THE NEW GATE

風波しのぎ

文字の大きさ
上 下
226 / 359
15巻

15-2

しおりを挟む
「むぅ、けちゃうわね。この世界じゃ一夫多妻なんてよくあることなのよ?」
「俺のいたところは一夫一妻だったし、ハーレムなんてフィクションで十分だ。というか、なんでそんなに絡むんだよ? 俺がハイヒューマンだからか?」

 最初は物珍しさからからかわれていると感じていた。しかし、事ここに至ってそれでは説明がつかないような気がしていた。

「ピンチのときに助けてくれた相手に惚れちゃうって、よくあることだと思わない?」
「ぼこぼこにされるのを黙って見てて、最後にちょこっと剣でっただけの俺に惚れる要素とかないだろ」

 天使になったきっかけはシンの一撃だったとルクスリアは言っていたが、それとこれとは話が違うだろうとシンは指摘する。

「それも理由のひとつではあるのだけどね。いて言うなら、私が色欲の悪魔だったから、かしら」
「どういうことだ?」
「あなたがシュニーちゃんと交わるときの強い感情。他の人種とは一線をかくすそれに、私は惹かれたんだと思うわ」

 色欲の悪魔だからこそ、それを感じて興味を持った。そして、それはいつの間にか恋とも愛ともいえない奇妙な感情へと変化していったらしい。

「あとは、そうね。私の正体を知っても過剰な反応をしなかったから、とか? 普通、悪魔に触れられるなんて拒否反応が出て当然だし」
「いや、疑問形で言われても」

 シュニーを抱き寄せているのとは反対の手に、ルクスリアはそっと手をわせる。
 シンはけろっとしているが、相手が一般人なら悲鳴を上げて振り払っているだろう。
 天使に変化したとはいえ、悪魔とは近くにいることすら許容できない存在なのだ。
 選定者でもなく、元プレイヤーでもないクルンジード王がルクスリアと対面して会話をしているが、まさに異例中の異例であった。
 しかしそんなルクスリアも、シンにとっては『倒せる相手』である。厄介やっかいな相手ではあるが、過敏な反応をするほどでもなかったのだ。

「仕方ないじゃない。今はもう、きっかけなんてどうでもよくなってるんだもの。自分でも、ここまで執着しゅうちゃくするなんて少し驚いているのよ? こんな気持ちになったのは、生まれて初めてなんだもの」

 シンの手を包むルクスリアの手に力が入った。
 悪魔は基本的に相手を翻弄ほんろうし、もてあそぶ。心の隙をつき、欲望を刺激し、相手を惑わせる。そこに、好意などない。
 逆に言えば、好意を持って相手に接し、操るのではなく純粋に自分を思ってくれるようにすることに関してはずぶの素人だった。

「戸惑う気持ちは……まあ、なんだ。まったくわからないわけじゃない。でもそれとこれとは話が別だ」

 人で言うところの、初恋を自覚したような状態なのだろうとシンは思う。
 そして、そう考えるとルクスリアの言動もまったく理解できないわけでもない。「好き」という気持ちは、自分でわかっていても抑えが利かないときもあるのだ。
 とはいえ、ここでうなずくわけにはいかない。シュニーがいつの間にか抱きつくように身を寄せていて、シンとルクスリアの間に体を割り込ませているのだ。
 シンの位置からシュニーの表情が見えないのが少し怖い。

