波風多子

波風多子

書籍化を目指す一般作家
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「お前にはもう、ついていけない。このパーティから抜けてほしい」  勇者パーティのリーダーである勇者テリオマから告げられた一言によって、ステイラは勇者パーティを離脱した。  彼の度し難い性格や、人間性に欠ける行いを知っている人間は彼を遠巻きに見るのみで、探索者協会の面々も彼を救済しようとはしなかった。  誰もが思った。 「奴は強かったが、終わった」  彼の堕落を願うもの、彼の追放を嘲笑ったもの、世論に流されて愚かな選択をした者たちは、やがて気付く。  彼と敵対すべきではなかったと。今更それに気付いても、もう遅いのだと知りながら。 *小説家になろう版よりも更新がスローペースです
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文字数 12,285 最終更新日 2021.05.07 登録日 2021.04.14
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