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セバス、どうどう!?(/≧◇≦\)

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昼食を終えた頃、セバスさんが1羽の鳥を連れてやって来ました。

「この鳥はルックの使い魔です。」

そう言い、テーブルに乗せました。
見た目はカラスですね。
鳴き声は…………。

「ヴァクァ~!」

馬鹿って聞こえます!
阿呆ではないんですね!!
珍しそうに部屋の中をキョロキョロと見ています。
セバスさんがカラスの足に付けられた筒を取り、小さな紙を私に渡してきました。
何が書いてあるんでしょうね?

ーーー製作可能。只、奥様と直接交渉希望。ーーー

紙をセバスさんに渡します。

「わざわざ連絡してきたって事は、会わないと話しが進まないって事かな?」

「……みたいですね。ドワーフの方だと言っていたので頑固なのでしょう。馬車を御用意致します。」

「馬車は駄目だよ。旦那様に出掛けた事がバレちゃうから。」

「?なら、こちらに呼びますか?」

「ソレもバレちゃうね。…………もしかして知らない?伯爵家に張られた結界で人の出入りが分かっちゃうの?」

あ~、3人とも目を真ん丸にしてます。
しかもセバスさん、静かに怒りオーラが…………。

セバスさんには教えとこうや、旦那様よ。

「……ま、まぁ、そんな訳だから、隠し通路使いましょって事!」

何で私が焦らなきゃならんのよ!(ムキッ!)

「ふっ、旦那様の張られた結界に気付きその性質も理解されるとは、素晴らしいです。奥様。」

え、笑顔が怖いですよ……セバスさん。
でも、そっか……普通は気付かないものなのか~。

まっいっか!
気付かれる結界張る方が悪い!ね!

さて、隠し通路は時間が掛かるから急いで行きましょ~。


はい!着きました。元酒場?
埃っぽいです。
早く掃除してあげないとですね。
私の格好は、髪を後ろで三つ編みにして、淡い水色のワンピースに茶色のブーツ。
どっからどう見ても街娘です!
念のため、髪と目の色を魔力で茶色にしてあります。
更に灰色のマント。
完璧です!!
お供はセバスさん。
3人とも行くって言って揉めました。

「じゃんけんで決めれば良いじゃない?」

「「「じゃんけんとは?」」」

「……無いのか、じゃんけん!!」

変な時間掛かった……。

「ヴァクァ~、ヴァクァ~。」

くっ!
何でコレを使い魔にしたかな、ルック!?


使い魔の道案内で鍜治屋さんの前まで来ました。
「本日休業」の札が掛かってます。
カラス?が店の横道へ入っていきます。

「……裏口から入る様です。行きましょう。」

裏口に回ると、ドアの前にルックが居ました。
肩にカラス?を乗せて、餌を与えるとカラス?はどこかへ飛んでいってしまいました。

「こんな所まで御呼びしてしまい申し訳ありません。奥様。」

「ん、別に気にしてないよ~。でも、この格好の時は奥様呼びは止めてほしいなぁ?」

「?」

「……奥様はまだ15歳ですから、「お嬢様」の方が違和感が無いでしょう。」

「……分かりました。これからは「お嬢様」と御呼びさせて頂きます。」

「うん、それで宜しく!皆にも伝えておいて。あっ、内緒なのもね!」

「プッ……畏まりました。では、店主が待ってますのでどうぞ御入り下さい。」

なんか笑われたけど、失礼しま~す。


「セバスさん。俺、ちょっとワクワクしてます。これからお……嬢様がいろいろやってくれそうで、楽しそうで。」

「全員に伝えておけ。私もセリナもお嬢様に全面協力するから、皆も全力で旦那様に隠し通す様に、な。」

「……驚きですね。セバスさんがそこまで、」

「…………旦那様は、私にも隠している事が多い様ですからね。正直、執事としての矜持が、ね。」

「ですね、本館放置状態ですもんね。……分かります。分かりますから、怒りオーラ出さないで!!(めっちゃ怖!!)」

「……すまん、つい。」
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