「シンよりもシュニーちゃんが難敵なんてきね」
「これ以上は見逃せませんよ?」

 笑顔の2人の間で、見えない火花が散っている。シュニーもすでに臨戦態勢だ。
 しかし、そこに成り行きを見守っていたヒラミーが割り込む。

「あのぅ……できれば復興の話を、ですね。したいかなぁって……あわわ⁉」

 2人の視線がヒラミーに集中する。それだけでヒラミーは数歩後ずさった。
 ヒラミーの勇気に、シンは心の中で敬礼した。

「え、なんだこれ……」

 そこに、後から到着したマサカドが困惑した声を響かせる。穏やかならざる気配に、「やべぇときに来ちまったか⁉」と表情で語っていた。

「とりあえず、今はヒラミーの言うとおり復興の話をしよう。な?」

 シンは2人によってもたらされた間を使って、全力で話題をそらした。
 実際、その話をしに来たのであってルクスリアの話のほうが余計なのだ。

「……はぁ、わかったわ。この話はまた今度、ね」
「勘弁してくれ……」

 ウインクしてくるルクスリアに、シンは頭が痛くなる思いだった。
 どうにか軌道修正はできたので、ルクスリアのことは考えないようにしつつ、校舎の修復についてヒラミーと話をする。
 シンのスキルレベルならば、半分瓦礫の校舎も元の形に戻すことが可能だ。この際なので、以前より頑丈にしようという方向に話が進む。
 学院はギルドハウスの技術を一部応用したものだが、建物自体はこの世界の水準と変わらないものだった。

「私やマサカドは戦闘系のスキル構成でしたし、素材をなるべくいいものにしていくらか頑丈にするのが精一杯なんですよ」

 ゲーム時ならば生産系ギルドに依頼すれば金額次第でモンスターの攻撃でもびくともしないような、要塞ようさいのごとき校舎も作れた。
 しかし、それは今は望めない。悪魔の戦闘の余波でボロボロになるのは当然だった。

「なるべく強度を上げる方向でやるか。俺もスキルレベルは低いほうだけど、そこはカイン直伝じきでんのテクニックでいくらか補えるだろうし」

 シンの言うテクニックとは、現実世界の技術をこの世界で使うことを指す。
 破られた外壁をシュニーが一時的にふさいだときに使用した、土のあみを氷で覆った壁は、現代で言うところの鉄筋コンクリートを参考にしたものだ。
 ゲームゆえに、壁と言えば土や金属を固めて板にしたものとプレイヤーの多くは考えていた。
 しかしリアルで建築士のカインは、これをやったらどうなるのだろうと思い至り、実際にやってみた。そして、現代の技術が一部だが応用可能とわかったのだ。
 生産系スキルをあるがままに使っているだけでは、気づかないことを発見したプレイヤーはカイン以外にもおり、生産者の一部だけがその技術を知っていた。
 ちなみにシンも自力で気づいたプレイヤーの1人だ。
 鍛冶をするに当たって、せっかく自分の体を動かすのだからと本物の鍛冶師を真似ているうちに出来上がる品の質の違いに気づいた。

「カインさんみたいに、自爆装置だけはつけないでくださいね?」
「つけない、つけない……わざわざあんなものつけるのはカインくらいだから」

 自分の作品には、必ずと言っていいほど自爆装置をつけたがったハイヒューマンを知っているヒラミーに、シンはしっかりと否定を返す。
 シンも月の祠に自爆装置の取り付けを勧められて断っていた。
 自爆装置の作成者はヘカテーで、建物とその内部だけを見事に吹き飛ばす仕様だ。
 外部に被害が出ない優れものと豪語していたが、その分威力いりょくが集中することになるので巻き込まれるとハイヒューマンでも無事では済まない恐ろしいものだった。

「自爆装置のことは忘れるとして、さっそく作業に取り掛かろうと思うんだが、優先してほしいところはあるか?」
「そうですね……授業はすぐに再開とはいきませんし、まずは校舎の隣に併設された学生寮をお願いします。遠くから来ている生徒に長期の宿暮らしをさせるのはかなりの負担になってしまいますから」

 エルクントに留学してくる生徒はそれなりにいるが、一部の裕福な者を除いてほとんどが学生寮暮らしだ。
 家賃として多少学費は増えるが、在学中宿に泊まり続けた場合を考えれば、はるかに安価である。
 街ではモンスターによって宿も被害を受けているので、トラブルも起きている。生徒のことを思えば、学生寮の修理は急務だろう。

