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第二十話

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「何で、また先生と昼食一緒にとってんのよ!」
と怒鳴ってくる。
「いや、それは…あれだよ!先生にこれからは一緒に昼食は食べることができないって言いに言ってたんだよ」
と僕はホントのことを伝える。
てか、なんでこいつは知っているんだ?
もしかして、見られてたのか今日のこと。
だとしたら…まずい部分もあるぞ。
聞かれてないだろうな話。
「だったら、いいけどさぁー。明日からは先生と一緒に昼食を食べたらダメだからね!」
「えっと…それがそうもいかなそうなんだよね」
「なんでよ!」
と怒っているので、先生が拒んでいることを説明した。
しかし、それを聞いて信じてもらえるはずもなく、納得していない様子だった。
だったら、と僕はある提案をする。
「だから、もしよかったら君も一緒に昼食どう?」
「え?……いいの?…いや、やっぱりダメ!」
なんで!
「私と先生だけだからダメなんだろ!だったら、もう1人いれば、いいはずだろ」
「でも……ダメ!」
めんどくさいやつだな!
先生と一緒に昼食を食うなと言うし、だったら、一緒に食おうと言ったらそれも無理とか僕はどうしたらいいんだ?
ぼくと先生が二人でいるのが問題なんだから、3人なら大丈夫だと思ったのに。
「すばらしい誘いだけど、それは無理ーー!!」
と言って走っていなくなった。
なんだったんだ。
てか、僕はどうすればいいの?
四苦八苦する日々はまだ続きそうだ。

でも、一つ疑問だった。
それはアイツは僕と先生が一緒に昼食を食べていると知っていた。
でも、僕と先生が話していた内容は知らないようだった。
と言うことは考えられることは……誰か別の人間がアイツに教えたということだ。
いったい誰が教えたんだ。
それにもし、話を聞かれていたのだとしたら、僕が男であることを知っている可能性がある。
だから、その子に会って口止めをしなければいけない。
だから、見つけ出さないと……
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