第2回ファンタジー小説大賞終了

第2回ファンタジー小説大賞

選考概要

編集部内ではじめに20作品超を大賞候補作としてピックアップ。その後の選考で「詐騎士」「対オジサマ攻略法!~闇の王と黄金の魔女~」「KNIGHT AND SISTER」「吟詠旅譚」「透明なひと」「闇狩り人」「七都」の7作品に絞り込んだ。さらに検討・議論の末、最終的に出版に一番近い作品であるとしたのは「透明なひと」。幽霊が見えるようになった時代という設定が大変ユニークで面白く、また登場人物たちがみな魅力的であった。難を言えば、各話で展開されるストーリー自体にもっと<霊>ならではの人間ドラマを出せるのではと感じた。その他の作品では、「KNIGHT AND SISTER」は文章が大変読みやすく、個々に繰り広げられるストーリーも面白い、王道の西洋風ファンタジーであったが、物語全体が長く、展開も冗長に進むため、読んでいて起伏がない印象となってしまっていた。「闇狩り人」は作品から漂う雰囲気や書き出しは魅力的で、小説世界に一気に入り込ませるものだったが、全体の設定が説明不足であり、また登場人物の行動が現実的であるべきところで非現実的であったのが残念だった。

応募総数291作品 開催期間2009年09月01日〜末日

透明なひと


編集部より

人類の殆どが霊感を持って生まれるようになった時代に、幽霊を見ることができないマイノリティの主人公が浄霊屋をすることになる、という設定が大変ユニークでなにより良かったと思います。また個性溢れるキャラクターたちが魅力的で、文章も非常に読みやすく、楽しく一気に作品を読むことができました。出版には課題が残りますが、今後著者と相談していこうと思います。


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。少女が男装し騎士になる、くわえて足が悪いため「傀儡術」の使い手となった、という設定はそれだけで魅力的であると思います。また周囲に流されることなく、やや斜に構えながらも飄々と自分の役割をこなす主人公のキャラクターそのものもよく、そこが多くの読者をひきつけていると感じます。文章も読みやすく、先を読む楽しさが存分に味わえ、大変素晴らしいファンタジー作品であると思いました。出版を考えた際には、日常的な淡々としたシーンが多く続くところが課題であろうと感じます。そこをクリアできればと思います。

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