「よし、ならすぐに取り掛かろう。今日中に仕上げて、安心して休めるようにしてやらないとな」

 時間が惜しいと、シンは学生寮がある場所へと移動した。
 そこにあったのは半壊状態の建物。崩れていない部分も、至るところにひびが入っていていつ崩れてもおかしくない。

「ふむふむ、これなら問題なくいけるな」

 スキルの効果で、学生寮の構造図がシンの脳裏に展開された。
 建物の材料は珍しいものではない。シンでも十分対処可能なものだ。瓦礫と化した部分も含めて手つかずなので、材料には困らない。
 シンは瓦礫に手で触れると、スキルを発動させた。
 脳内展開されていた学生寮の構造図が、シンの目の前に実物と同じ寸法で展開しなおされる。
 シンが空中で手を振ると、目の前の学生寮と重なるように展開されたそれに瓦礫が液状に変化して吸い込まれていく。
 透明な入れ物に水を入れるように、瓦礫は綺麗きれいに構造図を満たしていった。
 その様は、まるで見えないタクトを振って物体を操っているようだ。


「あとは、ちょちょいと手を加え――」
「シンさん?」

 先ほどの自爆装置のことを忘れるはずがなく、作業を見守っていたヒラミーが背後からシンの肩を掴んだ。声音こわねだけで、ふざけることを許さない気配が伝わってくる。

「待て待て、妙なことをする気はない。せっかくだから、少し壁の強度を上げるだけだ」
「本当ですか?」
「当たり前だろ」

 シンは心外なという顔でこたえる。生産能力は折り紙付きだが、人格に信用がないのがハイヒューマンだった。
 シンが改めて操作をし、強度を3割ほど底上げして実行する。
 ほぼ完成していた学生寮がほのかに輝き、壊れる前と同じ学生寮が姿を現した。学生たちが使っていただろう家具や小物の類は外に残したままだ。
 瓦礫の下敷きになって壊れてしまっているものも多数ある。

「これは俺にはどうにもできないから、任せるな」

 詳しく調べれば直せなくはないだろうが、今は建物のほうが優先度が高い。それらの処理はヒラミーに任せることにした。

「中の構造は壊れる前と同じだ。家具はどうしようもないから、そこは我慢してもらうしかないけど」

 寝袋のようなものがあれば、多少はましになるだろう。とりあえず、泊まる場所もないということにはならない。
 ヒラミーはさっそくマサカドに心話で伝え、そこから生徒へ連絡を始めた。
 学生寮が直り次第すぐに連絡が回せるように、マサカドには無事な校舎に残ってもらっていたのだ。

「さて。じゃあ、次に行こう」

 スキルを使った再建作業はその手の業者も真っ青なスピードだ。
 構造の把握と再構築。そして、おまけの強度の向上が加えられて、その日のうちにエルクント魔術学院は元の姿を取り戻したのだった。


         †


「ええと、なんで俺、呼び出されたんですかね?」
「本当に心当たりがないんですか?」

 街の復興の手伝いをしていたシンたちは、冒険者ギルドの呼び出しを受けて冒険者ギルド、エルクント支部にやってきていた。
 詳しいことはギルドで話すと言われたのだが、到着してすぐに個室に案内された。
 呼び出された理由はいくつか考えられるが、これといった確証はない。

「復興に協力してくださっていることは承知しています。ですが、であればこそ冒険者ギルドに来ていただきたかったのですよ」
「は、はぁ……」

 受付嬢の話によると、復興については国とも協力して行うことが決まり、能力に応じて指名依頼が出ているらしい。
 シンの場合もその力による救助の手助けが期待されていたのだが、本人はギルドに寄り付くことなく目についたところから救助をしていた。

「我々も、シン様たちには感謝しています。お二人がいなければ、亡くなっていた方も多かったでしょう。でもですね、こちらで手続きをしていないので、シン様の功績として評価に加えることができないのですよ」

 ギルドのシステム上、依頼を受けていない場合の働きについてはほとんどが評価なしになってしまうらしい。
 シンの場合、やっていることがことなのでまったくないということはないらしいが、正当なものに比べるとかなり低くなってしまうようだ。

