転生王子はダラけたい

朝比奈 和

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4巻

4-11

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 四回戦は準決勝ということで、幸いにも複数の試合を同時に行うのではなく、一組ずつ試合をすることになった。
 まず俺とウィリアムが戦って、カイルとシリルの試合はその後だ。
 やった!! これでカイルの試合が見られる。自分の戦いにも集中できるし。
 気合を入れて、木刀を握る。
 俺とウィリアムが向き合い、礼をして木刀を構えた。

「はじめ……」

 ワルズ先生の、ボソリとした合図が聞こえる。すると、ウィリアムがスッと二歩ほど後ずさった。

「そうだ! ウィリアム、距離をとるんだ! すぐ間を詰めて来るぞっ!」

 ギャラリーから、ヨハンの声が聞こえる。
 先ほどヨハンとの戦いで、俺は開始直後に一気に間合いを詰め、木刀を叩き落としている。おそらく、その攻撃を警戒しているのだろう。
 まぁ、決着を急ぎすぎるのもまずいと思い直したから、それをやる気はなかったけど。

「いくらフィル君であろうと、手加減はしない。本気で勝ちにいく!」

 ウィリアムはそう宣言し、木刀を小刻みに揺らす。隙があれば、いつでも打ち込んでいくという意気込みが感じられた。
 昔の青春漫画に出てくる、さわやかなライバルくんみたいだな。
 さて……どうするか。
 この程度の間合いを詰めるくらい、難しくはないけど……。
 よし。焦る必要もないから、少し打ち合ってみるか。
 俺は下段に木刀を構え、彼が打ち込んでくるのを待つことにした。
 それを見て、ウィリアムが構えを変える。頭の横にまで木刀を上げ、木刀の切っ先を俺に向けた。
 かすみの構えか。これは、突きや斬り込む時にとるものだ。

「はぁっ!」

 ウィリアムは案の定、足を大きく踏み出し、突きを繰り出してきた。
 動きは、まぁまぁ速い。
 だがぐに繰り出される突きは、真横からの衝撃に弱い。攻撃を見切る目と、それに対応できる速さがあれば、対処としては楽だった。
 俺は素早くその木刀を横に弾く。

「くっ!」

 ウィリアムは弾かれた木刀を、斬りつける流れに切り替えた。俺に向けて、改めて木刀を振り下ろす。
 剣術大会に出ているからか、さすがに対応が速いなぁ。その程度の場数は踏んでいるってことか。
 それにしても……随分接近してきている。体術との合わせ技に持ち込む気か?
 実戦などで鎧を着ている場合、斬ってもダメージが少ない。だから接近して、剣でそのまま押し倒し、とどめを刺したりする。
 この試合も体術のみはいけないが、剣術と組み合わせて体術を使うことは許可されていた。
 ウィリアムも俺との体格差から、それを狙っているのかもしれない。
 まぁそれでも、型通りともいえる攻撃は、対応しやすいんだけどね。
 俺はウィリアムの攻撃を軽くいなすと、木刀を持っている自分の手首を返した。
 木刀がウィリアムののどもとに、滑り込んでいく。
 当然寸止めしたが、ウィリアムはのどをヒュッと鳴らし、息を吸い込んだ。
 顔色を失ったウィリアムと目が合って、俺は「あ……」と声を漏らした。
 ……決着がついてしまった。
 己の条件反射が怖い。あまりに型通りにきたものだから、そのまま対応しちゃったよ。
 木刀をゆっくり引っ込めて辺りの様子をうかがうと、皆は口を開けたまま固まっていた。

