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現代文学 連載中 ショートショート
『世界がひと夏で終わるなら』の続編のようなものです。 ___________ 霧の王は夏が一等好きで 夏が来れば嬉しそうに その喉で声を奏でる。 秋が来れば紅葉に戯れ 深い渓谷の水で喉を潤す。 透明で銀色に光をたたえる水は 鏡のように染まった山を写した。 水を飲んでそして、 霧の王は霧を吐いた。 白く白く凍って、雪が降る。 夏とはまた違う微睡みの中に 春の夢を見て、 時折雪原を駆け 春が来れば尾根を巡り その鼻先を濡らす露に笑う。 そして、冷たい梅雨が来て それが明ければ、 また夏が来る。 そうしてこの世界は回っていく。
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文字数 9,799 最終更新日 2020.06.07 登録日 2019.09.22
現代文学 連載中 ショートショート
短編で書きます。まだまだ拙いけれど それでも見てくれる方が居ると嬉しいです。 _________ 「もしも、ひと夏だけで 世界が終わってしまうなら 何をするだろうか」 夏の精霊がいるとして、 その精霊がひと夏を 精一杯生きるなら どれだけ美しいだろうか。 その精霊と言葉も通じない 月の精霊が共に住んでいたならば、 どうなるのだろうか。 そして、それを見て 彼らを知っている青年や 彼らの周りの人間は 何を思うのだろうか。
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文字数 22,011 最終更新日 2019.09.03 登録日 2019.06.06
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