神代蒼依

神代蒼依

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恋愛 連載中 長編 R15
「君の居場所は、そこじゃない。」 ――そう言って、彼はいつも手を伸ばしてくる。 社交界で“宵鴉”と恐れられる青年、エリス=ジュード=エドマンド。 軽薄で掴みどころがなく、甘い言葉で人の懐へ入り込む美貌の侯爵令息。 だがその正体は、王家直属の“影”として生きるエドマンド侯爵家の後継者だった。 情報を得るためなら手段を選ばない。 嘘も、仮面も、時には己の身体さえ利用する。 そんな薄汚れた世界で生きてきた彼が、ただ一人だけ手を伸ばしたのは――。 貧乏子爵家の令嬢、アンリエット=ヴェルニエ。 花と本を愛し、亡き母が遺した庭を大切に守りながら、父と共に領地経営を支えてきた。 その優しさゆえに困っている人を放っておけず、領民から深く慕われているが、自分のことはいつも後回し。 愛されるには、誰かの役に立たなければならない。 誰かの隣に立つには、それに相応しい自分でなければならない。 そう信じて疑わない少女だった。 決して交わるはずのなかった二人は、幼い日の出会いをきっかけに少しずつ距離を縮めていく。 しかし、綺麗なものほど手の届かない場所へ飛んでいく。 だから彼は、鳥籠を作った。 「おいで、俺の〝箱庭〟へ───。 君が自分には価値がないなんて言うなら、俺が分からせてあげる。……君は、俺が欲しくてたまらないくらい素敵な子なんだって。」 これは、少女を囲うために鳥籠を作った青年と、 愛されることに理由を求めてしまう少女の物語。 拗らせ侯爵×自己犠牲な天然令嬢。 甘く、少し危険な、執着系ダークロマンス。 ――そして最後に、宵鴉は知る。 閉じ込められていたのは、自分の方だったのだと。
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文字数 8,617 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
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