「勝者……フィル・テイラ君」

 ワルズ先生が、手のひらで俺をさす。
 そうして、ようやく周りから「わぁっ」と歓声があがった。

「あ、ありがとうございました」

 俺がペコリとお辞儀をすると、ウィリアムも礼を返した。だが、未だ信じられないのか、首元を押さえながら呆然としている。

「フィル君すごーい!」
「嘘だろ、ウィリアムまで?」
「じゃあ、やっぱりさっきのヨハン戦は、まぐれじゃなかったんだ」

 クラス全員が見ているので、先ほどより大きなざわめきが辺りを包む。
 そんな中、ワルズ先生が俺を見て頷きながら、手帳に書き込んでいるのが見えた。
 ポイントか? またポイントをつけたのか?
 俺は今、何ポイント入ってるの? それが入ったことによって、いったいどうなるのっ!
 不気味に思いながら、俺は生徒たちの中に戻る。

「フィル君、本当に強いのねぇ」

 ライラがパチパチと、拍手をしてくれた。
 隣で見ていたカイルは、「当然」とばかりに頷いている。なんでか我がことのように誇らしげだ。
 そこへ興奮した生徒たちが、わっと押し寄せてきた。

「フィル君、すごいよ!」
「どうしてそんなに強いの?」

 囲まれて、俺は頭をかいた。

「あー……いい剣術の先生が近くにいて、カイルと一緒に習っていたんだ」

 皆が「ほぉ」と感心した声を出す。
 そんな中、アルベールが不思議そうな顔をする。

「でも、僕さっきカイル君と試合したけど、フィル君とは剣術のスタイルが違う気がするよ?」

 俺は頷いて、苦笑した。

「個人のやり方を、そのまま伸ばしてくれる先生だったから」
「へぇ、生徒の力を信じて伸ばしてくれるなんて、相当素晴らしい先生なんだなぁ」

 アルベールは感嘆の息を吐き、皆も大きく頷いた。
 その反応に、俺とカイルは顔を見合わせる。
 確かにスケさんはいい先生だ。俺の前世での剣術や、カイルがつちかった我流の剣術をそのまま活かす方法をとってくれた。
 他の人だったら、正式な剣術に修正させていただろう。実際カクさんは「直すべきだ」と言っていたし。
 でも街出身であるスケさんの剣術が、すでに我流を含んでいたので、俺たちの剣術を尊重してくれたのだ。
 まぁ、修正が面倒になって、逃げただけのような気も若干するけど……。
 剣一本で成り上がった天才肌のスケさんは、説明に擬音が多い。
「こうカッとやると、相手はバッとなると思うので、そしたら剣をスッと引くといいです」とか。
「相手がガッときたら、剣をカァーンと当てて、シュバッと前に出すんです」とか。
 ……バッとかガッとか、わかるわけない。
 初めはその説明を真面目に聞いていた俺たちだったが、最後はスケさんの動きを目で追うのみで、説明は聞いてなかった。むしろ説明が邪魔だった。
『技術は見て学べ、あとは実践のみ!』が、スケさんから教わったことだったなぁ。
 スケさんを思い出して、俺とカイルが遠い目をしていると、ワルズ先生が手を叩いて生徒たちに注目を促した。

「では、もう一組のカイル君とシリル君。前に出てきてください……」
「はい」
「ひゃいっ!」

 カイルの返事に続いて、シリルの緊張した声が後ろから聞こえる。

「では、行ってきます」

 軽くお辞儀するカイルに、俺はにっこりと頷く。

「うん、頑張ってね」

 カイルがゆっくり歩いて、指定された位置に着いた。
 だが、シリルはなかなか現れず、どうしたんだろうと、皆が後方を振り返る。

「ご、ごめん、通らせて……あ! すみません! あぁ! ごめんなさい! 本当にすみません!」

 後ろから前にやってくるまでに、人にでもぶつかったのだろうか? シリルの謝る声がだんだん近づいてくる。
 ようやく前に出てきた時には、シリルは何だか疲れ切っていた。だが、小走りでカイルの前に立つと、ペコペコと頭を下げる。

