第2回歴史・時代小説大賞終了

第2回歴史・時代小説大賞

選考概要

編集部内で大賞候補作としたのは、「ケダモノ屋」「紅風の舞」「韓信」「戦人 ~いくさびと~」「飛燕の剣」「光武大帝伝」の6作品。最終選考の結果、編集部内で支持の高かった「ケダモノ屋」「韓信」の2作を特別賞に選出することとした。

「ケダモノ屋」は、とある町の同心が、友人の〈首切り浅右衛門〉とともに事件の謎を解いていく作品。江戸時代の空気感とミステリー要素が上手く絡み合い、丁寧な筆致で短編として綺麗にまとめられていた。

「韓信」は、古代中国にて統一王朝『漢』の建国を目指す劉邦を支えた英傑・韓信の、壮絶な一生を描ききった作品。史実を基にしつつ登場人物の内面に迫ることで、非常に読み応えのある長編小説となっていた。

また受賞には至らなかったが、「戦人 ~いくさびと~」は魅力的なキャラクターと軽妙な展開で編集部内の票を集めた。ただ、文章にもう少し時代小説としての味わいや、ストーリーの奥行きが欲しかった。

応募総数135作品 開催期間2016年06月01日〜末日

なし

武田義信 風林火陰山雷

1位 / 135件

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。武田信玄の息子に転生した主人公が、父から切腹を命じられる未来を回避しようと奔走する姿に引き込まれる作品でした。転生者としての知識や価値観を活かして領民の支持を得ていく展開に、夢中になって読み進めた読者も多かったのではないでしょうか。

ケダモノ屋

11位 / 135件

編集部より

舞台設定・キャラクター設定共にクオリティが高い作品です。主人公たちの軽妙洒脱なやりとりが印象的であるとともに、同心と首打ちを請け負う浪人という対照的な関係の2人が知恵を絞り、真相を解明していく展開は見事でした。事件の謎解きに当時の風俗が活かされている点に、時代小説としての魅力を感じます。

韓信

44位 / 135件

編集部より

安定した構成と高い筆力が目を引く作品です。「国士無双」「背水の陣」など、様々な故事成語を残してきた韓信。本作では彼にまつわる史実だけではなく、その心情までもがしっかりと書き込まれていました。そこにみえる苦悩や人柄などから、今までとは違う韓信像を思い浮かべることが出来る歴史小説となっています。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

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