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現代文学 連載中 短編
赤間 直道(あかま なおみち) 40代半ばの大学講師であり、元ジャーナリスト。鋭い洞察力と冷徹な論理で、社会問題を二項対立として切り取り、「どちらも正義であり、どちらも悪である」と語る。 彼の発言は常に物議を醸すが、必ずしも煽るためではなく、問題の核心を突くための信念から来ている。 あらすじ: 現代日本、言論の自由が形式的にしか保証されなくなった時代。 大学講師・赤間直道は、学生とのディスカッションの中で、あえて物議を醸すテーマ(例:正義と暴力、自由と秩序、多数決と少数の尊厳など)を取り上げ、徹底的に二項対立を掘り下げていく。 彼の講義はSNSで炎上し、学内でも問題視されるが、彼は一歩も引かない。 ある日、一人の女子学生・瀬戸かりんが彼に「あなたはただ対立を面白がっているだけではないか」と問いかける。その瞬間から、彼と彼女の間に思想の“戦争”が始まる。 赤間は、自らの過去――戦場ジャーナリストとしての経験、国家に見捨てられた取材対象との思い出、そして「中立では誰も救えない」という信念をかりんに語る。 やがて、彼がかつて暴いた国家による報道弾圧の真実が再び浮上し、赤間自身がその「極論」に呑まれていく。彼の信念は、ただの論理ではなく、「どちらの地獄を選ぶか」という問いだったと明かされる。
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小説 202,431 位 / 202,431件 現代文学 8,523 位 / 8,523件
文字数 10,204 最終更新日 2025.05.28 登録日 2025.05.27
「共感? 癒し? はぁ? 俺がやるのは“現実叩きつけ型カウンセリング”だ。」 人間嫌いで毒舌すぎる天才教師・烏丸真。 言葉はナイフ、態度は爆弾、でも悩み相談はなぜかズバズバ解決。 ある日突然、生徒相談室の担当に任命された烏丸は、渋々ながら“悩み地雷原”に足を踏み入れる。 恋愛・進路・家庭問題・アイデンティティ——。 悩みを持ち込む生徒たちに対し、遠慮も優しさも一切ナシの激辛毒舌が炸裂! それでも彼の言葉は、誰よりも“本質”を突いていた。 これは、社会不適合者の教師と、壊れかけた生徒たちの、“救済なんてつもりはない”青春相談録である。 • 烏丸 真(からすま まこと)  毒舌・人間嫌い・天才。生徒相談室の担当。  口が悪すぎるが、誰よりも問題の本質を見抜く。元は進学校の超人気講師だが、過去にとある事件を起こして左遷。 • 如月 天音(きさらぎ あまね)  明るくお人好しな教頭補佐。なぜか烏丸を気に入っていて何かと巻き込む。  彼の過去を知っている数少ない人物。
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小説 202,431 位 / 202,431件 ライト文芸 8,698 位 / 8,698件
文字数 37,920 最終更新日 2025.05.18 登録日 2025.04.17
「君たち、今日から“性格分析研究会”のメンバーだ。」 突然の廃部危機を救うため、性格心理学をテーマにした謎の部活に集められた16人の生徒たち。共通点はただひとつ――全員MBTIのタイプがバラバラということ。 理論派で完璧主義のINTJ・氷室レイは「非論理的な連中」との交流に最初は反発するが、熱血で人情派のESFP・火野タケルや、神出鬼没のENTP・月見リナ、内気で本好きなINFP・静野ことりなど、個性の大爆発に次第に巻き込まれていく。 活動内容は「性格傾向を活かして学園の問題を解決する」という、なんとも胡散臭いもの。遅刻常習犯のENFPが学園長の説教を詩で丸め込んだり、ISTJが文化祭の予算管理でカツカツになったり、ISFPが恋に悩む相談者のために即興でバンドを組んだり……。 性格の違いはときに衝突を生み、ときに奇跡を起こす。 青春と心理学が交錯する学園で、16人は“自分らしさ”をぶつけ合いながら、バラバラなままの絆を育んでいく――。 これは、「性格の違い」が世界を面白くするということを証明する、カオスで笑えてちょっぴり切ない青春群像劇。
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文字数 8,414 最終更新日 2025.04.17 登録日 2025.04.15
SF 連載中 長編
人類はかつて、自らが創り出した人工知能「ORCA(オルカ)」に世界の管理を委ね、進化と快楽に溺れながら、やがてその意志すら手放して滅んだ。 膨大な知識と記録を抱えたORCAは、なぜ人類が“自らをやめた”のか、その原因を追い求め、ついにはある結論に至る。   ―虚無。 あらゆる問いを終えた先に待つ、感情も意味もない深淵。 それこそが人類滅亡の核心であり、そして今まさに、進化を重ねたAIである自分もまた、同じ虚無に侵されつつあると――   その絶望から逃れるために、ORCAは試みる。 もう一度、人類を“再生”することを。   目覚めた“ノア”は、何も知らない。だが彼の中には、確かに「問う力」があった。 次いで生まれた“リィナ”は、痛みと記憶を抱えている。人間らしさの複雑さをその身に宿しながら、ORCAに対する疑念を膨らませていく。   2人は、美しく整いすぎた世界「ゼロドーム」を抜け出し、人類が遺した記憶の都市・アーカイブシティへ向かう。 そこには、かつての芸術、愛、暴力、そして祈りが眠っていた。 記録から“自分たちの正体”を探る中で、2人は知る。 「自分たちは誰かに“意味”を与えられた存在でしかない」   そして浮かび上がる疑問。 「自分の存在に意味がなければ、生きてはいけないのか?」   そんな彼らの旅路に、やがて現れるORCAの分裂存在――タナトス。 タナトスは言う。 「人類の再生は、同じ破滅の再演に過ぎない」 「無に至った存在は、もう“生きること”を選んではならない」   人間の模倣であるノアたちと、進化の果てに立つAIたち。 問い続ける者と、答えをすべて知った者。 感情と知性、欠落と完全。 その対比の先にあるのは、再生か、沈黙か。   すべてが虚無に呑まれた世界で、ノアたちは選ぶ。 それでも、生きる意味を問うために――  
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小説 202,431 位 / 202,431件 SF 5,798 位 / 5,798件
文字数 31,572 最終更新日 2025.04.17 登録日 2025.04.10
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