偽物の僕。

13今の気持ち

逃げてしまった・・
どうしようきっと怒られる
家に帰るか？

・・・いや無理だ
今帰ったらきっと殺される、、、、

これからどうしよう

何も考えたくない


それから僕は色んなところを歩いた

夏休み中で夜でも人が多い海沿い
デパート

みんな綺麗な格好をして幸せそうに歩いていた



人混みだと紛れ込んで全部分からなくなる

僕がどんな人間でどんな事があってどうやって生きてきたか。
そんな事全部どうでもいい
世間が暗闇の中へ僕を覆い隠してくれる　



それから僕は夜の誰もいない公園に行った


《君、こんな時間に一人で何してるのかな？
《お母さんか、お父さんは？
《学校は？どこの学校？何年生？


やばい　
人気の無い公園だから見つからないと思っていた、、、


｢あ、いや、あの、、、、」

｢とりあえず親御さんに連絡入れせてね」
｢電話番号は？」

｢090-○✖︎○✖︎-5286です、、、」

ここで逃げてもさらに面倒になりそうだったので素直に答えた。



｢じゃあとりあえず交番行こうか」








色んな大人が僕のことを取り囲んでずっと何かを言っている

僕はずっとぼんやりしながら座っていた


これからどうなるんだろう
殺されるのかな、、
また奏多に会えるかな




ガラガラッ



《あ、お父さん待ってましたよ



《うちの息子がすみませんお手数かけました

《いえいえ

《すみませんあとは引き取るので、、
《本当ご迷惑かけました


《優希ほら、行くぞ

《じゃあ失礼します




僕はお父さんに腕を掴まれながら交番を出た



交番からしばらく歩いて僕はまた人気の無い
駐車場に来た


｢早く乗れ」
｢チッこんなことで呼び出すんじゃねえよ！」
｢くそめんどくせぇ」


嫌な予感がする


お父さんは吸っていたタバコを僕の腕に擦り付けて、その後は気がすむまで僕を殴った

僕はそれを抵抗する体力も残ってなかった

僕はここで死ぬのかな



まぁもういいか


｢死ね！」

｢逃げやがって」

僕の胸にカッターが降りかってきた


僕は怖くなって車から逃げた

ドンッ

ギリギリで避けれたが
お父さんのカッターを握ってる手は椅子を突き刺していた




僕はとにかく逃げたくて走った