「報酬も少なくなってしまいますし……この国に住んでいる身としては、申し訳なく」
「あー……なるほど。なんか、すみません。でもこちらとしてはもともと報酬のことなんて考えてやっていたわけじゃないですし、次からは気をつけますよ」

 シンとしては、次があってほしくないのが本音だが、そこは言わずにおいた。

「お願いいたします。それと、こちらがシン様へ出ている指名依頼です」

 受付嬢が机の上にあったファイルから、1枚の依頼書をシンの前に出す。内容は倒壊した建物の瓦礫の撤去および取り残された人の救助の支援だ。
 シンの戦闘力の高さから、力はかなり強いと考えられているらしい。日数が経っているので、人命救助はもし生きているならばという条件付きだった。

「シン様とユキ様のご活躍はうかがっていますので、受けていただければ少しは功績を上乗せできると思います」

 シンとシュニーの【透視スルー・サイト】と土術系魔術スキルの組み合わせは非常に効果的だった。
 瓦礫の中に取り残されている人をいち早く発見し、魔術スキルによって先に安全を確保する。
 本来ならば慎重に行わなければならない瓦礫の撤去も、中にいる者を気にせずスピード重視で進められた。
 冒険者も衛兵も、今回のような瓦礫に埋もれた人を助ける訓練などしていない。
 だが、ただ腕力を頼りに瓦礫を撤去するだけならば話は別だ。現場で四苦八苦していた人からも、シンたちは感謝されていた。

「こちらとしても、依頼を断る理由はありません」

 依頼用紙にサインをする。依頼の期限は設けられておらず、いつ辞めるかは受けた側の自由だ。功績や報酬が出るとはいえ、あくまで臨時の救助要員ということらしい。
 査定の仕方などはギルドの機密ということなので、とにかく復興活動をやればいいようだ。
 どのような方法で活動内容を査定しているのか気になったシンだが、今はそれを調べている時間はないとすぐに頭を切り替えた。
 ギルドを出た後は、ヴァルガンたちの工房のある地区へと向かう。

「この辺は崩れた建物が少ないな。さすがは工房が多い地区ってところか」
「何かあったときのために、外へ被害が出ないよう強度を増して作る必要がありますからね」

 この世界の工房は、基本的にかなり頑丈に作られる。それは、この世界に魔術という科学とは違う技術が広まっているからである。
 魔力を込め過ぎて爆発することもあるので、外部への被害が出ないようにする必要があるのだ。
 その副次的な効果として、外部からの攻撃にも強いというのがこの世界の工房事情である。
 ヴァルガンたちの工房がある地区でもモンスターは暴れていたが、その持ち前の頑丈さで崩れるほど破壊された工房は商店街や宿場などの集まる地区に比べるとはるかに少ない。

「問題は、破壊されると瓦礫が他の建物より重いうえにでかくてなかなか運べないってことか。俺たちが呼ばれるわけだ」

 現実世界ならば重機を使っても作業が難航するレベルだ。
 この世界独自の素材で作られているので、重さも頑丈さも段違いなのである。

「おう、お前らが来たか」
「おやっさんも瓦礫撤去の手伝い?」
「ヒューマンよりは力があるからな。それに、今は剣だのよろいだのを打つよりもこっちを優先せにゃな」

 先の戦闘でヴァルガンの工房には被害はなく、弟子でしのヴァールも無事とのことだ。建物の頑丈さが被害を少なくしたのは間違いない。
 また、モンスターは人よりも大きいタイプがかなりいて、工房の中に入ってこられなかったのも幸いした。
 頑丈な工房に立てこもれば、少なくとも人的被害はまぬがれるのである。

「わかってたつもりだが、ずいぶんと力があるな」
「俺みたいなのがいないわけじゃないだろ? 上級冒険者なら珍しくないぜ」
「そりゃワシも知ってるが、お前さんのはけたがいくつか違うというか。いや、あっちの嬢ちゃんに比べりゃ違和感はそこまででもないんだがな」

