44 / 107
フューネの祝日・当日
しおりを挟む
舞踏会当日です。
でも、旦那様は今日もギリギリまで仕事らしいです。
ちょっと休んじゃってるので、申し訳無い気がします。
なので、旦那様の出勤を隠れてお見送りです。
セバスと何か話してますね?
ここからでは聞こえません。
何話してるんでしょう?
■■■セバスとジークフリードの会話■■■
「……呉々も、今日は舞踏会以外でミリアから離れないでくれ。」
「御任せ下さい。奥様も本館もこのセバス、身命を掛け御守り致します。…………全て、御話し下さり有り難う御座いました。」
「…………直ぐに話せず……悪かったと思っている。セバス……頼りにしている。」
「はっ…………。旦那様もお気を付け下さい。」
「ああ、では行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
セバスさんが頭を下げるのに合わせて、心の中で「行ってらっしゃい。」を言います。
旦那様が居なくなるのと同時に、セバスさんがこっちを向いて笑いました。
「その様な場所ではなく、こちらで御見送りされれば旦那様も喜ばれると思いますが?」
…………バレてた~。
「べ、別に喜んだりは……しないと思うよ?」
「ふふっ、そう思われますか。」
「思うよ!」
なんせ、お子様ですからね!
私は…………自分で思っておいて何故か凹む。
「……ああ、そうでした。今日の夜は皆、カッツェの酒場を手伝いに行く事になって下りますので、奥様は舞踏会を楽しまれて来て下さい。」
「……みんな?」
「バンズとルック以外です。私とビルは会場へ御供させて頂きますので。」
…………それ、おかしくない?
お祭りで酒場が混むのは分かるけど、それなら料理人が必要なのでは?
「建前の様なものですよ。お祭りですからね、休暇です。」
それでも何か納得いかない……。
いや、休暇は必要ですよ?
私だって、舞踏会が無ければ街の方に行きたいですからね!
悶々としてたら、チェリエが私を呼びに来ました。
「ここに居たのね!ほら、急いで隅々までピカピカに磨きあげるわよ!!」
「えっ!?今から?早くない?」
「全然早くないわよ!」
チェリエがグイグイと私の腕を引っ張ります。
「…………お手柔らかにお願いします。」
「ふっ、メイドの辞書にその言葉は無いわ!!」
…………んな、バカな~~~!?
メイドのみんなに夜の事を聞いてみました。
今は入浴後のマッサージ中です。
セリナとマリエは2人で散策(飲み歩き)。
カリナとケイトはカッツェのお店の手伝い。
ルメインは(他の屋敷のメイドと)良い男探し。
チェリエは出掛けないと言ってます。
「……チェリエも行ってきたら良いのに?」
「ん~。行くならミリアと行きたいし、後夜祭でも充分でしょ?それにミリアの事だから、直ぐに帰ってくるつもりでしょう?なら、私くらいは居てあげるわよ。」
嬉しい事を言ってくれます。
「なんで、そんな事聞いてきたの?」
「な~んか気になるのよね~?セバスの言動が。ねぇ、今までもフューネの祝日は休みだったの?」
私の台詞にセリナさんが答えます。
「自分から休暇を出せば……そうですね、今年が初めてです。セバスから休暇を言ってきたのは……。言われてみれば、おかしな事ですわ。」
「……休暇の事は、たぶん旦那様も承知してるのよね。朝から2人でこそこそ話してたし……でも、セバスが必要だと判断した事なのよね?気にはなるけど、従う方が良いと思うからみんなは楽しんできて。」
「なら尚更、私は残るわよ。何か有れば私が連絡役にでもなるから!」
チェリエの後にケイト、カリナ、ルメインが続けて、
「ふふっ、ではルックを絞めましょうか。」
「そうです。ルックなら……。」
「1番簡単に吐きそ~(笑)」
この前の変装と言い……。
何かルックが良いように使われ始めてる気がします。
祈っとこ!
