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(1)コスプレ会場の出会い

約束してしまったけど

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 志桜里の指摘は図星だった。まあ美少女着ぐるみに興味があるから、好きな写真撮影の被写体にしているし、その撮影したものをSNS上に投稿していた。その一方で美少女着ぐるみの衣装についても密かな興味をもっていた。

 「まあ着ぐるみが好きだよ。ほら、写真の専門学校に行って風景写真や人物の写真を撮ったりする勉強をしているけど、被写体としての興味以上のものを感じているし・・・」

 すると、サイヴァン先生いや成海のおばさんが話に割って入ってきた。

 「そこの橘高くんというのかね? 今度うちで”アルテミスの美少女たち”の撮影をするんだよ。そこでよかったら撮影に協力してくれないかな。村城さんが今日着た基美に変身するから、手伝ってもらいんたいよ。
 多少の報酬も約束するから悪い話じゃないし、いいかなあ?」

 俺はなんのこっちゃとおもったが、おの中年のおばさん、いやアルテミスの美少女たちの原作者がやる(着ぐるみの)撮影は一体何をするのかという興味があったので、少し考えただけでOKしてしまった。

 「ほな、来てくれよ。日時などは後で知らせるからメルアドを教えてくれんかいなあ。そうそう、君はもう成人で間違いないよなあ。ちょっとエッチなことになるかもしれんから。それに君も着てみたくないか美少女着ぐるみを!」

 「えっ?」

 一応俺は志桜里が大岩基美の美少女着ぐるみ姿(になるかもしれない)をそういわれたが、一体何を手伝わせられるのか聞かないまま、俺は二つ返事でOKしてしまった。しかし一体全体俺も美少女着ぐるみを着たいと思いたいというのはどういうことだろう?

 俺は志桜里の顔を見てみると、なにかソワソワしたような表情を浮かべていた。俺がそれに気が付いたのを察知したのか志桜里は視線を逸らせてしまった。でもその表情は何かを期待しているかのようにも見えた。

 「まあ、その着てみたいと言われたら着たいですが・・・俺でいいのですか? さっき真里亜や麗奈や華怜の着ぐるみを着ていた人もいたのに・・・」

 「ああ、あの子たちか? あの子たちも協力してもらうが、君にやってもらいたいことがあるんだよ。いいだろう? 従兄妹同士なんだし」

 結局、俺も美少女着ぐるみ姿になる約束をしてしまったが、一体これから何が起きるというのだろうか?

 「それじゃあ、二人とも都合のいい日にうちに来んさい! 予定日などは後で連絡するけえのう」

 強引な成海先生に押し切られ、約束させられた。会場の外に出ると駐車場で高給そうなステーションワゴンが待っていた。志桜里はそのまま彼女と一緒に車内に消えて行った。
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