「カイル君、待たせてごめんなさい!」

 カイルは気にするなという仕草で、シリルに手を挙げた。

「とりあえず、落ち着け」
「う、うんっ! すみません! ごめんなさい!」

 シリルは慌てて、深呼吸を始める。
 ああいう気弱なシリルを見ていると、カイルの圧勝ではないかと思ってしまう。
 しかし、ビルに勝った実績もあるし、勝負は何がきっかけで決まるかわからないからな。

「シリルはどのくらい強いんだろう」

 俺がうなると、ライラがこっそり耳打ちしてきた。

「私、ビルとシリルの戦いを見てたんだけど。木刀を持つと、シリルじゃないみたいよ」
「人が変わるってこと?」

 目を丸くする俺に、ライラは「うーん」とうなる。

「変わるっていうか。迷いなく木刀を打ち込んでくる感じ? ま、戦っているんだから、当たり前なんだけどね」

 ああ、確かにシリルの性格だと、それすらもできなそうだもんな。戦い方も消極的なイメージがあるが、そうじゃないのか。ますますこの勝負、気になる。
 シリルの息が整った頃、お互いに礼をして木刀を構える。
 ワルズ先生が開始の合図を出した瞬間、シリルの顔付きが変わった。自信なげな表情から、剣士の眼差しになる。
 真横からぐカイルの攻撃を、シリルはすんでのところで受け止めて弾く。カイルが前に出ると、引くことなくそのまま向かっていき、真正面から木刀で受けた。
 あの大人しいシリルとはとても思えない戦いっぷりだ。ライラが言っていたように、確かに人が違って見える。
 意外だな。シリルがビルに勝つ実力の持ち主だったとしても、カイルの優勢は確実だと思っていた。
 カイルの攻撃は変則的なうえに速いので、慣れていないと対応しきれない。
 シリルはカイルと対戦するのは初めてだが、よくついていっている。剣技は基本に忠実なのに、その中でよく対応できるものだ。
 うーん、見かけによらず実戦経験が多そうだな。
 俺がそう分析していると、俺の左隣にいたアルベールが「あ!」と声をあげた。
 その声に、近くにいた皆が彼に注目する。アルベールは注目に構うことなく、あごに手を当てて考え込む。

「シリル・オルコット……もしかしてシリルって、けんごうオルコットの息子なのかな?」
けんごうオルコット? 僕あんまり詳しくないんだけど、有名な人?」

 俺が首を傾げて聞くと、アルベールはコクコクと頷く。

「ドルガド国の騎士でね。名の知れたけんごうだよ。と言っても、僕はドルガド出身じゃないし、噂に聞いただけなんだけど……」
「それ、もしかしてグレイソン・オルコットのことか?」

 気づかないうちに前の方に来ていたビルが、試合の邪魔にならないよう小声で言う。

「俺、一回だけドルガドの剣術大会で見たことがあるぜ。たいがガッシリして、凄みのある雰囲気の人だった。顔もいかつかったなぁ……こんな感じで」

 ビルは指で目を吊り上げ、口の端を引っ張り、グレイソン・オルコットの顔を表現する。それはまるで、鬼を表現する時の顔だ。
 けんごうオルコット……そんなにいかついのか。怖そうだな。

「容姿は、僕も聞いたことがある。だからシリルの名前を聞いても、一致しなかったんだけど……」

 アルベールはうなりながら、シリルを見つめた。
 シリルを見ると、栗色の髪ににゅうな容貌で、いかつさとは正反対だ。
 そんな話をしている間にも、試合は進んでいく。
 カイルがバク転をしたところへ、シリルが走り込み距離を詰めた。

「ハァッ!」

 まだ空中にいるカイルに向かって、木刀を突き出す。
 俺の隣にいたライラが、小さく声をあげて両手で目を覆った。
 あのままでは逃げられないと、そう思ったのだろう。
 だが、カイルは空中にいながら、その木刀を自分の木刀で受け止め、弾く反動を使って地面に着地した。