 シンの場合、男ということもあり力が強いことはさほど違和感がないとヴァルガンは言う。仕事柄、選定者を見る機会も多いからだ。
 ただ、女性であるシュニーがその細腕で自身より大きな瓦礫をひょいと持ち上げている光景は、さしものヴァルガンでさえ、呆気あっけにとられずにはいられないようだ。
 これについては、シンも自分がゲーム時の能力を持っていなければ同じ思いだっただろうと苦笑いを浮かべるしかない。
 シンたちが加わった後はすさまじいペースで作業が進み、崩れた工房の軒数が少ないこともあって、その日のうちに地区内の瓦礫撤去作業は終わった。救助者はなしだ。

「思えば、エルクントには結構長居してるな」

 宿に戻り、夕食後の一服をしていたシンが、ふと口にした。
 ひとつの国に1月ひとつき近く滞在したのは、この世界で初めてのことだ。
 ヒノモトの滞在期間も長かったが、同じ場所に留まっていたわけではないので、長居をしていたという感覚はなかった。

「パーティがばらばらになるのは初めてのことですからね」

 最初こそシン1人だった。
 そこにユズハが加わり、シュニーが加わり、ティエラが加わりと、あれよあれよと言う間に増えていき、今では総勢6人と2匹の立派なパーティである。
 ヒノモトに着く前にシンはパーティから離脱したが、あれはばらばらになったのではなく、シンが単独で離れただけだ。
 そんなことを思い出していると、右腕と右肩に柔らかく温かいものが触れた。

「ですが、私はもう少しだけ、この時間が続いてもいいと思ってしまいます」

 シンに体を預けながら、シュニーが言った。
 どのメンバーもよほどのことがない限り心配が要らないので、アワリティアがいなくなった今を穏やかに過ごすことができる。

「そうだなぁ。他の面子メンツがいると、シュニーは恥ずかしがって、思い切り甘えてくれないもんな」
「それは! …………だって、恥ずかしいじゃ、ないですか」

 顔を赤くしたシュニーが、視線を泳がせてつぶやく。
 真面目な性格がわざわいしてか、人前であからさまにイチャイチャするのが苦手だった。ただし、誰かが挑発したりするとその限りではない。

「それに、フィルマやセティは絶対、根掘り葉掘り聞いてきます。この後も、合流したら何があったか質問攻めにしてくるのは間違いありません」

 内容が内容だけに、女性陣は食いつかずにはいられないようだ。どの世界でも恋愛関連の話は需要が尽きないらしい。

「俺は別にいいと思うけど。全部話すわけじゃないんだろ?」
「ダメです! 絶対にダメです! あの2人のことです。ここぞとばかりにからかってくるに決まっています!」

 この際開き直ってしまってもいいのでは、と思うシンだが、慌てるシュニーが可愛いので黙っていることにした。これはこれでと、内心ほっこりする。
 シュニーの頭をでながら、シンも少しだけあとどのくらいこの時間が続くのか考えた。
 そんなときだ。
 シンの視界の端に、メッセージを受信したことを伝える表示が映った。

「これは、ティエラからか」
「メッセージですか?」

 シンのつぶやきに、上機嫌で撫でられていたシュニーも顔を上げた。

「ああ、なになに――おぅ……これはまたややこしいことになってるみたいだな」

 メッセージの内容を読んだシンは、苦笑いを浮かべた。
 穏やかな日々は、ここでいったん終了のようだ。

「何かあったのですか?」
「ああ、ティエラとシュバイドが、世界樹を復活させるために動いていたのは知ってるだろ? それがどうにもうまくいかないというか、かなりややこしいことになってるみたいだ」

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

突然の契約結婚は……楽、でした。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:87,154pt お気に入り:2,453

【完結】待ってください

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,501pt お気に入り:44

主役達の物語の裏側で(+α)

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,641pt お気に入り:43

チートなタブレットを持って快適異世界生活

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:859pt お気に入り:14,313

ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:127pt お気に入り:1,277

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。