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 親が離婚をするらしい。  現代社会において離婚率は三割を超えるようで。  だから気にする事では無いみたいで。  或いは辛いね辛いねと慰められる事のようで。  私の気持ちは宙ぶらりんだ。  誰も掴めやしない。  誰も理解はしてくれない。  勿論、宙へ浮いた気持ちは私にも知れない。  周りに求められている自分も。  悲劇の最中にいる気の自分も。  きっとどちらも自分じゃ無い。  そもそも自分なんてずっと居なかった。  誰かに依存していたんだって気付いた。  友達に、憧れの人に、親戚や、両親に。  愛されていたかったから。  愛される着ぐるみを着たんだ。  それに気付いたからかな。  いいや、そんなの関係無かった。  そんなのは一人の時間が生んだ只の自己分析で。  結局はただ逃げ出したかっただけなんだ。  何も考えたくなくてここに着いた。実習棟一階の階段横の物置。ここには誰も来ないし、来たところで皆無関心だ。けれど逃げた先でも、自分自身は絶対に私を逃がしてくれはしなかった。  そこへふらっと貴方が現れた。ボロボロの身体で、反骨の心を顕にした顔つきで。貴方を一目見ただけで、私は少し救われた気がした。貴方は俯いて泣いていた私を見て、どう思っていたんですか。
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文字数 10,914 最終更新日 2019.11.22 登録日 2019.10.15
青春 連載中 長編
 宍戸なつきは逃げられない。彼の不幸を誰も許してくれなかった、故に逃げる事すら許されなかった。だから、問題にぶつからないよう避けてきた。 「私の家に来て一緒に住まない?」  彼女は言った。  宍戸なつきは逃げられない。だから、答えなど考えるまでも無く決まっていた。  ほんの少しだけ、幼位頃のヒーロー願望のような、万に一つの期待を抱いて。
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文字数 8,302 最終更新日 2019.10.09 登録日 2019.10.06
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