「うぁっ!」

 弾かれたシリルは、その勢いで尻餅をつく。カイルはシリルが立ち上がる前に、木刀を突きつけた。

「勝負ありですね……」

 ワルズ先生の言葉に、生徒たちから歓声が上がる。それはカイルが勝ったことにではなく、二人の見事な戦いをたたえる歓声だった。

「シリルー! いい試合だったぞ~っ!」

 しょんぼりしていたシリルは、その声に驚いて目を見開いた。それから、何度も大きく頭を下げる。

「あ! すみません! あ、あ、ありがとう!」

 汗をぬぐいながら戻ってくるカイルを、俺はにっこりと微笑んで出迎えた。

「お疲れ様」
「ありがとうございます」

 カイルは照れた様子で微笑み、ライラはようやく安堵の息を吐く。

「良かった。最後、ダメかと思ったわ」

 すると、カイルは小さく笑った。

「フィル様と久々に対戦できる機会を、そうそう逃せないからな」

 やる気満々だな。でも、言われてみれば、確かに久しぶりだ。
 俺の場合、対戦はあんまり好きじゃないからなぁ。りとか、型の練習はいいんだけど。
 カイルは俺と試合できることが嬉しいのか、こちらを見てにこにこしている。
 めったに見られない満面の笑みを、ここで使っていいのか……。

「あの……すみません」

 そこへ、ワルズ先生が背後から声をかけてきた。

「は、はい!」

 ビックリして、声が裏返ってしまった。
 相変わらず、心臓に悪い登場をする。

「カイル君。しばらく休憩してから試合を行いますが、それでよろしいですか?」
「いえ、今すぐで構いません」

 俺に向けていたにこにこ顔を、ワルズ先生にそのまま向けた。
 ワルズ先生はハッとすると、また手帳に書き込み始める。
 あ、今、ポイント入った! 絶対カイルにポイント入ったぞ! 何なんだそのポイント!
 笑顔で入るポイントに、ますます謎が深まる。
 ワルズ先生は手帳を閉じると、俺とカイルを交互に見た。

「では、始めましょうか」

 俺は頷いてカイルと共に移動しながら、ちょっと首を傾げる。
 この練習試合、護衛される側が決勝って……問題ないのだろうか?
 そんな疑問を持ちつつ、礼をして木刀を構える。
 ワルズ先生の合図と同時に、木刀のカァンッという音が辺りに響いた。カイルが俺目掛けて、一気に飛び込んできたのである。
 あっぶなーっ! とっさに防いでなかったら、一瞬で勝負がついているところだった。
 お互いの木刀越しに、カイルがにこっと笑って体を引いた。
 すっごく、楽しそうだ。
 カイルが繰り出すあらゆる角度からの攻撃を、俺は木刀でいなす。
 辺りにカンッカンッと木刀の音が続き、時々観客の「あぁ!」「おぉ!」といった声が重なった。
 数十分、その攻防が続いただろうか? 俺は疲労を感じ始めていた。
 これまでの戦いでは体力温存に努めていたし、今も攻撃をいなしてまともに打ち合わないようにしているが……やはり試合が長引けば、疲れが蓄積するものだ。
 そもそもシリル戦の直後というハンデをもらおうが、獣人であるカイルと俺との体力差は天と地ほどもある。そのうえ、このとうの攻撃を防ぐには集中力も必要だ。


 あぁ、疲れた。もう、適当に負けてしまおうか……。
 そう思った瞬間、また何か書いているワルズ先生が視界の端に入った。
 ……そうだ。ワルズ先生の謎のポイントがあるんだった。
 よし! こうなったら、いちばちかで勝負を挑む!
 俺は木刀を中段に構え、カイルが打ち込んできた木刀を受け流した。
 そんなやり取りは、今まで何度となくあったが、今回は受け流しの反動を使って自分の木刀を旋回させる。そしてカイルの胴に向かって斬りつけた。
 決まったかと思った。
 しかし、それと同時にカイルの木刀が、俺の肩に当てられていることに気づく。

