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桜舞う春、高校二年生になった春野美桜。
新学期の朝、学校へ急いでいた美桜は、転校生の少年・桐谷蓮とぶつかってしまう。
「俺、桐谷蓮。よろしく」
最初はただの偶然の出会い――そう思っていた。
ところが、蓮は美桜の隣の席になり、二人は少しずつ距離を縮めていく。
優しくて、時々意地悪。 一緒にいると、なぜか胸がドキドキする。
そんなある日の放課後。
蓮が美桜に見せた一枚の写真。
そこに写っていたのは、幼い頃の美桜と、ひとりの男の子だった。
「この子……誰?」
「それ、俺だよ」
――忘れていた幼い日の約束。
そして、もう一度始まる初恋。
友情、恋、すれ違い、秘密。 桜の季節に出会った二人の恋は、やがて学校中を巻き込む大きな物語へと変わっていく。
「あの日、君と出会えたことは、偶然じゃなかった。」
これは、桜色の季節に始まる、二人の青春ラブストーリー。
文字数 28,553
最終更新日 2026.08.23
登録日 2026.08.19
「俺、もっと速く投げる。茉莉に見ていてほしいから」
高校2年生の久保田龍太郎は、野球部のエースで4番を務める天才選手。
最速138kmだったストレートに加え、フォーク、スライダー、カーブを操る本格派右腕。そして、龍太郎だけが投げられる必殺の魔球――ジャイロナックルカーブ125km。
そんな龍太郎の可能性を誰よりも信じているのが、野球部マネージャーの石田茉莉だった。
幼い頃から龍太郎を知る茉莉は、練習後のケアから試合のスコア管理、体調管理まで、いつも彼のすぐそばにいる。
「龍太郎、無理しすぎたらダメだからね」
「大丈夫。茉莉がいるから」
何気ない会話。
いつもの放課後。
グラウンドに響く金属バットの音。
二人にとって当たり前だった毎日が、龍太郎の球速が一気に伸び始めたことで少しずつ変わっていく。
138km――。
145km――。
155km――。
そしてついには、誰も想像しなかった172kmへ。
一躍、全国から注目される「怪物」となった龍太郎。
しかし、彼がどれだけ有名になっても、茉莉にとっては昔から変わらない「龍太郎」のまま。
一方、茉莉の胸の中にも、ずっと言えずにいる想いがあった。
「私は、野球選手としての龍太郎じゃなくて……龍太郎自身が好き」
甲子園を目指す熱い夏。
夢を追いかけるエースと、その背中を追いかけるマネージャー。
172kmの豪速球より速く、二人の恋は加速していく――。
これは、野球に青春を捧げた少年と、彼を誰より近くで支えた少女が紡ぐ、汗と涙と恋の青春物語。
文字数 17,522
最終更新日 2026.08.23
登録日 2026.08.22
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