の部類だ。
一方で、大運動場の東ゲート付近で、怪しげな事件が起きた。いわゆる、EVILSが乱入してきたのだ。
「みんな!例のやつらが来たよ!」
レベッカがそういって全員に警戒を促した。丁度そのころチェスを打っていたアルファケインとクレメンタインは、その事態に若干動揺しながらも続けていた。
「どうやらめんどくさいのが来たようじゃないか?でもこれが恒例行事なんだろう?」
「そうよ。これは恒例行事。あなたもこれに参加しなきゃだめだってこと。心得てる?」
「心得てるに決まってるだろ。でも、俺よりも強いお前らならすぐに片づけられそうだけどな」
「そうだね」
クレメンタインはアルファの意見に同意した。
しかし、現実が公式通りになることはめったにない。
数分後、アルファは案の定クレメンタインにチェスで敗北した。「強いな…」もはや負けることになんの疑問も持っていなかった。一方で、クレメンタインはEVILSの動向に眼をやっていた。
「どうやら、今回乱入してきたのは若干強いみたいね」
「強い?強さって毎回変わるのか?」
「いや、そこまで変わらないから大丈夫だと思うけど」
そもそもこれは勝利が前提の大会で、EVILSの乱入は恒例行事、つまり確実に勝てる練習相手だということだ。アルファは大会という点では苦戦したものの、これがヒーローズにとっての練習の場だと考えると若干詰めが甘い気もしていた。
クレメンタインとアルファは早速EVILSの討伐に向かった。
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