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居眠りの罰で、美術室の掃除を命じられた白浜は、そこで無口な美術部員の南条と出会う。
誰にも気を取られずに筆を走らせるその横顔に、なぜか胸がざわついた。
——なんで、俺のこと見ないんだろう。
明るく振る舞い、誰とでも仲良くやれるはずの白浜は、南条にだけ通じない距離に戸惑っていく。
最初は「ちょっと気になる」だけだった。
けれどそれが、担任教師の言葉が引き金となり、その気持ちは〝ただの興味〟じゃないと気づいてしまう。
それでも、南条は相変わらずマイペースで……。
放課後の光の中で、ゆっくりと近づいていくふたりの心。
誰にも言えない恋が、静かに動き出す。
——この想いに、名前をつけてしまえば、きっともう戻れない。
これは、〝放課後の君〟に恋をした高校最後の1年間。
甘くて、眩しくて、一生忘れられない、恋と友情と青春の物語。
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白浜 樹(しらはま いつき)
高校3年生
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南条 陽生(なんじょう はるき)
高校3年生・美術部
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文字数 81,254
最終更新日 2025.08.24
登録日 2025.08.04
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