「引き分け……ですね」

 ワルズ先生の言葉に、生徒が興奮したように飛び跳ねる。

「すげぇっ!」
「さすが、フィル君とカイル君だ!」
「剣の舞を見ているみたいだったよ!」

 そんな歓声を聞きながら、俺は詰めていた息を吐いた。汗が一気に噴き出す。
 ペタリと地面に座り込んだ俺を、カイルが立たせてくれた。カイルも息が上がって汗もかいていたが、俺よりまだまだ体力に余裕がありそうだ。

「大丈夫ですか?」
「うん。まぁ……って、カイル……顔がにやけてるんだけど」

 俺が呆れ顔で言うと、カイルは嬉しそうに笑った。

「楽しかったですね。またやりましょうね!」
「……しばらくは遠慮します」

 そう答えて観客に向かって歩いていく俺の後を、カイルは慌てて追いかけてきた。

「何でですか? どうしてですか?」

 体力がもたないからだよ……。
 すると、観客の中にいたシリルが、俺たちを大きな声で呼び止めた。

「あ、あの! すみません!」

 大人しいシリルにとって、随分勇気のいることだったらしい。俺たちを交互に見て、ゴクリと息を呑む。

「や、やっぱり君たちが強いのは、毎日鍛錬しているからなのかな? 僕も努力すれば、君たちみたいになれるかな?」

 シリルの声や頬のこうちょう具合から、こちらにも緊張が伝わってきた。俺は不思議に思って首を傾げる。

「シリルだって強かったよ。シリルはシリルでしょう? 鍛錬はいいけど、僕たちみたいになる必要はないと思う」
「ぼ、僕なんか……全然強くないよ。いつも怒られて……ばかりだし」

 そう言って、悲しそうな顔でこうべを垂れる。俺はうつむいているシリルの顔をのぞき込んだ。

「シリルって剣術好きだよね?」
「えっ?」

 シリルはいきなりの質問に少し戸惑っていたが、小さく頷いた。

「強くないし、性格的に向いてないって思うけど……。好き……かな」
「なら強くなるよ。向上心があるんだから」

 俺がにっこり微笑むと、シリルは嬉しそうな顔で「ありがとう」とお礼を言った。

「でも二人とも本当に強いよね。やっぱり剣術クラブに入ったの?」

 シリルは尊敬の眼差しで、俺とカイルを見つめた。
 俺たち二人が首を振ると、シリルは意外な顔をして尋ねる。

「じゃあ、どこのクラブに入ったの?」

 周りのみんなも俺たちの会話を興味深げに聞いている。
 そんな中、カイルがキッパリとした口調で言った。

「モフ研だ」

 グラウンド一帯に、沈黙が下りた。
 ん? 何だ? この沈黙。どうしたんだ?

「え…………も、もふ?」

 シリルが空耳かと、戸惑いながら聞き返す。

「剣術クラブではなく、モフモフ・鉱石研究クラブに所属している」

 カイルが真面目な顔で改めて正式名称を言い直すと、周りで様子をうかがっていた生徒が、さわさわとささやき始めた。

「モフ研って新しくできたクラブだろ?」
「マクベアー先輩が、カイル君が剣術クラブ入ってくれなかったと、残念がっているのは本当だったんだ?」
「俺、モフ研の活動内容がよくわからなくて、見学もできなかったんだよなぁ」
「俺も。顧問はシエナ先生だって言うし、それに……クラブ名がなぁ。ちょっと恥ずかしいような……」
「…………うん」

 そう言って、皆が下を向く。
 何だ何だ、失礼な。モフ研の何がダメなわけ?
 皆のささやきに俺が口をとがらせていると、隣にいたライラが「よし」と握り拳を作った。

「クラブ名と顧問の効果で、冷やかし対策バッチリね! 想定通り!」

 モフ研……いい名前なのに。


   ◇ ◇ ◇


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