南~~無~~。
でも、旦那様は今日もギリギリまで仕事らしいです。
ちょっと休んじゃってるので、申し訳無い気がします。
なので、旦那様の出勤を隠れてお見送りです。
セバスと何か話してますね?
ここからでは聞こえません。
何話してるんでしょう?
■■■セバスとジークフリードの会話■■■
「……呉々も、今日は舞踏会以外でミリアから離れないでくれ。」
「御任せ下さい。奥様も本館もこのセバス、身命を掛け御守り致します。…………全て、御話し下さり有り難う御座いました。」
「…………直ぐに話せず……悪かったと思っている。セバス……頼りにしている。」
「はっ…………。旦那様もお気を付け下さい。」
「ああ、では行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
セバスさんが頭を下げるのに合わせて、心の中で「行ってらっしゃい。」を言います。
旦那様が居なくなるのと同時に、セバスさんがこっちを向いて笑いました。
「その様な場所ではなく、こちらで御見送りされれば旦那様も喜ばれると思いますが?」
…………バレてた~。
「べ、別に喜んだりは……しないと思うよ?」
「ふふっ、そう思われますか。」
「思うよ!」
なんせ、お子様ですからね!
私は…………自分で思っておいて何故か凹む。
「……ああ、そうでした。今日の夜は皆、カッツェの酒場を手伝いに行く事になって下りますので、奥様は舞踏会を楽しまれて来て下さい。」
「……みんな?」
「バンズとルック以外です。私とビルは会場へ御供させて頂きますので。」
…………それ、おかしくない?
お祭りで酒場が混むのは分かるけど、それなら料理人が必要なのでは?
「建前の様なものですよ。お祭りですからね、休暇です。」
それでも何か納得いかない……。
いや、休暇は必要ですよ?
私だって、舞踏会が無ければ街の方に行きたいですからね!
悶々としてたら、チェリエが私を呼びに来ました。
「ここに居たのね!ほら、急いで隅々までピカピカに磨きあげるわよ!!」
「えっ!?今から?早くない?」
「全然早くないわよ!」
チェリエがグイグイと私の腕を引っ張ります。
「…………お手柔らかにお願いします。」
「ふっ、メイドの辞書にその言葉は無いわ!!」
…………んな、バカな~~~!?
メイドのみんなに夜の事を聞いてみました。
今は入浴後のマッサージ中です。
セリナとマリエは2人で散策(飲み歩き)。
カリナとケイトはカッツェのお店の手伝い。
ルメインは(他の屋敷のメイドと)良い男探し。
チェリエは出掛けないと言ってます。
「……チェリエも行ってきたら良いのに?」
「ん~。行くならミリアと行きたいし、後夜祭でも充分でしょ?それにミリアの事だから、直ぐに帰ってくるつもりでしょう?なら、私くらいは居てあげるわよ。」
嬉しい事を言ってくれます。
「なんで、そんな事聞いてきたの?」
「な~んか気になるのよね~?セバスの言動が。ねぇ、今までもフューネの祝日は休みだったの?」
私の台詞にセリナさんが答えます。
「自分から休暇を出せば……そうですね、今年が初めてです。セバスから休暇を言ってきたのは……。言われてみれば、おかしな事ですわ。」
「……休暇の事は、たぶん旦那様も承知してるのよね。朝から2人でこそこそ話してたし……でも、セバスが必要だと判断した事なのよね?気にはなるけど、従う方が良いと思うからみんなは楽しんできて。」
「なら尚更、私は残るわよ。何か有れば私が連絡役にでもなるから!」
チェリエの後にケイト、カリナ、ルメインが続けて、
「ふふっ、ではルックを絞めましょうか。」
「そうです。ルックなら……。」
「1番簡単に吐きそ~(笑)」
この前の変装と言い……。
何かルックが良いように使われ始めてる気がします。
祈っとこ!
南~~無~~。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5,150
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる